

つまり、
皮膚から刺した針が、血管の裏まで突き破ってしまった
裏にできた穴から出血しており、血溜まりを作っている
体の中に出血して、筋肉や脂肪などが頑張ってこれ以上大きくならないように抑えている状態です。
血溜まりの中の血液はジェットのようにとぐろを巻いて流れており、固まる気配はなさそうです。
非常に不安定です。
体の外への出血は一見派手ですが、出血していることがわかるのですぐに対処することができます。
しかし、血管の裏への出血は、発見が遅れて手遅れになる危険もあるため本当に注意が必要です!!
診断は
表在化動脈後壁の破裂により形成された仮性動脈瘤
と、
上腕皮下血腫
です。
いつ仮性動脈瘤が破裂してもおかしくない
自然に止血されることは期待しにくい
血腫による感染、皮膚壊死、神経障害などのおそれがある
ことから、緊急手術を決意しました。