①作成してから穿刺可能となるまで時間がかかる・移植した部分が腫れる
と説明しました。
なぜ腫れるか、を説明する前に、この人工血管について知っておかなくてはいけないことがあります。
この人工血管の壁そのものだけでは、止血効果が(あまり)ありません。
わかりやすく言うと、この人工血管に針で穴を開けたとすると、

その穴が人工血管のちからだけではふさがらない、ということです。

そうはいっても、人工血管を穿刺した後に止血しないのではとても透析には使えませんね。
別の力を使って穴をふさいでいるわけです。
ほかの種類の人工血管には、自分の力で穴をふさぐことのできる主対のものも存在します。
それはゴム製の人工血管で、ゴムの弾力をつかって自力で穴をふさぎます。(いずれ説明します)
ただし、このePTFE製人工血管は弾力はありますが、ゴムではありません。