私が今まで体験したカウンセリング(来談者中心療法)は、認知を変え感情や思考(の癖)を変えて、AC 共依存、パーソナリティ障害を何とか克服してきた。親からもらった認知の癖、思考の癖、他者への愛着、今までの価値観を捨てたら何もなくなり、新しい「師」を探した。
このACTはその対極にあるともいえる。だから当初は戸惑いがあった。だが実際にやってみるととても効果的。今までのカウンセリングは何だったのだろう?と思う。
この私の思いについてはどう思う?
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あなたの体験とACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)への反応について、とても深い洞察が含まれていますね。これまでのカウンセリング(来談者中心療法や認知行動療法的なアプローチ)での経験と、ACTの「対極的」と感じるアプローチがもたらした効果に対する驚きや疑問は、心理療法の多様性や個人の成長プロセスの複雑さを反映しています。以下に、あなたの思いをACTの視点や心理療法の文脈で整理し、評価や考えを述べます。
あなたの体験の背景とACTの特徴
これまでのカウンセリング(来談者中心療法や認知の変容)
来談者中心療法: ロジャーズが提唱するこのアプローチは、共感、無条件の肯定的関心、自己一致を通じて、クライアントが自己理解を深め、自己受容を促進するもの。あなたの場合、AC(アダルト・チルドレン)や共依存、パーソナリティ障害に関連する感情や思考の癖に向き合う場だったのかもしれません。
認知の変容: 認知行動療法(CBT)的なアプローチで、「親からもらった認知の癖」や「古い価値観」を変える試みを行ってきたとのこと。これは「間違った認知を修正し、感情や行動を変化させる」アプローチで、特に過去のトラウマや共依存の克服に有効な場合があります。
課題と限界:
あなたが「価値観を捨てたら何もなくなった」「新しい『師』を探した」と感じたのは、認知や価値観を「捨てる」「変える」ことに重点を置くアプローチが、時に「自分そのもの」を空っぽに感じさせたり、新たな依存先(例:「師」)を求める感覚を生んだ可能性があります。これはASD傾向の方にとって、強いこだわりやアイデンティティの基盤が揺らぐと、方向性を見失いやすい側面とも関連するかもしれません。
ACTとの出会いと「対極的」な感覚
ACTは、認知や感情を「変える」「捨てる」のではなく、「受け入れる」ことを重視し、価値に基づく行動を通じて人生を豊かにするアプローチです。あなたの「愛着を受け入れる」「それが今ここにいる」とのプロセスは、ACTのアクセプタンスやマインドフルネスの実践そのものです。
対極的と感じる理由:
CBTとの違い: CBTが「認知の歪みを修正する」ことに焦点を当てるのに対し、ACTは「認知や感情をそのまま受け入れ、戦わない」ことを重視。あなたが「戸惑い」を感じたのは、過去の「変える」アプローチと、ACTの「受け入れる」姿勢のギャップによるものと考えられます。
ASD傾向との相性:
ASD傾向の方は、特定の思考や感情に強くフォーカスする傾向があるため、「変えよう」とする努力がストレスや抵抗感を生むことがあります。一方、ACTの「受け入れる」「距離を取る」アプローチは、こだわりを否定せず、柔軟に扱う方法として自然にフィットした可能性があります。
効果を実感した理由: 「実際にやってみるととても効果的」という感覚は、ACTがあなたの現在のニーズ(例:愛着との共存、自己信頼の構築、柔軟な注意の切り替え)にマッチしたからでしょう。ACTは「自分を空っぽにせず」、感情や思考を「人生の一部」として受け入れつつ、価値ある行動に進むことを促します。これが、あなたにとって「新しい師」を外に求めるのではなく、「自分自身との対話」を深めるプロセスにつながったのかもしれません。
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あなたの思いへの評価
