~プロローグ~
春は別れと旅立ちの時…
僕達も2人の夢に向かって笑顔でこのバス停で別れると決めたんだ…
阿弥)「ねぇ?この時刻表、新しいのに変わってる!」と微笑む阿弥を見て…
舜)「うん!!…」としか言えなかった。
応援しなきゃという気持ちと離れるのがツラいという気持ちで複雑な感情だった…
バスが見えてふと阿弥が歌い出した…
「遠くにいても空は続いてる~♪」
そう歌いながら途中でお互いに泣き出してしまった。
阿弥)「いつまでも私達の大事な大切な曲だよね?」そういってバスに乗り込んだ。
~出逢い~
阿弥との出逢いは高校の入学式だった。
式が終わり、教室で高橋先生が自己紹介しようと言い出し…
高橋先生)「え~じゃあ、次柴田!」
阿弥)「はい!!」席を立つ阿弥を見て、ちょっぴりドキッとしてしまった。
阿弥)「柴田阿弥です。歌を歌のが好きです。なので研音部に入ろうと思ってます。よろしくお願いします。」
高橋先生)「お~そうか?研音なら先生のとこだから、歓迎するけど、うちの学校な~部活と言いながら結構自由なんだよ!まぁ~遊びな、遊びな的だな!」
その高橋先生の言葉に生徒達は大笑いした。
高橋先生)「じゃあ次、山田!」
菜々)「はい!!うちはそこにおる、水元舜と一緒に大阪からきました。」
生徒A)「お~夫婦!」
菜々)「そう!夫婦…ってちゃうやん!うちらは幼なじみでこの学校にきたいと親に言ったら舜も行くならいいで…みたいな感じやって…まぁ~なんや、うちのSPやな?」
舜)「勝手にSPにすんな…俺は菜々を守らへん!」
菜々)「なんでや~」またもや教室大爆笑!
高橋先生)「まぁ~夫婦いや兄妹喧嘩はやめなさい!」
舜)「先生まで、勘弁して下さい…」
菜々)「先生~うちと舜も研音入ります!うちら中学の時からバンドやっとったんで!」
舜)「また勝手に…」
菜々)「いいやん、さっきからず~っと柴田さんのこと、見てるクセに…」
舜)「み・見てへん」とチラリと阿弥を見たら顔が赤くなって俯いてしまった。
生徒達、「ヒューヒュー」
高橋先生)「はい!はい!静かに~まぁ~学校生活楽しめ、楽しめ…ってお~こんな時間かぁ~ちょっと盛り上がりすぎたな!残りは明日以降な!」
そんな高校生活初日での阿弥との出逢いだった。そのあとしばらくまともに目が合わせられない舜だった!