彼此、20年ほど前から「同じネットワーク、同じワークグループ上にあるコンピュータが見えたり繋がらなくなる。」ことは頻繁にありました。
多台数ある職場のネットワークはもちろん、小規模ではありますが自宅のネットワークでも発生していました。

コンピュータが傍らにあるようになってから24年を超えたと思います。
「ネットワークコンピュータが見えない、繋がらない」状況は当初より隣り合わせ。
全てのコンピュータではなく「見えない・繋がらないコンピュータ」は頻繁に入れ替わります。

しばしば気にはなるものの「こんなものか?」と深く追求するNeedsもなく先延ばしで今に至りました。

当然のことながら[設定]→[ネットワークとインターネット]で最上段にある[プロパティ]が[プライベートネットワーク]でなければならないことは承知していました。
また[パブリックネットワーク]になっていれば[プロパティ]をクリックすれば変更できる画面に進むことも理解していました。

今回、気付くことに至った切っ掛けはASUS Vivobook S 16 OLED (M5606)の購入でした。
自宅ネットワークでは従来5台のコンピュータであった為、「見えない・繋がらないコンピュータ」の発生はあったものの気になるレベルではありませんでした。
ところが6台目PCの登場で「見えない・繋がらないコンピュータ」更には「見えないネットワークデバイス」まで現れ始めました。
つまり、ルーターやTV等の外部モニターが見えないことが頻繁に現れ始めました。

データのやりとりを行う為に各々のPCに一つだけ共有フォルダを設けていますが、「見えない・繋がらない」では支障が出ます。

遅ればせながら本気で調べざる得ない状況になって来ました。

ネットワークコンピュータにも本元が存在する、つまり「マスターブラウザ」となるコンピュータが同じワークグループ内に1台存在するということ。
各々のコンピュータがデフォルト設定のままであればコンピュータのOn・Offの度に「マスターブラウザ」となるコンピュータが入れ替わるということ。
「マスターブラウザ」となるコンピュータが入れ替わる都度、「見えない・繋がらないコンピュータやネットワークデバイス」が発生する確率が高くなるということ。
が分かって来ました。

「同じワークグループ内のOnの状態のコンピュータを見える・繋がる状況」にする為に必要なことは常時Onの状態である主たるコンピュータを定めて後述する主たるコンピュータの設定をする。他のコンピュータ全てに従たるコンピュータの設定をすることが必要です。

先ず常時Onの状態の「マスターブラウザ」となる主たるコンピュータの設定から
レジストリエディターを開いて
[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters]と開いて行きますが、
この時点で[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser]の存在を確認出来ない場合があります。
その際は先に次の作業を行います。
設定→システム→オプション機能

→Windowsのその他の機能

→「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」の左側にあるチェックボックスをOnにします。

そうすれば「適用」が始まり再起動後にレジストリエディターで[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters]を開くことが可能となります。
[***\Parameters]にある[MaintainServerList]が、Autoになっているか確認します。
もし、なっていなければ、MaintainServerListを右クリックして、「修正」をクリックしAutoに変更します。
次にIsDomainMasterの設定をするのですが、IsDomainMasterが無い場合には作成します。
何もないところで右クリックして、「新規」から「文字列値」をクリックします。
「新しい値#1」という名前をIsDomainMasterに変更します。
名前を変更したら右クリックして、「修正」をクリックし値のデータ欄に True と入力し、「OK」をクリックします。
各々のデータがAuto・Trueになっていることを確認し、

レジストリエディターを閉じて再起動します。

次に「マスターブラウザ」とならない全ての従たるコンピュータの設定です。
レジストリエディターを開いて
[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters]と開いて行きますが、
この時点で[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser]の存在を確認出来ない場合があります。
その際は先に次の作業を行います。
設定→システム→オプション機能→Windowsのその他の機能→「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」の左側にあるチェックボックスをOnにします。
そうすれば「適用」が始まり再起動後にレジストリエディターで[コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters]を開くことが可能となります。
[***\Parameters]にある[MaintainServerList]が、Autoになっているか確認します。

