怒っていいぞ。
今日みたいに。

正直に、
ありのまま、
溜め込んだりせず、
思いっ切りぶつけろ!


全部あたしにぶちまけな。


あたしなら、
もれなく全部拾ってやる



いいか?
わかったか?


だから約束しろ。


正直になれ。
素直になれよ。


唯一の見方やぞ。


ずっとずっと、
お前が探し求めてた、


最強の見方はここにおるんやぞ。



もう、蓋すんな。
嘘つくな。

黙ってなかったことに
するんじゃねぇぞ。


我慢すんな。


いい人、やんなくていいからな。


いい奴だってこと、
知ってるからな。



あぁそうか…

頼りたい男性像、
頼りたい男性性は、

こんな風に

わたしの内側にあるんやなぁ…


本当に、本当。


最強の男性像は
わたしの中にちゃんとある。

男性性がちゃんとある。

じゃあ、女性性もあるはず。


こんなに頼もしい男性性があるのだから、


わたしの女性性よ、

安心してでておいで。



あぁそうか…

そうだったんか。


ガキだの餓鬼だの、
散々こけにしまくってきたガキ臭いわたしは、


ガキでいることで自分の
男性性と女性性を嫌うふりして守ってきたんやな…


父親を嫌い、
母親を嫌い、

男性を嫌い、
女性を嫌い、


いつまでも大人になれねぇガキでいる、


へたれな自分や…って


思ってたけど、そうじゃない。



そうやって頑なに、

必死に守ろうと…


ガキでいることで、
全てを守ろうとした、

最もピエロで
最も成熟した、


性別をどがえしした


勇者に思えてきた。


それだけ愛してたんやろ。それだけみんなを守りたかったんやろ。

世間になんと言われようと、ガキでいることを
えらんだな。

守りたい一心に。

足りねぇー
足りねぇー
足りねぇー

って、言ってりゃガキに見えるもんなぁ。。

だけど近ごろ、
限界なんやな。

愛すべきものたちを
ガキのふりで守るんは。

え?どうなん?
言ってみ?


ああ、そうです。
その通り。
よくぞわかってくれました。


わたしがウツケを演じていれば、愛すべき者たちの本性から、周りの目を
ごまかせる。


そんな安易で単純な、
わたしには精一杯の、
それが防御であったこと。

わたしさえ我慢して、
虐げられていれば、

最も愛すべき、
最も守るべき、
全ては、

その役割を全うできる。
おい、ガキんちょ。
肝に命じろ。

足りねぇー足りねぇーって憂さ晴らしをなぁ、

常識とか正義とかに
すり替えて、

世の男や女や肩書きやらを、

無鉄砲なり画策なりで

適当に玩ぶ、

そんな悪趣味もうやめろ。


復讐してるつもりやろ?
足りねぇーんだよ!ってやつなんだろ?


それじゃー他人様の幸せを祈るとかってほど遠いわな。


ごめんな。
そこまでほったらかして。


悩んでたのも知ってる。


思いやりがないってな、
本気で歎いていたことも。


じゃどうすりゃいいんだよっ!


足りなさ加減を埋める何かは


どこに行きゃー売ってんだ?あぁ?


畜生!畜生!畜生!




はぁ。。。

どこにも売ってねぇっての。


大丈夫、大丈夫。

降参しな。


残念ながら、

すべてはここにあるんだよ。


信じられないだろうがね。

どうせガキなんだからさぁ~、そのまま信じて受け取ってみれば?



畜生!わかんねぇ!
足りねぇ足りねぇ足りねぇ



与えてもらって当然なんだよあたしは!
だってあたしは特別なんだよ!
有り得ねーほど我慢しまくってきたんやぞっ!

畜生!




あぁ…でたな。
特別だし、当たり前ってか。

でたな本性。

あぁそうや。


我慢してきたもんなぁ。

有り得ねーほど。


いつか報われる…
いつか報われる…
きっといつか、報われる…って、


そう信じて、


ハラワタ煮え繰り返しながら。果ては感じないようにもしながら。

悔しくて悔しくて
噛み締めた奥歯は、
粉々に割れてそのままだな。いい加減医者いけよ…


わかった、わかった、

辛かったな…

我慢してきたもんなぁ。



わたしは知ってる、

あんたがどんだけ
我慢してきたかって。

少しはおさまったかい?



うん、少しだけ。



ね、少しでもおさまったやろ?

どこにも埋められる何かは売ってないんや。

外にはないんや。


チビスケよ。
わたしという名のチビスケ。ってかガキ。


叫べなかった分、
叫べよ!


足りねぇなら
足りねぇー!

って、


正直に「あたし」に言えよ。


満たされた感じ、するやろ?何処にもない安心が、あるだろうがよ。


それはつまりな、

「じゃどうすりゃいいんだよ!」って、


ちゃんとあんたが、

真剣に、


内側の自分に求めたからだよ。