世間には、たくさんの女性が美しくなる為の「コスメ」と呼ばれる商品が到る所で購入出来、品数も多く溢れていますね・・・

私のようにお化粧をしないと「誰?」となってしまう人間にはありがたい事ではございますが、若い方から手軽にお化粧をする事が出来る昨今、中学校の制服にアイシャドーやマスカラはどうかと・・・


でもやってみたいんですよね。

私も気持ちは分かります。


20歳過ぎても髪の毛を茶色に・・・不自然に染め、服装やお化粧をコテコテに・・・

そんな女性とすれ違うと『昔の自分』に会ったような気がします・・・


私も20代はバリバリと「ダンサー」という御仕事だったもので、どこか「普通に見られたくない」という意識があったのだと今は思います。

髪の毛も明るい茶髪だったし・・・多分普通にOLになっていたお友達からすると「派手な女」だったと思います。

アーティスト・・・というよりも「自由人」に見られたかったのかもしれない・・・


引退を考えている時、フランスへ・・・というお話も戴きましたが、「社会の中で生きてみたい」と世間知らずな自分を修行に出すつもりだった私はある会社に入社を決めました。

面接で「ちょっと待ってて」と言われたかと思うと「マナー研修の講師」の方が登場。いきなり「あなたマナーの研修講師という御仕事に興味はないですか?」と言われ、「違う世界に飛び込むんだー!」と意気込んでいた私は「あります!」と気が付けば言っていました。


そこでマナーという文化に出会い、もちろん猛特訓をマンツーマンで受けさせて頂き、デビュー。。。

最初の1ヶ月で5キロも痩せました・・・

その時は「あ~フランスに行ってたら良かったかな~」などと思った事もありますが、自分が一旦決めた道、一生懸命教えて下さる講師の先生の熱意もあり、達成できたのだと思います。


ふと気が付けば、言葉遣いにも幅が出来、シチュエーションに応じて対応する力も付き、どんな方にも緊張せずにお話が出来る自分になっていました。


「知っていれば知らないフリは出来るもの。知らなければ、そこまで。」

10の力を5で止める事は出来ても5の力しかなければ、10の力は出せない。それと同じです。


女性の美しさは外見も多少あるかもしれませんが、それだけじゃあない!!

年を重ねる度に内面からの美しさが溢れている方へ惹かれます。

どんなに外見が美人な方でも食べ方がクチャクチャと音を出して食べたり、足を組んで肘をついて食べていたり・・・

男性でもどんなにブランド物を身にまとっていても、周囲にお構いなしな態度をとるような人・・・

そんな光景程残念な事はありません。


マナーを身につける事はコスメを購入するよりもブランド品を買うよりもお手軽なこと。

買いに行かなくてもいいし、経費もかかりません。

もちろんきちんとスクールで専門の先生に教えて頂くには費用もかかりますが、『一生もの』ですから!

自分の想いひとつで見えてくる世界が変わるものだと思います。


本当の美人さんと男前さん。。。

それは内面から溢れる「優しさ」や「相手を想う心」「包容力」などを身につけられた『品格』を持ち合わせている方だと今の私は思います。

人生に無駄はないですね。

あの時、フランスへ行っていたら、私はどうなっていたことか・・・

ダンサーとしての実績や地位よりもきっと私にはこのことを身をもって感じる人間になる事が必要だったから、神様が方向転換をしてくれたのかな・・・

日々実感する私でした。