もし、Noになっていましたら、そのままでOKです。
AutoになっていましたらMaintainServerListを右クリックして、「修正」をクリックし

Noに変更します。

 

次にIsDomainMasterの設定をするんですが、IsDomainMasterが無い場合には作成します。
何もないところで右クリックして、「新規」から「文字列値」をクリックします。
「新しい値#1」という名前をIsDomainMasterに変更します。
名前を変更したら右クリックして、「修正」をクリックし値のデータ欄に False と入力し、「OK」をクリックします。
各々のデータがNo・Falseになっていることを確認し、

レジストリエディターを閉じて再起動します。

これで同じワークグループに繋がっているネットワークコンピュータ及びネットワークデバイスが安定して「見える・繋がる」ことが可能になると考えています。

我が家の現在の状況は6台中
1台が主たるコンピュータの設定完了
4台が従たるコンピュータの設定完了
1台がデフォルト状態
設定完了の5台のみOnの状態では全てのコンピュータのネットワークで各々のコンピュータ以外のコンピュータ及びネットワークデバイスが確実に「見える・繋がる」状態であり且つかなりの時間が経過しても変化なく「見える・繋がる」を維持出来ていました。
そこにデフォルト設定の1台をOnにすると従たるコンピュータの1台のネットワークより主たるコンピュータが「見えない・繋がる」状態になりました。
別の従たるコンピュータの1台のネットワークには自らのコンピュータを含む6台のコンピュータとネットワークデバイスが「見える・繋がる」ようになり部分的に不安定な状態を確認出来ました。

未確認事項を含んだ見解となりますが、安定したネットワークを構築する為には同じワークグループに属するコンピュータの「マスターブラウザ」となる主たるコンピュータには主たる設定を
残り全ての従たるコンピュータには従たる設定が必要と判断しています。

今のところ残り1台はデフォルト設定ですが、ほぼ「見える・繋がる」になっているのでヨシとしましょう!

なお「マスタブラウザー」となっているかの確認はコマンドプロンプトを管理者として実行し、「nbtstat -n」と入力して次の「__MSBROWSE__」表示がされれば

「マスタブラウザー」となっています。
 

【※2025年1月6日(月)A.M.8:11 追記】

当記事をアップロード後に訳があって「マスタブラウザー」としている主たるPCを再起動しました。

その結果、「マスタブラウザー」とならない筈の従たるPCの1台に「マスタブラウザー」が移ってしまい、「マスタブラウザー」となった従たるPCを[Off→(少し間を開けて)→On]とすると「マスタブラウザー」としている主たるPCに「マスタブラウザー」が戻って来ました。

つまり、同じワークグループ内に1台以上のPCがOnであれば、必ず1台が「マスタブラウザー」となっていなければいけない。

且つ「マスタブラウザー」となった以上は該当のPCをOffにしない限り「マスタブラウザー」を解除出来ない。

という判断を加えました。

 

現時点での推察はここまでです。

 

【2025年1月12日(日)P.M.9:00 追記】
暫く様子を見て来ましたが、前述の設定をしていてもマスターブラウザは起動している5台の内のマスターブラウザとなっているPCをOFFにするとマスターブラウザとして設定しているPCにマスターブラウザが戻ってくるというものでなく、起動中のいずれかのPCに移るような感じです。
またマスターブラウザと設定していないPCがマスターブラウザとなっていて当該PCをOFFにして数秒後にONにすると他のPCに移行することもなく同じPCがマスターブラウザとなる場合もありました。
常時起動しているPCは全てWindows 11の最新版
ルーターはAterm PA-WX3000HP
セキュリティ対策はノートン360
勝手な想像ですが、上位の設定があるように思います。
マスターブラウザ優先設定をしても機能しないのであれば全て次の状態に戻しました。

IsDomainMaster = [True] or [False] → [空白]

MaintainServerList = [Auto] or [No] → [Auto]

こうしておけばマスターブラウザは適切なPCに自動設定となります。
但し、「見えたり見えなかったり、繋がったり繋がらなかったり」の問題は継続となります。

上位の設定を見つけられるのは何時になることやら・・・

 

 

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