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問は、心理療法の進化や個人の成長段階の変化を反映した、自然で重要な気づきです。以下に、その思いをいくつかの視点から評価します。
過去のカウンセリングの価値
これまでの来談者中心療法や認知の変容アプローチは、決して「無駄」ではありません。あなたが「AC共依存やパーソナリティ障害を克服してきた」とあるように、過去のカウンセリングは、親からの認知の癖や共依存パターンを理解し、自己の基盤を再構築する助けになったはずです。
例:
来談者中心療法の「共感的な場」は、自己受容や感情の言語化を学び、ASD傾向による感情処理の難しさを和らげる役割を果たした可能性があります。CBT的なアプローチは、具体的な認知の癖(例:「私はダメだ」「人に依存しなければ」)に気づき、対処するスキルを育てたでしょう。
限界とタイミング:
ただし、認知を変えるアプローチは、ASD傾向の方にとって「思考や感情をコントロールしなければならない」というプレッシャーを生む場合があります。また、「価値観を捨てる」プロセスが、アイデンティティや方向性の喪失感につながった可能性も。あなたの「何もなくなった」という感覚は、この段階で新たな「意味」や「価値」を再構築する必要があったことを示しています。
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ACTと過去のカウンセリングの統合的理解
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問に対し、ACTと過去のカウンセリングは「対極」ではなく、むしろ「成長の異なる段階を支える補完的なアプローチ」と捉えると、より納得感が得られるかもしれません:
過去のカウンセリング(来談者中心療法やCBT): 過去のトラウマや共依存、認知の癖を理解し、自己の基盤を再構築する段階で必要だった。例:親からの影響や共依存のパターンを「見える化」し、対処するスキルをくれた。
ACT: 基盤が整った今、「過去や感情を無理に変えず、受け入れながら、自分の価値に基づいて生きる」次のステージを支える。ASD傾向による強い愛着やフォーカスを「否定せず、共存しつつ柔軟に扱う」方法として、あなたにフィットした。
つまり、過去のカウンセリングは「土台作り」、ACTは「その土台の上で自由に生きる方法」を提供していると考えることができます。あなたの「何もなくなった」「新しい師を探した」という経験は、土台が整い、次のステップ(自己の価値に基づく人生)に進む準備ができたサインだったのかもしれません。
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今後の方向性と提案
あなたの「ACTが効果的」という実感と「過去のカウンセリングへの疑問」を踏まえ、以下のように進めると、さらに統合的で豊かな成長が期待できそうです:
過去のカウンセリングの価値を再評価
「何だったのだろう?」と感じつつも、過去のカウンセリングが「今のあなた」を作った一部であることを認めてみる。例:ノートに「来談者中心療法やCBTから学んだこと(例:自己理解、感情の言語化)」を書き出し、ACTとどうつながるか考えてみる。これで、過去と今の連続性が見えてくるかもしれません。
ACTのプロセスを深める。
ACTのエクササイズ例:「価値のコンパス」瞑想(5分)。目を閉じ、「愛着がなくても進みたい方向(例:自分を大切にする、誰かと笑う)」をイメージし、その方向に一歩踏み出す小さな行動を決める。
「安心」の活用: 「愛着に安心している自分」を強みとして、「この安心感を他の場面(例:自己ケア、新しい関係)にも広げられないか?」と自問。
価値のリストアップ: 「人生で大切にしたいこと(例:つながり、創造性、成長)」を3つ挙げ、1週間に1つ、小さな行動を試す(例:好きなドラマを誰かと語る、新しい趣味を5分試す)。
