玲奈の卒業公演も終盤になり、最後の挨拶となった。
玲奈)「本日は私の卒業公演にきて頂き、誠にありがとうございます。私はSKE48に入り8年目になりました。…」玲奈の言葉をみんな黙って聞いた。
中には泣いている、ファン、メンバーもいた。
くわっちは目を閉じて黙って聞いていた。
玲奈)「私は去年の総選挙のあと、卒業のことをいつしか考えるようになりました。ただすくには決心がつきませんでした。そのころ私はSKE48、AKB48、乃木坂46と3つのグループ、そして個人の仕事と、お陰様で多忙な日々を過ごさせてもらいました。」
玲奈の話しは続いていたが裏ではサプライズの準備が着々と進んでいた。
玲奈)「私が卒業を決めたのにはある方の姿、姿勢でした。その方を見たり、その方のことを話すメンバーを見てると、私は前に進もうと思いました。」
くわっち)(?)
誰の事を言ってるのかわかっているメンバーもいた。いや観客も何となくわかっている人もいて、くわっちに視線をむけた。
玲奈)「明日からは松井玲奈になりますが応援の程よろしくお願いします。」挨拶が終わると、沢山の拍手と歓声が響いた。そしてここでサプライズで見知らぬ曲が流れ、バックから選抜などで一緒だったグループのメンバー、卒業したメンバーも登場した。
(サヨナラと手を振ったgraduation
涙と笑顔が入り混じったこの場所
アーチから出た世界は明るい未来を夢見て旅立つ
私達はまだ大人じゃない
いろんな人達と一緒に歩いてゆく
桜舞う道はきれいなだけじゃないんだよね…
これから行く道を考えながら、迷いながら歩いてゆく。
別れも出逢いもこの道にある。楽な道などないんだ、きっと!
だから少しずつ大人への道を進んでゆくんだ私…
ありがとうと手を振るspring road
希望と挫折が繰り返したあの時間
振り返るその背中を明るく見送るみんなの憧れ
私がいたみんなとの時
いろんな人達と一緒に歩いてきた
桜舞う道を先に行くよみんなの希望として
これから行く道を考えながら、迷いながら歩いてゆく。
別れも出逢いもこの道にある。楽な道などないんだ、きっと!
だから少しずつ大人への道を進んでゆくんだ私…
桜舞う道に私らしくみんなの希望として…)サプライズに玲奈は涙で言葉にならなかった。
佐江)「この曲は玲奈を前に押してくれた方が作詞した曲です…」