今日から気の向くままに、バスキュラーアクセス全般についていろいろとお話ししていく予定です。
まだ慣れないので稚拙な文章、内容ですがご容赦いただければ幸いです。
また本ブログは、医療者または透析患者様向けの内容となっておりますのでご了承ください。
どうぞよろしくお願いしますね!
第一回は、内シャントの基本的な評価の方法についてお話しします。
まずはシャント音について。
よく聴診器でシャント音を自分の耳で確認するように言われませんか?
ゴーゴーと流れるシャント音は、いつ聞いても心が休まるものです
(●´ω`●)
ただし、シャント音がしてシャントが流れているのを確認出来ればいいというものではありません。
私たちはシャント音の評価法を大きく2つに分けて考えます。
①音の性状
強弱の評価…シャント音が強い、弱いといった強弱で表現します。
高い、低い…シャントに狭窄部(狭いところ)があると高い音が聞こえます。よくヒューヒューと表現されることが多いですね。
連続、断続…動脈血流、つまりシャントの元栓からの血流に問題がある場合、断続的に聞こえることがあります。
つまり、強くて、低くて、連続したシャント音がいいシャントと表現されるわけです。
通常の教科書でもここまでは書いてありますが、むしろ大切なのはこれから。
②音の場所
内シャント聴診の大原則があります。
1.シャント音は吻合部(動脈と静脈を繋げる手術をした場所)が一番強く、そこから流れるにしたがって徐々に弱くなるのが正常
2.吻合部以外で一番強いシャント音が聞こえる場合、そこに狭窄部がある可能性が高い
3.吻合部が一番シャント音が強くても、それほど強くない場合には、吻合部に狭窄がある可能性が高い
文章で書くと少し難しいですが、シャント聴診のやり方をすこし工夫すればだれでも体得できます。
まずは吻合部から聴診開始。
その後、シャント血管に沿って、すこしずつ体幹のほうへ聴診器を動かしていく。
こうしていくと、いいシャントならば徐々にシャント音が弱くなっていきますが、途中に問題がある場合には音が急に強くなったりします。
例えば手関節のところで作成されたシャントでも、肘のあたりが狭い場合には、肘のほうが大きなシャント音がしてしまいます。
機会があれば試してみてくださいね。
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シャント聴診の練習問題を始めました!こちらからどうぞ!
以下、2013年2月追記
本ブログをご覧いただきまして有り難うございます。
この先延々とシャントについてのお話が続いていきます。
ゆっくり、お付き合いいただければ幸です。
どうぞよろしくお願いします。