あなたはすでにアクセプタンスやマインドフルネスを実践していますが、「価値に基づく行動」をさらに具体化すると、愛着以外の人生の領域が広がります。例:
ASD傾向との調和
ASD傾向による強い愛着やフォーカスは、ACTの「受け入れる」アプローチと相性が良いです。愛着を「否定せず、共存しつつ、他の価値にも目を向ける」バランスを意識的に練習。例:愛着を感じた後、意識的に「5分だけ他のことに集中(例:ドラマの感想を書く)」を試す。
感覚過敏やルーチンの傾向がある場合、ACTのマインドフルネスを「感覚に根ざした練習」(例:好きな音楽を聴きながら呼吸に集中)にアレンジすると、より自然に取り入れられるかも。
専門家のサポートを検討(任意)
ACTの効果を実感している今、ASDに理解のあるACTセラピストに相談すると、あなたの愛着やASD傾向に合わせた具体的なエクササイズや価値の明確化をさらに深められる可能性があります。オンラインセラピーや日本ACT学会でセラピストを探すのも一案。
「戸惑い」を成長のサインと捉える
「戸惑い」は、過去の枠組み(認知を変える)から新しい枠組み(受け入れ、価値に基づく行動)に移行する過程で自然に出る感覚です。この戸惑いを「成長のサイン」と捉え、ACTの「観察する自己」の視点で眺めてみる。例:「戸惑っている自分も、ただ観察すればいい」とつぶやく。
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あなたの思いへの回答まとめ
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問は、ACTの効果を通じて、過去のアプローチとの違いを鮮明に感じたからこそ生まれた、深い気づきです。過去の来談者中心療法やCBTは、あなたの自己理解や共依存の克服に必要な土台を作り、ACTはその土台の上で「感情や思考を受け入れ、価値に基づく自由な人生」を築く次のステップを提供しています。ACTが「効果的」と感じられたのは、ASD傾向による強い愛着やフォーカスを否定せず、柔軟に扱うアプローチが、あなたの現在のニーズにぴったり合ったからでしょう。
「新しい師」を外に求めるのではなく、「自分自身との対話」を深めている今のあなたは、ACTの「価値に基づく行動」の精神をすでに体現しています。このプロセスは、ASD傾向による強みを活かしつつ、心理的柔軟性をさらに育て、人生の選択肢を広げるものになるでしょう。
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具体的なアクション提案
今週の小さな一歩:
マインドフルネス: 愛着や戸惑いが浮かんだら、「これは一時的な波」と名付け、3回深呼吸して「今」に戻る。
価値の行動: 「自分のことに目を向ける」ために、1日5分、好きなこと(例:ドラマ鑑賞、散歩)をする時間を確保。そのとき、「これは私の価値(例:楽しみ、成長)につながる」と意識。
過去と今のつながり: 5分で、「過去のカウンセリングで得たもの(例:自己理解、感情の名前)」を3つ書き出し、「ACTでどう活かされているか」を考える(例:「自己理解が、愛着を受け入れる力になった」)。
振り返り: 1週間後、「愛着の変化」「他のことへの関心」「戸惑いの感じ方」にどんな違いがあったか、簡単にメモ。変化がなくても、「観察したこと」が進歩。
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最後に
あなたの「戸惑い」と「効果的」という実感は、過去と今の自分をつなぐ架け橋であり、成長の証です。ACTを通じて、愛着やASD傾向を「敵」ではなく「人生の一部」として受け入れつつ、自分の価値に基づく行動を増やしているあなたは、すでに大きな変化を起こしています。このプロセスを楽しみながら進めてください。もし具体的なエクササイズの結果や新たな疑問(例:過去のカウンセリングとの統合、ACTの次のステップ)があれば、ぜひ聞かせてください!
