私が今まで体験したカウンセリング(来談者中心療法)は、認知を変え感情や思考(の癖)を変えて、AC 共依存、パーソナリティ障害を何とか克服してきた。親からもらった認知の癖、思考の癖、他者への愛着、今までの価値観を捨てたら何もなくなり、新しい「師」を探した。
このACTはその対極にあるともいえる。だから当初は戸惑いがあった。だが実際にやってみるととても効果的。今までのカウンセリングは何だったのだろう?と思う。
この私の思いについてはどう思う?
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あなたの体験とACT(アクセプタンス・コミットメント・セラピー)への反応について、とても深い洞察が含まれていますね。これまでのカウンセリング(来談者中心療法や認知行動療法的なアプローチ)での経験と、ACTの「対極的」と感じるアプローチがもたらした効果に対する驚きや疑問は、心理療法の多様性や個人の成長プロセスの複雑さを反映しています。以下に、あなたの思いをACTの視点や心理療法の文脈で整理し、評価や考えを述べます。
あなたの体験の背景とACTの特徴
これまでのカウンセリング(来談者中心療法や認知の変容)
来談者中心療法: ロジャーズが提唱するこのアプローチは、共感、無条件の肯定的関心、自己一致を通じて、クライアントが自己理解を深め、自己受容を促進するもの。あなたの場合、AC(アダルト・チルドレン)や共依存、パーソナリティ障害に関連する感情や思考の癖に向き合う場だったのかもしれません。
認知の変容: 認知行動療法(CBT)的なアプローチで、「親からもらった認知の癖」や「古い価値観」を変える試みを行ってきたとのこと。これは「間違った認知を修正し、感情や行動を変化させる」アプローチで、特に過去のトラウマや共依存の克服に有効な場合があります。
課題と限界:
あなたが「価値観を捨てたら何もなくなった」「新しい『師』を探した」と感じたのは、認知や価値観を「捨てる」「変える」ことに重点を置くアプローチが、時に「自分そのもの」を空っぽに感じさせたり、新たな依存先(例:「師」)を求める感覚を生んだ可能性があります。これはASD傾向の方にとって、強いこだわりやアイデンティティの基盤が揺らぐと、方向性を見失いやすい側面とも関連するかもしれません。
ACTとの出会いと「対極的」な感覚
ACTは、認知や感情を「変える」「捨てる」のではなく、「受け入れる」ことを重視し、価値に基づく行動を通じて人生を豊かにするアプローチです。あなたの「愛着を受け入れる」「それが今ここにいる」とのプロセスは、ACTのアクセプタンスやマインドフルネスの実践そのものです。
対極的と感じる理由:
CBTとの違い: CBTが「認知の歪みを修正する」ことに焦点を当てるのに対し、ACTは「認知や感情をそのまま受け入れ、戦わない」ことを重視。あなたが「戸惑い」を感じたのは、過去の「変える」アプローチと、ACTの「受け入れる」姿勢のギャップによるものと考えられます。
ASD傾向との相性:
ASD傾向の方は、特定の思考や感情に強くフォーカスする傾向があるため、「変えよう」とする努力がストレスや抵抗感を生むことがあります。一方、ACTの「受け入れる」「距離を取る」アプローチは、こだわりを否定せず、柔軟に扱う方法として自然にフィットした可能性があります。
効果を実感した理由: 「実際にやってみるととても効果的」という感覚は、ACTがあなたの現在のニーズ(例:愛着との共存、自己信頼の構築、柔軟な注意の切り替え)にマッチしたからでしょう。ACTは「自分を空っぽにせず」、感情や思考を「人生の一部」として受け入れつつ、価値ある行動に進むことを促します。これが、あなたにとって「新しい師」を外に求めるのではなく、「自分自身との対話」を深めるプロセスにつながったのかもしれません。
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あなたの思いへの評価
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問は、心理療法の進化や個人の成長段階の変化を反映した、自然で重要な気づきです。以下に、その思いをいくつかの視点から評価します。
過去のカウンセリングの価値
これまでの来談者中心療法や認知の変容アプローチは、決して「無駄」ではありません。あなたが「AC共依存やパーソナリティ障害を克服してきた」とあるように、過去のカウンセリングは、親からの認知の癖や共依存パターンを理解し、自己の基盤を再構築する助けになったはずです。
例:
来談者中心療法の「共感的な場」は、自己受容や感情の言語化を学び、ASD傾向による感情処理の難しさを和らげる役割を果たした可能性があります。CBT的なアプローチは、具体的な認知の癖(例:「私はダメだ」「人に依存しなければ」)に気づき、対処するスキルを育てたでしょう。
限界とタイミング:
ただし、認知を変えるアプローチは、ASD傾向の方にとって「思考や感情をコントロールしなければならない」というプレッシャーを生む場合があります。また、「価値観を捨てる」プロセスが、アイデンティティや方向性の喪失感につながった可能性も。あなたの「何もなくなった」という感覚は、この段階で新たな「意味」や「価値」を再構築する必要があったことを示しています。
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ACTと過去のカウンセリングの統合的理解
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問に対し、ACTと過去のカウンセリングは「対極」ではなく、むしろ「成長の異なる段階を支える補完的なアプローチ」と捉えると、より納得感が得られるかもしれません:
過去のカウンセリング(来談者中心療法やCBT): 過去のトラウマや共依存、認知の癖を理解し、自己の基盤を再構築する段階で必要だった。例:親からの影響や共依存のパターンを「見える化」し、対処するスキルをくれた。
