珠理奈の検査結果をある部屋で聞いた。
医師の言葉に全員言葉を失った。
医師)「珠理奈さんの病気は…急性リンパ性白血病です。いわば小児ガンです。」
珠理奈)「がん…私死んじゃうんだ…」回りは言葉がでなかった。
医師)「来週から入院をしてもらい治療をしてもらいます。治療しないと進行をどんどん早めてしまうので一緒に頑張りましょう。」そう説明した。
私は珠理奈になんて言葉をかけていいかわからなかったが、
亮)「ちゃんとした治療を受けたら絶対に治る。一緒に頑張ろう。」
珠理奈)「お兄ちゃん…」と亮に抱きつき大泣きをした。
私は何をしてあげられるだろう…たった数ヶ月した珠理奈のことを知らない私が…そんなことを玲奈は考えてしまった。
しばらくして、
珠理奈)「沢山泣いたらお腹すいた~みんなでなんか食べに行こうよ!」実はそんなにお腹が空いてるわけじゃなかったが自分のせいで暗く重い空気になったことを珠理奈なりに気を使ったのだった。それを察した亮は
亮)「そうだな!何食べたい?俺が奢るから好きな物言え!」
珠理奈)「じゃあ太閤軒のラーメンと餃子~」と馴染みのお店を選んだ。
亮)「本当におっちゃんとこでいいのか?」
珠理奈)「だってあそこ大好きだもん!行こう行こう~」と先に歩き出した。
ユミ子)「あの子…そんなに強くないのに…」
その日はみんな普通を装って楽しくラーメンを食べていた。
しかしその夜からしばらく珠理奈は部屋から出てこなかった。やはりショックは隠せないでいた。珠理奈家は父親が早くに亡くなっていて、ユミ子もかなりショックだったが、一生懸命笑顔を取り作っていた。
ユミ子)「絶対に珠理奈は死なせない…私の命と変えてでも…」ユミ子は骨髄移植のための適応検査を受けるつもりでいた。
玲奈)「亮君…私、これから珠理奈とどう付き合ったらいいの?私は亮君のように彼女とは付き合いは長くないから接し方がわからない…」
亮)「ありのままに普通に接してあげてほしい…玲奈はきちんと人の気持ちを汲み取れる人だから、玲奈なりの接し方でそばにいてあげてほしい。」
玲奈)「私自信ないよ…珠理奈は亮君のことも好きだし…」
亮)「…でも俺は妹としか見れない…それは珠理奈だってわかってる…なぁ玲奈?ユミちゃんが骨髄移植の適応検査受けるみたいだから、もし良かったら一緒に受けてくれないか?頼む!」頭を下げる亮の手を握った