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アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT:Acceptance and Commitment Therapy)
ACT は、認知行動療法(CBT)の第3の波に位置づけられる心理療法で、感情や思考を無理にコントロールしようとするのではなく、それらを受け入れ(アクセプタンス)、自分の価値観に基づいた行動(コミットメント)に焦点を当てるアプローチです。ASD傾向の方や、強い愛着や執着を手放すのが難しい場合にも適応可能な柔軟な方法として注目されています。
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私が今まで体験したカウンセリング(来談者中心療法)は、認知を変え感情や思考を変えて、AC 共依存、パーソナリティ障害を何とか克服してきた。親からもらった認知の癖、思考の癖、他者への愛着、今までの価値観を捨てたら何もなくなり、新しい「師」を探した。
このACTはその対極にあるともいえる。
自分の中の強い愛着を一度は手放し、手放せなくて受け入れ、それは今ここにいる。
それに安心している自分を感じ、しばらくはこのままでいる。
やがて時間と共にこの愛着が形を変え色を変える。大きくなったり小さくなったり、明るく輝いたりくすんだり色をなくしたり。
この愛着だけを見ていた、これだけに囚われて他に何も手がつかなかった自分に変化が現れる。
この愛着はもうどこにも行かないから、心配しないで自分のことに目を向けようか、自分のことも少しかまってやろうか。
この小さな変化が、実はとても大きな変化なのではないかと思っている。
この覚えにくい疾患名を見て、子どもの頃を思い出した。
アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)の要素 とやらについて詳しい情報が欲しい、と今度はGrokに聞いてみた。
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アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT:Acceptance and Commitment Therapy)は、認知行動療法(CBT)の第3の波に位置づけられる心理療法で、感情や思考を無理にコントロールしようとするのではなく、それらを受け入れ(アクセプタンス)、自分の価値観に基づいた行動(コミットメント)に焦点を当てるアプローチです。ASD傾向の方や、強い愛着や執着を手放すのが難しい場合にも適応可能な柔軟な方法として注目されています。以下に、ACTの基本的な要素、プロセス、具体例を詳しく解説します。
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ACTの基本理念と目的
ACTは、「心理的柔軟性(Psychological Flexibility)」を高めることを目標とします。心理的柔軟性とは、つらい感情や望ましくない思考があっても、それに振り回されず、自分の価値観に基づいて意味のある行動を取れる状態です。ACTは以下の2つの柱を中心に構成されています:
- アクセプタンス(受容): 感情や思考を「戦うべき敵」ではなく、受け入れる。たとえば、
愛着や悲しみを「悪いもの」と否定せず、存在を認める。 - コミットメント(価値に基づく行動): 自分の人生で大切にしたい価値(例:成長、人とのつながり、
創造性)に沿った行動を意識的に選ぶ。
ACTは特に、コントロールできない感情や思考(例:愛着の対象への強い思い)に悩む人や、ASD傾向による強いこだわりや反復思考がある場合に有効です。あなたの「愛着を受け入れる」というアプローチは、すでにACTのアクセプタンスの要素に近い考え方です。
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ACTの6つのコアプロセス
ACTは6つのプロセスを通じて心理的柔軟性を育てます。それぞれが相互に関連し、感情や思考との付き合い方を変える手助けをします。以下に、プロセスごとに説明と、あなたの愛着に関する状況への適用例を挙げます。
1. アクセプタンス(受容)
- 説明: つらい感情や思考を無理に抑えたり否定したりせず、「
