俺達はすぐに打ち解けた…俺達とは
水元舜…俺、山田菜々、渡辺優、そして柴田阿弥…席が近いのと優も中学の頃にドラムをやってたところから話しがあい仲間になった。阿弥は菜々が強引に引っ張ってきた。
4人でバンド結成になるかと思ったが阿弥がなかなかうんと言わなかった。理由はバンド経験ないかと…ただそれだけだった。…いやそう思ってた。
仕方がないから阿弥を除いた3人でバンドを組んだ。
優)「な~せっかくバンド作ったんだからバンド名考えようぜ!」
舜)「そうやな?」
菜々)「SYN」
舜・優)「SYN?」
菜々)「うちらの頭文字や!」
舜・優)「単純やな?」
菜々)「うるさい!じゃあ他にあるんなら言うてみ!」
舜・優)「………ない」
菜々)「なんでいつもうちやねん、決めんの!」
舜・優)「す・すいません」
かくしてバンド名はSYN?に決定した。
ある日部室では全員が揃うことがなかったが珍しく揃うことになった。揃ったことで初めて会う先輩達もいた。
舜)「なぁ~あのかわいい人誰だろう?」
優)「……」
一際目立つ生徒がいた。
菜々)「まるでアイドルやな?」
優)「アネキ…」
ボソッと小声で言った。
舜)「えっ!!なんやって?」
優)「オレの姉貴、渡辺美優紀」
舜・菜々)「マジか…」
優)「あ…」
こっちに気付いた美優紀が近付いてきて
美優紀)「優~」
優)「こなくていい…」
舜)「あ・あの優のお姉さんですね!初めまして」
菜々)「何、デレデレしてねん!」
舜)「ほっとけ!」
美優紀)「舜君だよね!それと菜々ちゃん!いつも優がお世話になってま~す」
そんなあいさつをしているとドアが開いて
?)「美優紀さん…」
舜)「阿弥…」
美優紀)「阿弥ちゃんやっときた。私の相方だよ」
舜・優・菜々)「相方?」
美優紀)「私達ユニット組んだの!little angel」
高橋先生)「お~い!みんな集まれ~」
(心の中)
せまい部室なんで言わなくても集まってます…
高橋先生)「今日は言ってあった学祭に出す曲をやってもらいます。まずは…」
美優紀)「はい!!私達little angelが歌います。曲は青空片思いです」
曲を聞いて驚いた…
美優紀のアイドル性と初めて聴く阿弥の透明感ある歌声に…
まさしくそこにlittle angelはいた。
第3話に続く~