2次エッジ角やコントロールエッジについて考えていくと
コントロールエッジに触れるまでのヨーヨーの性能、性格はエッジ部からコントロールエッジまでの
形状に大きく影響されることが良く分かります。
ですが、形状によるスリープロスの話になるとほとんどトラピーズ時のストリングスヒットの時を想定している内容です(もちろんこのブログも)
ということで
レール系コンボの様にトラピーズ後のエッジ部周辺のストリングスの接触を各形状考えてみます。

とりあえず今回は簡単に解説を。
今どきのバインド機種はとりあえずと言って良いほど、コンケイブ、なりセンタートラックベアリングなりが入ってます。
となるとストリングスがほぼ中心に取り付けられていると思っていいかなと思います。

図にすると





まぁこうやってベアリング側から接触するということです。



実際トラピーズさせるとこんな感じです。

こうなると接触するまでのストリングスの角度はギャップ幅とエッジの高さでほぼ決まりますので
ローエッジ全盛の今当たるまでの角度は形状で比べてもほぼ変わりません。
となるとこの場合のスリープロスはどう変わるのでしょうか。
そこで出てくるのがエッジ周囲の形状と、角度ということになります。

ローエッジになるとそこまで大きな差は無いのですが、操作感や動きに大きな差となって表れてきます。そこで次はこのエッジ周りについてもう少し掘り下げていこうと思います。
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前回に続き勝手に名付けた2次エッジ角についてです。

エッジ付近の角度設定について考えてみようと思います。

単純な話2次エッジ角はエッジ部からコントロールエッジまでを結んだ線の角度なので
これを大きくすると上の図の右側のようにエッジ部が尖ってきます(鋭角になる)
逆に小さくすればエッジ部は緩くなってきます(鈍角になる)
一見尖ってる方が当たりにくくスリープロスが少なそうなのですが
今度はストリングスがエッジに触れた際、食い込みやすくなります。
接触面積は少なく出来ても今度は接触した際の押さえる力が集中する(面圧が上がる)ため
わずかな接触でも引っ掛かりが生じやすくなります。極論ストリングスがキレやすくなりますし。
ストレートやラウンド気味の形状では2次エッジ角を大きめに取ってもエッジ部のの角度は小さくなりにくい(ストレートならそのまま)ですがインバースの場合要注意です。
えぐれた形状にする分、エッジ部の角度が鋭角になりやすいです。
するとエッジ部の面取りを大きくする等といった一工夫が必要になってきます。

また、アンダーサイズや、幅広の機種で出来るだけコントロールエッジを外側に持ってこようとすると、必然的に2次エッジ角が大きくなるためこういった弊害が出てきやすくなります。

色々なメーカー様がこのエッジ部の角度対策は工夫されているので見比べても面白いと思います。面取りがかなり大きめだったり良く見るとエッジ付近だけラウンド、ストレートでそこからインバースにしていたり…
良く見ないと気づかない事をやってたりもしますのでちょっと観察してみて下さい。
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前回の画像で色々用語をこうしますなんて書きました。
その中でエッジ角を二つに分けて表記しましたがこれには大事な理由があります。

今まで良く言うエッジ角は
「1次エッジ角」
の事です。

ローエッジとかアレコレ話題になるのもほぼこちらです。

なので、1次エッジ角については今までの内容を見ていただくとして
今回は2次エッジについて書いていきます。
この2次エッジ角ですが
まぁラウンド形状では無いです(バンプ形状を持つ機種の場合バンプの次にストリングスが接触する辺りがおおむね2次エッジ角になります)
ラウンド形状の場合、最初に接触した位置からどんどん接触面が増えていきます。

ストレート形状なら、もう最外周が接触点なのでそこで良いでしょう。

Hプロファイル、ステップ形状はコントロールエッジ次第でこの2次エッジ角を設定できます。

さてこの2次エッジ角意外と重要な役割があります。
・リジェクション系トリック
・エッジ部分付近角度設定
・その角度設定による色々な条件における操作感、傾きやすさの変化
です。

今回はリジェクションについてだけ。

リジェクション系のトリックは動かし方で外せますが、意図的にヨーヨーにストリングスを触れさせてその摩擦でストリングスがヨーヨーから外れるように動かす技です。

ヨーヨー自体は出来るだけ摩擦が出ないようにと考えられているので、ある程度ストリングスが押しつけられないと外れる動きが出てきません。

今のローエッジ機種だとエッジにただ当たる程度ではそこまでの摩擦が発生しにくく、ただスリープロスになる程度なので、このままだとそれなりの勢いでストリングスを当てる(引っ掛かるまで押しつける?)動きが必要になります。
もし、エッジが高いヨーヨーをお持ちなら使い比べると良く分かります。