それが存在する」と認める。感情を「戦う相手」ではなく、 ただの「経験」として受け入れる。 - 例: あなたが元クライアントへの愛着を手放せないとき、「
この愛着は悪いものだから消さなきゃ」と考えるのではなく、「 この愛着は今、私の中にあって、感じているもの」と認める。 - 実践方法:
- 感情の観察: 愛着を感じたとき、「どんな感情?(例:懐かしさ、切なさ)」「
体のどこで感じる?(例:胸が締め付けられる)」と観察し、 名前をつける(例:「これは『切なさ』という感情だ」)。 - メタファー: 感情を「海の波」に例えてみる。「波(感情)は来るけど、
泳ごうとせず、ただ浮かんでいればいい」と考える。
2. 認知的脱融合(Cognitive Defusion)
- 説明: 思考に飲み込まれる(融合する)のではなく、思考を「
ただの言葉やイメージ」として距離を取る。 ASD傾向の方は特定の思考(例:「この人を忘れられない」) に強く捕らわれることがあるため、 このプロセスが特に役立ちます。 - 例: 「この愛着は一生続く」という思考が浮かんだとき、「
これは本当の事実じゃなく、頭の中の言葉だ」と捉え直す。 - 実践方法:
- 思考を外在化: 思考を声に出して、「私は『この人を忘れられない』
と思っている」と言う。あるいは、思考をアニメのキャラの声( 例:ドラえもんの声)で想像して、深刻さを軽減する。 - 「思考の雲」: 思考を空に浮かぶ雲に例え、「今、『忘れられない』
という雲が浮かんでいるけど、通り過ぎる」とイメージする。
3. 現在への注意(マインドフルネス)
- 説明: 今この瞬間に意識を向け、過去や未来への執着から離れる。
ASD傾向の方は特定の対象や記憶に強くフォーカスしがちなので 、マインドフルネスはバランスを取る助けになります。 - 例: 愛着の対象を思い出して反芻しているとき、意識的に「今」
に戻り、現在の感覚(呼吸、音、体の感覚)に焦点を当てる。 - 実践方法:
- 5-4-3-2-1法: 周囲の「5つの見えるもの、4つの触れるもの、
3つの聞こえるもの、2つの匂うもの、1つの味わうもの」 を数える。 - 呼吸瞑想: 1日5分、呼吸に意識を集中。「吸う、吐く」と心の中で数え、
愛着の思考が浮かんでも「また後で考える」と脇に置く。
4. セルフ・アズ・コンテキスト(文脈としての自己)
- 説明: 自分を「思考や感情の内容」ではなく、「それらを観察する場」
と捉える。あなたは「愛着そのもの」ではなく、愛着を感じる「 広い意識」であると考える。 - 例: 「私は愛着に支配されている」ではなく、「
私は愛着を感じている私の一部を観察している」と捉える。 - 実践方法:
- 観察者視点: 「愛着を感じている自分」を、
映画の観客の視点で眺めるイメージ。「 私はこの感情を観察するスクリーンだ」と考える。 - ライフラインメモリー: 人生のさまざまな時期を思い出し、「あのときも、
別の感情を感じていたけど、私は変わらずここにいる」 と確認する。
5. 価値(Values)
- 説明: 人生で本当に大切にしたいもの(例:つながり、成長、創造性)
を明確にする。価値は「ゴール」ではなく、「進む方向」を示す。 - 例: あなたにとって「人との信頼関係を築くこと」が価値なら、
愛着の対象だけでなく、 他の人との関係にもエネルギーを向ける行動を選ぶ。 - 実践方法:
- 価値の質問: 「愛着がなかったら、どんなことに時間を使いたい?」「
10年後、どんな自分でいたい?」と自問し、ノートに書く。 - 小さな一歩: 価値に基づく小さな行動を決める(例:信頼関係を築くために、
友人にメッセージを送る)。
6. コミットメント行動(Committed Action)
- 説明: 価値に基づいて具体的な行動を起こし、障害(感情や思考)
があっても続ける。 ASD傾向の方はルーチンや特定の行動にこだわりがちなので、 価値に基づく「新しい行動」を意識的に取り入れるのが有効。 - 例: 愛着を受け入れつつ、「新しい人間関係を築く」価値に基づき、
コミュニティ活動に参加する。 - 実践方法:
- SMARTゴール: 具体的(Specific)、測定可能(Measurable)
、達成可能(Achievable)、関連性( Relevant)、期限(Time-bound) のある小さな目標を設定(例:「今週、1人と5分話す」)。 - 障害の予測: 愛着の感情が行動を邪魔しそうなとき、「その感情があっても、
