教科書に
という公式が載っている。
これはどんな関数f(x)に対しても正しいか。
この前の京都府立医大の問1を解いていて疑問に思った。
この問題ではf(x)が、絶対値の付いた式で表されている。
京都府立医大の問題よりも、もっとあからさまな例を考えることができる。
定積分で表された関数
自体が微分可能でない場合はないだろうか。
そんな例は簡単に作れる。
とすれば、この関数は積分できるので![]()
は定義されるが、x=0において微分可能ではない!![]()
f(x)が連続なら(絶対値の付いた式で表されていたとしても)、F(x)は微分可能になる。![]()
しかし、上の例のようにf(x)に連続てない点があると、
F(x)がその点で微分可能ではない例を作れる。
不連続な点があっても、それが有限個なら積分できる。
直感的には、面積が計算できるなら積分できる。
しかし、高校数学では、原始関数を使って定積分を定義するので、
高校の範囲では、連続でない関数を積分するのはルール違反かもしれない。
厳密には微分係数の定義に戻って計算してみれば微分可能でないわかる。
直感的には、グラフが滑らかでない(尖っている)から微分可能ではない。
証明は、大学1年生で勉強する「ε-δ論法」を使う。
多少表現は違うかもしれないが、大学の微分積分学の本には必ず載っている。(微分積分学の基本定理)
たとえば、『解析概論 改訂第三版』(高木貞治)だと「32.積分関数 原始関数」の定理35である。
(おわり)