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相当前の図ですが
この緑色の矢印の力大きい程ストリングスをボディに押しつける力が大きくなります。
引っ張る方向が同じならエッジが高い方がこれが大きくなります。

とはいえ、ローエッジのメリットを考えればエッジは高くしたくない。
そこでコントロールエッジなのですが、ここで2次エッジ角を考えます。
2次エッジ角を大きくすると、アクセル方向に大きく動かさないとストリングスがコントロールエッジに当らないので、スリープロスは少なく出来ますがリジェクショントリックに大きな動きが必要になる。少なくすればその逆です。
こんな感じで技に対するやりやすさなんかも変わってくる訳です。

この場合、2次エッジ角は全く意味の無い場合が。
あんまり大きくしすぎると、エッジ部分の摩擦だけでコントロールエッジに触れる前にストリングスが抜けることがあります。
あんまり極端だとよろしくない一例ですね。敢えて機種は言いませんが。大体そんな機種だとエッジ周りラウンドにしたりとかで対策されてますし。


リジェクションで全然上手くストリングスが外れないなんて方は
エッジ高め、2次エッジ角小さめのヨーヨーで試してみると良いかもしれません。
H25.10月20日

一宮ヨーヨー練習会を開催します。

時間:13:00~17:00

場所:尾西生涯学習センター1階東会議室

参加費:一人(一家族)¥300をお願いします。
    初回参加者は無料。





大きな地図で見る
住所:一宮市東五城字大平裏38番地
電話:0586-62-8333

皆さんの参加をお待ちしております<(_ _)>
このレビューを書こうと
シュナイダーを振ってたらアゴにアッパー食らいまして。
セルフヨーヨーフィストで自分KOかよとぼんやり考えていました。

ヨーヨー振る時はホント気をつけましょう。
某コラボ企画の様なブラッドレッドになりかねません。(こっそり宣伝のつもり)

さてそういう事で最近、薄い本目当てにここのメーカーしか買わなくなりつつあるのですがw
シュトルムパンツァー様の

シュナイダーです。

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写真はリワインドという便利なサイトからお借りしました。

さて設定はステルスオーガの兄弟機ということですが
明らかに

全然別モノというのは一発で分かります。
こんな内容じゃヨーヨー力学らしくないですね。

簡単に比べると
Hプロファイルかストレートかって差だけなんですが

これによって
真鍮リムの角度が大違いってのが一番大事なところです。

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ステルスオーガのリムは
横方向の質量の分散は割り切って、外周方向にとことん質量をよせています。

反面シュナイダーは
周方向も、横方向もある程度分散されています。
回転力はバイメタルとして十分として
横方向はほぼ、ステルスオーガと同程度もしくは少々内側になってる感じでしょうか。

ここまで書くと、慣性モーメント落ちてスリープ力落ちてるじゃんとなりそうですが
恐らく今回の、シュナイダー肝心なのはスリープ力じゃありません。

このバイメタルなのに重量を分散させると言うのはまさしくフィーリング、操作感のためでしょう。
フルメタルで単純に重量を分散させると明らかに慣性モーメント不足になります。
なので金リムを使って外側、外周半分程度で同じことをやる。そうすれば回転力は確保しつつ
分散させたバランスの操作感も出せるといったところです。

まだ推測段階ですがこの重量が分散すると操作感が軽いというか、柔らかい、ストリングスヒットの感触が薄い?といった感触になりやすいようです。

そして、シュナイダーも(個人的に)ですが、70gのヘビー級ヨーヨーなのに
操作感がやわらかくこの重さを感じさせません。
実重量からか、少々動き出しに力がいるような感じがありますが、その柔らかさのせいで起きる
操作の感触が分かりにくくなる事を上手く防いでいます。
(ストーリーブックでの使用キャラの二面性っぽい感じも少々被ってるような気が?)

