美優紀と阿弥のユニットlittle angelはまさしく完成されたアイドルだった。
菜々)「うちらとはちゃうんやな?阿弥は」
優)「だからうちらのとここなかったんだな?しかしアネキと一緒とは…」
舜)「………」
菜々)「舜、さっきから何だまってんねん!あ~2人にみとれてんやろ」
舜)「そんなんちゃう……先生、具合悪くなったのですいません帰ります!」
高橋先生)「どうした?しょうがないな!」
舜)「スイマセン…」と部室をでていった。それを見て菜々と優も追いかけるように部室を出て行った。
高橋先生)「一体どうしたんだろうな?柴田、行かなくていいのか?」
ぶるんぶるんと首を振る阿弥自身もどうしていいかわからなかった。そのあと残りのメンバーの曲が続いたが何か空気が締まらない感じになった。
その頃先に部室をでた舜達は…
優)「舜待てよ!」
菜々)「おかしいよ!らしくない
舜)「ごめん…なんかわからなくなった…」
菜々)「何が?」
舜)「自分の気持ちが…」
優)「気持ち?」
舜)「気持ち…今のわけわからん気持ちでは歌えなくなった…」
菜々)「阿弥のせい?」
舜)「それもわからん…」
菜々)「じゃあ~今日は寝るしかないな~優とうちはお好み食べて帰るさかい…」
優)「え~なんでやねん!」
菜々)「え~から、いくで…」と舜に手を振りながら優を引っ張って行った。
舜)「ありがとう、菜々」
舜自身も何故、そんな気持ちになったのか、正直わからない…
優)「1人にしていいのか?舜」
菜々)「あ~言うときはな、1人になりたい時やねん!きっとなんかわからんようになってるんや…」
優)「長いこといるだけあってよくわかってるな!しかし阿弥ちゃんこないかな、うちに」
菜々)「そやな、でもうちには菜々というアイドルおるやん(^O^)」
優)「……」
パコっつ!
優)「痛っ!」鞄でひっぱたかれる優
菜々)「なんで黙ってんねん!お好み奢ったらんぞ!」
優)「アイドル菜々さま~」
と手を拝む優だった。
その頃舜はまだ家には帰らず近所の公園にいた。
ギターを取り出し、弾こうとしたが止めた。何かモヤモヤして弾けなかった。
それは2人のユニットのせいなのか、うちに入らなかった阿弥のことなのか…自分自身の気持ちが何故わからなくなってしまったのか…考えたが答えは出なかった
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