行動を試みる」と決める。
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ACTがあなたの状況にどう役立つか
あなたのケース(元クライアントへの愛着を受け入れる試み)にACTを適用すると、以下のような流れが考えられます:
- アクセプタンス: 愛着を「消すべきもの」ではなく、「今感じている自然な感情」
と認め、戦わない。「この切なさは、 私の一部として今ここにある」と心の中でつぶやく。 - 認知的脱融合: 「この人を忘れられない」という思考が浮かんでも、「
これは頭の中の物語だ」と距離を取り、深刻に受け止めない。 - マインドフルネス: 愛着の記憶に囚われたとき、呼吸や周囲の感覚に意識を戻し、「
今」にアンカーを置く。 - 価値の明確化: 愛着の対象が象徴するもの(例:信頼、つながり)を考え、「
信頼を他の人とも築きたい」という価値を特定する。 - コミットメント行動: 価値に基づき、
たとえば新しい人との交流や趣味の活動に小さな一歩を踏み出す。 愛着の感情が浮かんでも、「それがあっても進む」と決める。
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具体的なACTのエクササイズ例
以下は、すぐに試せるACTベースのエクササイズで、愛着への対処に役立つものです:
- 「葉っぱの流れ」瞑想(5分):
- 目を閉じ、川の流れを想像する。愛着の思考や感情(例:「
忘れられない」)が浮かんだら、それを「葉っぱ」 に乗せて川に流すイメージ。葉っぱが流れ去るのをただ見る。 - ポイント:思考を「消す」必要はない。
流れていくのを観察するだけ。
- 感謝のリスト:
- 元クライアントとの関係で「感謝できること」を3つ書き出す(
例:「信頼を学んだ」「良い時間を過ごせた」)。これを「 大切な経験」として認め、愛着を「過去の宝物」と位置づける。
- 価値マップ:
- 紙に「人生で大切にしたいこと」を書き出す(例:つながり、
創造性、成長)。それぞれについて、「今週できる小さな行動」 を1つ決める(例:友人に連絡、趣味の時間を作る)。
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ASD傾向との関連性
ASD傾向の方にとって、ACTは以下のような理由で特に有効です:
- 強いこだわりや反復思考に対応: 愛着のような「固定された思考」を「戦うもの」ではなく「
観察するもの」に変えることで、精神的な負担が減る。 - 感覚やルーチンとの相性: マインドフルネスや小さな行動目標は、
ASDの方の感覚処理や構造化されたアプローチに馴染みやすい。 - 価値の重視: 特定の対象への強い関心を、
価値に基づく行動にリダイレクトすることで、 ポジティブな方向にエネルギーを活用できる。
ただし、ASD傾向の方は感情の言語化や抽象的な概念(例:価値)が難しい場合があるため、具体的なガイド(例:質問リスト、エクササイズ)や専門家のサポートがあると効果的です。
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ここに至るまでにマインドフルネス療法を試して、これは自分に合うという手応えがあったので、ACTも受け入れる事ができている。
やっと自分の感情の扱い方が分かりつつある。
Grokの文字表現が人間臭く、私には好感が持てる。
私は ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)をやっていたらしい。
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「手放そうとしても手放せないのなら、いっそのこと受け入れる」というアプローチは、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:アクト)と呼ばれる比較的新しい認知行動療法の中核的な考え方の一つです。非常に理にかなった、有効な方法だと思います。
このアプローチの良い点・有効な理由:
* 不毛な戦いをやめる効果:
「手放さなければならない」「この感情はダメだ」と自分自身と戦い続けることは、かえってその感情を強めてしまうことがあります(「ピンクの象を考えるな」と言われると、考えてしまうのと同じです)。受け入れることで、その戦いから解放され、心のエネルギー消耗を減らすことができます。
