ユミ子)「珠理奈…なんかね?玲奈ちゃんは私も娘みたいに思う!不思議ね!いや必然なんだ。いつか話したよね?珠理奈にお姉ちゃんがいたこと…ちょうど玲奈ちゃんの歳なんだ…生きていればね!」
珠理奈)「私…お姉ちゃんの気持ちに絶対に応える。」
そして3日後…
玲奈)「私は負けるつもりはない!約束はちゃんと守ってね!珠理奈!」
珠理奈)「私だって…必ず勝つ!」
2人の真剣さがみんなに伝わった。テニスコートには珠理奈の親友の奈和、玲奈の親友の真那が立会人としてきていた。
1stサービスは珠理奈からだった。さすが現役、きっちり決める。玲奈は多少のブランクからか、珠理奈のサーブを返せずネットに引っかかた。
玲奈)(ふぅ…ヤッパリ現役だな…でも負けない…)
サーブを外さない珠理奈はキッチリリターンも返していってまだ感覚が戻らない玲奈を圧倒し40-15で1セットを取った。
真那)「まだ1セット…これから、これから」
玲奈)「大丈夫!だいぶ感覚戻ったから!」そう言って2セット目に向かった。その言葉通り2セットは接戦から玲奈が取った。
亮)「なんか…スゴいな…」
このゲームは2人とも一歩も引かなかったが7-5で珠理奈が取った。
次のゲーム珠理奈が取れば珠理奈の勝ちだが2ゲーム目は玲奈が6-3でとりタイになった。
最終ゲームは一進一退だった。2人の本気のゲームに気付いたら誰もが固唾を飲んでいた。
5-5になり、
珠理奈)「お姉ちゃん…ヤッパリすごいね!」
玲奈)「流石現役だね!でも負けるわけにはいかない…」
珠理奈)「私だって…」
最終ゲームも大詰め…最終セットは2セット連取で勝敗が決まるのだがお互いに一歩も引かない。
9-8と玲奈がリードしたが久々の長時間の試合に玲奈の脚が吊って治療をした。
棄権寸前だったが、勝利目の前の玲奈に取っては試合続行しかなかった。
しかしその影響か…18ゲーム19ゲームは珠理奈が取り、それによって逆に珠理奈がマッチポイントになった。
真那)「玲奈の眼…インターハイのベスト8を決めた時の眼に似てる。今みたいに劣勢にたっていて追い詰められた状態から最後は粘って粘って勝ったんだよね~それ以来かな?あの眼…」亮に取っては初めて見る表情だった。ユミ子は表情を変えずにじっと見ていた。
真那が言うとおり、珠理奈マッチポイント、玲奈セットポイントが続いた。しかし…