新年がきてから、玲奈もくわっちも忙しい日々を過ごしていた。
特にくわっちは、バラエティーやラジオの仕事の他4月からのドラマも決まり、なかなか休みも取れない日々が続いていた。
そんな中玲奈の卒業が近づいてきていた。
この日はたまたまバラエティーでさっしぃと一緒だった。
さっしぃ)「なんか寂しいよね?」とおもむろに聞いてきた。
くわっち)「何が?」
さっしぃ)「玲奈ちゃんだよ!」
くわっち)「しょうがないじゃん!遅かれ早かれその日はくるんだから…」
さっしぃ)「勿論卒業公演行くんでしょ!」
くわっち)「行くつもりなかったんだけどメンバーから招待された…」
さっしぃ)「ふ~ん!みんななんとなくわかってるんだ…」
くわっち)「何が?今日はなんかひっかかる言い方するね!」
さっしぃ)「私だって寂しいよ…だんだんグループとして最後がでてきてるし、明後日なんて選抜では会うのは最後だから、終わってからご飯食べに行く事になったんだ!くわっちもくる?」
くわっち)「その日は大阪でおらん!」
さっしぃ)「いつになったらお互いがお互いの気持ち言えんのかな?」
くわっち)「意味わからんから…」でも意味はわかっているくわっちだった。
それから8回目の総選挙の開催も発表され、立候補の届けも終わった3日後、玲奈の卒業公演の日がやってきた。
前日までドラマの収録があり名古屋に到着したのが15時頃だった。
いつもはSKEのメンバーからもLINEがくるのだかこの日だけは、真理佳以外は誰も来なかった。
それが気にしないようにしていたくわっちの心を逆に何とも言えない気持ちにしていた。
卒業公演には唯一残るまさなと珠理奈や卒業した1期生のメンバー、ちゅり、綾巴、杏美、りおん、など玲奈にかわいがれていたメンバーも駆けつけていた。
くわっちは番組の取材もかねてそれらのインタビューをしていた。しかしくわっち自身もツラいのか、インタビューをしていて言葉を詰まらせる場面もあった。
そして、いよいよ卒業公演の幕が上がる前にさっしぃからLINEがきて「しっかり見なよ」ってきた。「わかってるわい!」と独り言を言っていた。
幕が上がり最初は普通にチームEの公演その後は特別公演になり、最後のじゅりれなのコンビの曲、玲奈、まさな、綾巴の雨のピアニスト、など披露されていった。
そして最後に玲奈の挨拶になった。