重たいヨーヨーが苦手なんて方は手にとってみてはいかがでしょうか。
最近は少ない「どストレート」のヨーヨーと言う意味でもこの形が好きな方も
手に取ってみる価値はあると思います。

回転力至上っぽい感じだったシュトルムパンツァーのシリーズに
操作感も意識しつつしっかり凶器な外観をもった面白い機種が出てきたなと感じました。

ステルスオーガとは言いませんが流石にアゴにこのエッジが当たるとマジで痛いです。
他のヨーヨーでもこれは一緒かorz





H25.9月29日

一宮ヨーヨー練習会を開催します。

時間:13:00~17:00

場所:尾西生涯学習センター1階東会議室

参加費:一人(一家族)¥300をお願いします。
    初回参加者は無料。





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住所:一宮市東五城字大平裏38番地
電話:0586-62-8333

取り壊しと言う事でこの会場以外を探していたのですが
まさかのそれが延期になり
改めて開催出来る運びとなりました。

皆さんの参加をお待ちしております<(_ _)>
今まで考えてきたネタは割とどんどん書けますけど
最近ちょっと難しくなってきました。
考察的にも説明的にも。
ということで勝手ながらですがちょっとでも書き安いように
ちょっと用語をつけさせていただきます。

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幅と直径で内側外側の表現がどうしても説明しにくいのと
コントロールエッジがあるとスリープロスについて考える時ストリングスの接触する状況が表現しにくいのでエッジ角も2ケ所に分けてみました。

ということで
また貯め込んだ考察をつらつらと書いていきますのでよろしくお願いします。
いよいよ明日になりました‼‼
今年もスタッフとして参加させていただけることとなりました。
皆さんお会いしましたらお気軽に声をかけて頂ければ幸いです。
問題はスタッフ業務でしっかりお話できないかもしれませんが…

今年はなんと地元名古屋開催!
移動が楽で助かります。
今まで中部圏の開催はあまり無かったので
お越しになった方々は観光も楽しんで下さればと思います。

下にJYYFと大会のリンクも貼っておきますので
開始時間等忘れずに確認してくださいね。

JYYF

2013 Japan National Yo-Yo Contest

久々にやってきました力学のお時間です。
今回は、某メーカーさんのこのセリフ
「ブレてもブレ無くて使えりゃ一緒だろ!!」
ってことで
レオスナイパー
のレビューもかねてみます。

バイメタルの特徴と言えば回転力…じゃなくて
重量配分が分かりやすい事。

ちょっと考えてみましょう。
ヨーヨーで言うブレは
大まかに二つ。
1つは精度の悪さによる上下のブレ
もう一つは回転による中心を軸にしたオールを漕ぐような
円錐運動のブレ
です。
上下のブレは正直作りの悪さというか回転軸の位置があってない、重量バランスのずれです。
ヨーヨーの回転している部分全てがきちんとしてないとまずい要件ですね。

もう一つの円錐ブレ。これは最初の精度の悪さと組み付け時にヨーヨーの各パーツの微妙な重量バランスのズレ具合で発生することがあります。
車のホイールバランスやプロトスターの合いマーク等はこれの対策ですね。
組み付け具合でこのどちらも出現します。そのずれ同士で増幅したりうち消したりするんです。

それともう一つの原因、共振現象があります。

理科で音叉の実験はされたことがあるでしょうか。
あれがもしヨーヨーで起きたらどうなるでしょうか。
ブレが一気にでてきますね?

そんなことでブレが起きやすい条件というのがあります。
正直、素人レベルで計算するのが大変なのでまた修正するかも知れませんが
こんな感じで考えています。

一時ありました、ハイパースキャナー。
大体思いっきり投げると軽いヨーヨーで分速10000回転超えるぐらい、少ないと4500~5000回転ほどでしょうか。
この回転数で何かが回っているとしたら、振動、ブレ要素は大体50~100Hzほどとなります。

ヨーヨーがの設計自体がもしも、この振動で揺れやすい性質だったらどうでしょう。
まるで音叉がつられて鳴るかのように、ブランコをタイミング良く漕ぐと大きく振れ出すように。

これを固有振動数と言うのですが、この計算はなんと言ったら良いのやら、材料、形状、に左右されるので正直、手で計算は無理と言っても良いです。
弾性係数やらバネ定数やら、自分でヨーヨー作ってみたい人は正直、どこかのチーム入るか、
メーカー立ち上げてこういった計算もできるCADを買う事をお勧めします。

ただ、色々ヨーヨーを比べるとヨーヨーの重量配分が、ヨーヨー中心から遠くにあるほど、またその位置が中心から浅い角度に有るほど、固有振動数が低くなりこの50~100Hzに入りやすいのではないかと考えられます。そうなると一気にブレ出すと…
これは例えばG5と言う機種があります。これにZスタックというものが搭載されていますが
存外ブレません。ところが同じモノを888に搭載すると、ブレやすくなります。
スタックは触れなければほぼヨーヨーと同じ速さで回っていると言えます。
となると、フルサイズで幅が狭いとブレにくい、ところが888では径が小さく幅が広い、そこでスタックによって更に重量配分が外になり角度も浅くなるとブレやすくなるということです。
そもそも、スタック自体精度がそんなに良くないのでこの変化がでやすいかと思われます。

