東山観光特急バスの背景 | 歴史ニュース総合案内

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 京都駅前から発着するバスの混雑を少しでも緩和すべく、京都市バスが6月1日から料金が倍の特急観光バスを投入した。住民との棲み分けを狙って、東山方面へ土曜と休日に観光特化の「楽洛ライン」を開設する。

 松井孝治新市長を船出のバスに乗せて投入されたのはEX100系とEX101系の2系統。京都駅前から清水寺の五条坂へ向かい、祇園、岡崎公園(美術館・平安神宮前)、銀閣寺前へ行き、そこから銀閣寺道、清水道にも停まりながら循環して京都駅前へ戻ってくる100系統と、京都駅前と五条坂を10分でピストン運行する101系統が9時から17時まで運転される。運賃は通常便の倍の500円だが、1100円の地下鉄バス1日券の対象となる。

 また、北山の金閣寺と東山の銀閣寺を結ぶ102号系統の楽洛ラインも土休日限定で新設した。ありそうでなかった路線で30分間隔である。

 

 バスの混雑は何よりも、JR及び近鉄の京都駅が阪急や京阪と直接繋がっていないのが大きな原因である。実のところ、慈照寺銀閣はともかくとして、祇園や清水寺などの東山エリアは京阪電車(祇園四条、清水五条、神宮丸太町)の徒歩圏内にある。遠く離れていても20分程度でしかない。東福寺駅で乗り換えなくとも、京都駅と京阪の七条駅は近い。あと金閣寺は京福電鉄の北野白梅町駅が鉄道の最寄り(山陰本線は円町駅)である。