珠理奈の病気を知ったみんなは当然、生きてほしいと思い、母親のユミ子、亮、そして玲奈も骨髄移植適応検査を受けることにした。亮の家族も受けた。
しかし…全員…合わなかった…
全員失意の中、珠理奈はいつも通り明るく振る舞っていた。
珠理奈)「そう簡単に見つかったら難病にはならないじゃん!」
亮)「ん?その病気の当事者がいうセリフか?」そんな珠理奈のおどけた感じはいつの間にか大人になってる…本音は感じたくない大人の対応だった。
玲奈)「ねぇ~珠理奈!テニスしてたんだよね?入院する前に1回試合しない?」突然の玲奈の申し出に亮はもとより珠理奈も驚いた。
玲奈)「全国大会にでたんだよね?私、高校の時ベスト8に入ったの!」
亮)「玲奈!何?どうした?」といつもの玲奈の様子と違うのに戸惑っていたが、
珠理奈)「わかりました!負けたらわかってますよね?」
玲奈)「わかってる!私は負けない!珠理奈もわかってるね!」2人の話しに男の亮はどう対応したらいいかわからない。しかし亮は2人の眼と笑顔を見て
亮)「試合は避けて通れないな?いつにする?」
珠理奈)「入院は5日後…」
玲奈)「じゃあ明後日でいい?でも私が勝つに決まってるから…」いつになく挑発的な玲奈だったが、
珠理奈)「私はお姉ちゃんに負けない…負けられない…私は生きるんだ!」と笑顔で答えた。
しばらくして亮と玲奈が2人になった時
亮)「今日みたいな玲奈初めて見た!」
玲奈)「亮君…私なりに珠理奈にぶつかってみる!珠理奈は私の妹!血が繋がっていなくても私は珠理奈を死なせない!亮君も失いたくない!私と珠理奈の共通点…テニスでなんとかしたいんだ!!」
亮)「男的だな?でも…あいつを失いたくない…玲奈…お願いします…」亮はお願いするしかなかった。
玲奈)「止めて…私は珠理奈と出会ったのは運命。同じ苗字だし、亮君が繋げてくれた。珠理奈は大切な妹…月日がどうこうじゃないんたよ!私が死なせない」
付き合いだして初めてみる、玲奈の表情は亮に取って嬉しかった。
一方珠理奈は明後日の試合に向けて久しぶりにラケットを手にした。
ユミ子)「気持ちだけは負けちゃだめ!私は珠理奈の味方だからね!」
珠理奈)「ねぇ~ママ!」
ユミ子)「何?」
珠理奈)「玲奈ちゃん…ヤッパリお姉ちゃんだね?知り合ってからまだそんなないのに私の事わかってる!だから私は負けないよ!」