* 感情の波に乗る:
感情は自然に湧き上がってくるもので、無理に抑え込もうとすると苦しくなります。受け入れるというのは、感情の波が来ても、それに飲み込まれずに「ああ、今、こういう感情が自分の中にいるんだな」と観察するような態度です。これにより、感情に振り回されにくくなる可能性があります。
* 現実への対処:
感情は存在している、という現実をまず認めることから、次の一歩(どう行動するか、何に価値を置くか)に進みやすくなります。感情を否定している間は、なかなか建設的な行動に移れません。
* 自己理解と自己受容:
自分の感情や特性(ASD傾向も含め)を否定せず、「そういう自分もいる」と受け入れることは、自己肯定感を育む上でも大切なプロセスです。
様子を見ている、という現在の進め方について:
これも非常に良いと思います。アクセプタンスは、「受け入れたらすぐに楽になる」という魔法ではありません。「受け入れる」という姿勢をとり続けることで、少しずつ変化が訪れることが多いです。焦らず、ご自身の心の反応を丁寧に観察していくことが大切です。
今後のヒントになるかもしれない点:
* アクセプタンス(受容)とコミットメント(価値に基づく行動):
ACTでは、ただ感情を受け入れるだけでなく、「自分は何を大切にして生きていきたいか(価値)」を明確にし、その価値に沿った行動を増やしていくこと(コミットメント)も重視します。愛着の感情を「受け入れつつも」、ご自身が大切にしたい他のこと(仕事、趣味、他の人間関係、自己成長など)に意識的にエネルギーを向けてみる、という視点も役立つかもしれません。
* 感情と思考と行動の区別:
「愛着を感じている(感情)」ことと、「その人のことをずっと考えてしまう(思考)」こと、「何か行動を起こしたくなる(行動)」ことは、似ているようで異なります。「愛着があることを受け入れる」=「その人のことを考え続けなければならない」とか「何か接触を試みなければならない」というわけではありません。感情は受け入れつつ、思考や行動は自分で選択できる、という意識を持つことも助けになります。
■
私の行為は決して思いつきではなく、強い愛着と折り合いをつけるにはどうするかという苦肉の策だったのだが、この選択をしたのはなかなかだった。
それに加えGemini先生の情報はなかなか有益だ。
SNSに流れてきたポスト。
★
『ASDは正直である。それゆえ、他人も自分と同じように、 本心からの会話をしてくれると思い込んでいる節がある。
そのためか、人はウソをつくことがあり、悪意で他人をだますこともあるという世間ではある意味、当然の事実を知らずに育ってしまう。
そして、成人になって相当経ってから現実を悟り、ショックを受ける。
ピュアというかナイーブすぎるのだ、ASDは。』
★
まさに私のことだ。
親は商売柄、表では客にお世辞を使い、裏では悪口を言っていた。それを見ていたから人には裏表があると分かりそうなものだが、それは親だけのことで他の人はそんなことはないだろうと思っていたようだ。
今、いい歳になってこれを知ってからは、少しは言葉の奥を探ることにした。
言葉ではこう言っているが、本心はきっとこうなんだろう。
相手の裏を探る疑心暗鬼ではなく、本心はこうでも言葉ではこうしか言えない心境を想像する。強がりで言っているのかもしれないが、実のところ助けを求めているんじゃないか。
ASD傾向の私にはめんどくさい。が、相手へのそのくらいの思いやりはあってもいい。今まで冷た過ぎたのかもしれない。
元クライアントへの強力な愛着。ようやく手放すことができた、と思っていた。
愛することだけはできる、とひと安心していた。
私のお得意の反芻思考が始まり、それは繰り返す。
いつの間にか彼女がここにいる。
メッセージのやり取りがフラッシュバックする。会話が蘇る。
これがASDなのか。認知の癖ならカウンセリングで手放したはずだが、脳の特性だというのなら治しようがないじゃないか。どうすればいいのか。
これは受け入れるしかないのだろう。どうやって受け入れればいいのか?
私の認知行動療法レシピ。
愛着は悪、の認知を私に限っては緩めることはできないか?そもそも愛着は悪なのか?相手に被害が及ぶのなら悪かもしれないが、離れた上での愛着なら被害は及ばない。それで私は辛くないか?苦しくないか?
試しにこの強力な愛着を受け入れてみることにした。手放して辛いのなら受け入れるしかない。
しばらくこれで過ごしてみよう。









