公園で1人でいた舜、一旦弾くのを止めたギターを再び持ち弾き始めた。曲はいきものがかりの風が吹いているだった。
…)「私、この曲好きだな?」
声をかけてきたのは美優紀だった。
舜)「あっ!!優のお姉さん!」
美優紀)「みるき~でいいよ!」
舜)「みるき~…ですか?」
ちょっとビックリしていると…
美優紀)「私、みんなからみるき~って言われてるの!変?」
舜)「あ、いや、かわいいです…」
美優紀)「かわいい~ってうれしいな」
舜)「あ~いや…」
顔を赤くしている舜を見て、
美優紀)「かわいい~」
余計俯いてしまう舜。
舜)「そ・そう言えば阿弥は?」
美優紀)「気になる?」
舜)「あ、いや…」
美優紀)「ホントわかりやすいね!阿弥ちゃんはレッスンあるって帰ったよ!」
舜)「そうなんですか?」
美優紀)「ねぇ?お茶しない?」と指差した先には小さなcafe&restaurantと書かれたお店だった。
美優紀)「私、あそこでバイトしてるの?」
舜)「バイトなのにいいんですか?」
美優紀)「平気!あそこね、知り合いのお店なの!しかも暇だし!いこう!」
と手を引っ張って半ば強引に舜を連れて行った。
美優紀)「おはよう店長!舜君そこ座ってて、私着替えてくる~」
と奥に行った。
店長)「何か飲む?」と優しそうな笑顔で聞いてきた!
舜)「あ、あの~じゃあコーラで…」何故か気まずい感じで注文した。
店長)「美優紀の彼氏?」
美優紀)「そう~!」と着替えてるロッカーからおどけた感じで言った!
慌てて手と頭を横に振り、舜は否定した。
美優紀)「嘘よ!」美優紀はピンクの縦のボーダーのシャツと黒のスカートの制服に着替えてでできた。髪の毛もさっきまでおろしてたヘアースタイルからポニーテールにしてきた姿にまたもやどきまぎした舜だった。
店長)「あ~彼氏だったら聡になんと言おうかと思ったよ!」
舜)「聡?」
美優紀)「うちのパパ!店長と友達なの!」
舜)「そうなんだ…」
美優紀)「舜君は優の友達でバンド作ってるんだよ」
店長)「そうか~」と笑顔の店長。
美優紀)「舜君歌うまいんだね!」
舜)「いえ、そんなことないです」
美優紀)「あの曲、今の舜君の気持ちみたいだね」
舜)「えっ!!」ハッとする舜。
美優紀)「だってね…」その理由を美優紀は話し始めた。
第5話に続く