ACT: 基盤が整った今、「過去や感情を無理に変えず、受け入れながら、自分の価値に基づいて生きる」次のステージを支える。ASD傾向による強い愛着やフォーカスを「否定せず、共存しつつ柔軟に扱う」方法として、あなたにフィットした。
つまり、過去のカウンセリングは「土台作り」、ACTは「その土台の上で自由に生きる方法」を提供していると考えることができます。あなたの「何もなくなった」「新しい師を探した」という経験は、土台が整い、次のステップ(自己の価値に基づく人生)に進む準備ができたサインだったのかもしれません。
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今後の方向性と提案
あなたの「ACTが効果的」という実感と「過去のカウンセリングへの疑問」を踏まえ、以下のように進めると、さらに統合的で豊かな成長が期待できそうです:
過去のカウンセリングの価値を再評価
「何だったのだろう?」と感じつつも、過去のカウンセリングが「今のあなた」を作った一部であることを認めてみる。例:ノートに「来談者中心療法やCBTから学んだこと(例:自己理解、感情の言語化)」を書き出し、ACTとどうつながるか考えてみる。これで、過去と今の連続性が見えてくるかもしれません。
ACTのプロセスを深める。
ACTのエクササイズ例:「価値のコンパス」瞑想(5分)。目を閉じ、「愛着がなくても進みたい方向(例:自分を大切にする、誰かと笑う)」をイメージし、その方向に一歩踏み出す小さな行動を決める。
「安心」の活用: 「愛着に安心している自分」を強みとして、「この安心感を他の場面(例:自己ケア、新しい関係)にも広げられないか?」と自問。
価値のリストアップ: 「人生で大切にしたいこと(例:つながり、創造性、成長)」を3つ挙げ、1週間に1つ、小さな行動を試す(例:好きなドラマを誰かと語る、新しい趣味を5分試す)。
あなたはすでにアクセプタンスやマインドフルネスを実践していますが、「価値に基づく行動」をさらに具体化すると、愛着以外の人生の領域が広がります。例:
ASD傾向との調和
ASD傾向による強い愛着やフォーカスは、ACTの「受け入れる」アプローチと相性が良いです。愛着を「否定せず、共存しつつ、他の価値にも目を向ける」バランスを意識的に練習。例:愛着を感じた後、意識的に「5分だけ他のことに集中(例:ドラマの感想を書く)」を試す。
感覚過敏やルーチンの傾向がある場合、ACTのマインドフルネスを「感覚に根ざした練習」(例:好きな音楽を聴きながら呼吸に集中)にアレンジすると、より自然に取り入れられるかも。
専門家のサポートを検討(任意)
ACTの効果を実感している今、ASDに理解のあるACTセラピストに相談すると、あなたの愛着やASD傾向に合わせた具体的なエクササイズや価値の明確化をさらに深められる可能性があります。オンラインセラピーや日本ACT学会でセラピストを探すのも一案。
「戸惑い」を成長のサインと捉える
「戸惑い」は、過去の枠組み(認知を変える)から新しい枠組み(受け入れ、価値に基づく行動)に移行する過程で自然に出る感覚です。この戸惑いを「成長のサイン」と捉え、ACTの「観察する自己」の視点で眺めてみる。例:「戸惑っている自分も、ただ観察すればいい」とつぶやく。
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あなたの思いへの回答まとめ
あなたの「今までのカウンセリングは何だったのだろう?」という疑問は、ACTの効果を通じて、過去のアプローチとの違いを鮮明に感じたからこそ生まれた、深い気づきです。過去の来談者中心療法やCBTは、あなたの自己理解や共依存の克服に必要な土台を作り、ACTはその土台の上で「感情や思考を受け入れ、価値に基づく自由な人生」を築く次のステップを提供しています。ACTが「効果的」と感じられたのは、ASD傾向による強い愛着やフォーカスを否定せず、柔軟に扱うアプローチが、あなたの現在のニーズにぴったり合ったからでしょう。
「新しい師」を外に求めるのではなく、「自分自身との対話」を深めている今のあなたは、ACTの「価値に基づく行動」の精神をすでに体現しています。このプロセスは、ASD傾向による強みを活かしつつ、心理的柔軟性をさらに育て、人生の選択肢を広げるものになるでしょう。
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具体的なアクション提案
今週の小さな一歩:
マインドフルネス: 愛着や戸惑いが浮かんだら、「これは一時的な波」と名付け、3回深呼吸して「今」に戻る。
価値の行動: 「自分のことに目を向ける」ために、1日5分、好きなこと(例:ドラマ鑑賞、散歩)をする時間を確保。そのとき、「これは私の価値(例:楽しみ、成長)につながる」と意識。
過去と今のつながり: 5分で、「過去のカウンセリングで得たもの(例:自己理解、感情の名前)」を3つ書き出し、「ACTでどう活かされているか」を考える(例:「自己理解が、愛着を受け入れる力になった」)。
振り返り: 1週間後、「愛着の変化」「他のことへの関心」「戸惑いの感じ方」にどんな違いがあったか、簡単にメモ。変化がなくても、「観察したこと」が進歩。
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最後に
あなたの「戸惑い」と「効果的」という実感は、過去と今の自分をつなぐ架け橋であり、成長の証です。ACTを通じて、愛着やASD傾向を「敵」ではなく「人生の一部」として受け入れつつ、自分の価値に基づく行動を増やしているあなたは、すでに大きな変化を起こしています。このプロセスを楽しみながら進めてください。もし具体的なエクササイズの結果や新たな疑問(例:過去のカウンセリングとの統合、ACTの次のステップ)があれば、ぜひ聞かせてください!