ブレについてかなり長くなりました。さぁここからレオスナイパーの話。
写真はリワインドからお借りします。いっつも綺麗な写真ばかりなので自分が取るより説明しやすいです。
(あっもちろん買いましたよ、Bグレ買いましたがホントに使えるレベルのブレだけです、ジャムヨー平気ならホントに問題なしです)

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ということでインナーリム搭載のレオスナイパー
相当組み付け時に苦労されたと思います。
まずインナーリムをしっかりと軸に合わせるのが難しいこと。
アウターリムはが形状に合わせてはめ合いを作ることで結構軸が合わせやすいのですが
(Hプロファイルの段差に合わせるとか)
リング状のインナーリムだと、きっちり真っすぐはめなくては位置が定まらないので、なかなか大変だったかと思います。
そして先ほどのブレの話。
中心から遠く、角度が浅くなるとブレやすくなる。
インナーリムでもアウターリムでも中心から重量配分を外側に持っていけます。
所がインナーリムの場合少々内周側に配分がいくため角度が浅くなります。
これでブレやすさが出てしまうのでしょう。

ただ、これを差し引いて今回のレオスナイパーかなり良いです。
Dサイズベアリングとバイメタルによるとんでもない回転力、スリープ力
そして、軽量かつエッジ周りのインバースによるスピード感も素晴らしいです。

プレリリース版の66gでは必要十分すぎるこのスリープ力からか、投げ出しに少々クセが出てしまっています。(気にするほどではないです)
正規リリースではもう少し軽量となるとのことなのでバランスの取れた素晴らしい機種になるのではないでしょうか。
シュトルムパンツァーの尖がった性能っぷりは本当に勉強になります。

今回は、ステルスオーガのレビューで言ったバイメタルを最大限に生かした設計と言う事を少し詳しく考えみたいと思います。
ということで早速
$趣味を取ったらなんにもない
我ながらひどい図だなこれ。
右と左、もう極論レベルでリムだけなヨーヨーをイメージしてみました。

そしてオレンジの丸が各リムの重心です。長方形にすれば重心は単純に対角線の交点ですから
分かりやすいですね。(本来は少し外周に補正が必要ですが)
面積は同じで横幅と縦幅の縦横比が逆にしたんですが
これだけで青い方の重心が少し外周に行くことが分かります。
そして同時に外側にも。

これを単純にフルメタルで作っていくとすると
どんどん薄く長くとんでもな幅広ヨーヨーの完成です。

となると薄くする方がスリープ力は上がるとして横幅は変えたくないと言う事です。
薄く面積が少なくなった分をどうするか

比重を上げれば良い。

と言う事でバイメタル化です。

仮に赤から青の薄さ(半分)横幅は変えないとすると
面積は半分です。
ここで比重が倍に出来れば
重さは変わりません。
つまり材料を変えることで
重さを変えず幅を変えずにスリープ力を上げることが出来ると言う事です。

これを生かしていると言えば
やっぱりヨーヨージャムの金リム機種でしょう。
今までのプラ機種から一気にスリープ力が跳ね上がりました。
その後、フルメタル機種が出現するまで
というか「戦える」フルメタル機種が出現するまで
金リム機種全盛だったのでその実力が分かるかと思います。
スリープ力に限って言えば
ミニモツーなんてアンダーサイズ機種がありますが
サイズに見合わずとんでもないスリープ力だったりします。
一時のロングスリーパー大会で記録もだしてたような…

そんな感じでサイズに似合わない特性を出したりすることが出来るのも
バイメタルの特徴だったりします。

そんなバイメタルの欠点と言えば
部品点数が増えることが問題になってきます。
機械は基本的にいかに部品を減らすというのが大事なことですからここだけは
逆を行くことになります。コスト的な意味でもです。
部品が増えるときちんと精度を持たせた状態で組み上げることが難しくなります。
ブレとか不良品がどうしても増えやすくなります。

ヨーヨージャムも掲示板なんかで「ジャムクオリティー」なんて言わてたことも
ありました。

バイメタルは性能を上げるための大きな武器ですがそれに伴ったリスクもあるということです。
実際多少ブレても使用上問題無いですが、こういった製造上の問題をいかにクリアして良い物を出してくるかというのを各社比べてみても面白いですね。