ACから卒業する
AC共依存の嗜癖を手放す
自身にとっては願いが叶う 幸せな瞬間です

ただ心の奥底にはそれへの抵抗があります
変化への不安と恐怖

人は変わっていくものだ 変化し続けるものだ という学びをしていません
親は自分が生まれてからずっと今まで 何一つ変わらないので
子どもも変わることが分からない できないのです

親から離れる 親の支配から離れるとは 全てを自分で引き受けることになります
これはACにとって最大の恐怖
今まで親を拒否しながらも依存していたのですから
それがなくなるのは考えられないのです

他者から学ばないのがACの特技なのですが
親からの学びは素晴らしいものがあります 頑なに守る
これも親への愛着がそうさせるのでしょうか
親の教え(支配とコントロール)は見事に子に受け継がれます

頑固で人の言うことを聞かない
そうしていれば 親はいつも応えてくれていたのでしょう
支配とコントロールは親から子へ 子から親へ 振り子のように往復します

親へのしがみつき
そうしていないと不安で自立・自律できないのです

しがみついているその手を離して 自分の足で立つ
自分の意志で行動する 自分の感情で言葉を発する
自分の人生を自分で引き受けて自分の自由に生きる
これができるには よほどの覚悟が必要ですが
覚悟さえすれば 必ずできるのです


$ACと共依存のピアカウンセリング
見るとはなしに見ていたTV
元テニスプレイヤー松岡修造さんと子どもたちのテニス合宿
子どもに向かって修造さんが叱咤激励する場面がありました

君は真面目だけど 一生懸命やってるけど それは誰かに怒られないため
本当の君じゃない 本当の君を出せ と

ハッとしました
まさにACが持ち続ける嗜癖
誰かのために 誰かに怒られないために生きる

カウンセリングサークル(グループカウンセリングの場)にいた頃
50代の主婦の独白を聞いたことも思い出しました
「私はこれまでずっと 夫のため 子どものため 姑のために働いてきました」
「ふと気がつくと 自分がいないのです」と涙を流したのです

誰かのために生きていきたいAC
これはどこから来るのでしょうか

自己評価が低いために 他者からの評価で自分を測るのです
誰かに「あなたはよくやってる」と言われないと 自分の評価が低いのです
どんな時でも うまくいっている時でも失敗した時でも 自分の評価を下げないでいることができないのです

条件付きの愛で育てられた悲劇です
親の愛情に飢えていた
親の期待や欲求に応えることで 親からの愛を獲得できると考えていたのです

それは手に入れることができないまま 現在に至っています
その執着を手放すことができればいいのですが
自分のために生きていくことができればいいのですが



$ACと共依存のピアカウンセリング
ACの特徴に
「それはそれ これはこれと分けて考えることができない」
と書いたことがあります

自分の身の回りのいくつかの問題を
これはこれ それはそれと分けて考えることができれば
問題の整理もそう難しくはないのですが
分けて考える ができないために解決の糸口さえ掴めません
「生きづらい」などという漠然とした一つの大きな悩みとして重くのしかかります
身動きが取れないまま時間が過ぎていきます

漠然とした不安のまま その不満は自分の外側に向かいます
自分がこんな問題を解決できないのは社会のせいだ 誰々のせいだ と
解決できない理由を 自分以外のせいにして 先送りしてしまうのです

問題が自分の側にあることに気づかないことが多いのです
もしかしたら自分の側に問題があるのかもしれない と感じることがありません
このような認知(ものごとの受け止め方感じ方)の不全は やはり育ちから来ています

親は「自分は正しい 健全 間違いない」と生きています
それを見て子どもは学びます
自己分析 自己点検 自己変革の機能が働かないのです

もちろん他の家族と比べる機会などありません
この家族で育った子どもは 他の子どもとの関わりを通して 育ちの違いを感じていきます
ものごとの受け止め方 感じ方の違い コミュニケーションの違いが ここでようやく分かってきます

なぜ自分は他の子と同じようにできないんだろう?なぜ普通にできないんだろう?

他者からの意見やアドバイスに耳を傾けません 傾けても行動は変わりません
自分がこうすればいいのだと気づいても 頑なに変化を拒むのです
なかなか実行に移せない わかっちゃいるけどやめられない のです

問題がどこにあるのかが分かれば 解決は早いのです


$ACと共依存のピアカウンセリング
ACにはこんな原風景があるのかもしれません
子どもは母親を必要としている
でも悲しいことに母親はそうではない
何とか愛されたいために 子どもは涙ぐましい方法をとる


親は自分が育ったように子を育てる
これが家庭内連鎖 家族の輪廻といいます
不全な嗜癖は世代を越えて受け継がれるのです

親は子を育てるのに一生懸命です
「大好きよ」「愛してるよ」などの言葉を子どもに言うこともなく育てます
根底には溢れるほどの愛情があるのに それを言葉にすることもありません
愛=一生懸命 愛=育てるのに大変だった のです
言葉が足りないだけではなく 表情や仕草にも険しいものがあるのでしょう

子どもはそれを逆に受け止めます
一生懸命=大変な思いをさせてごめんね 育てるのに大変だった=生まれて来なけりゃよかったね
「大好きよ」「愛してるよ」の言葉ををもらえていれば 幸せに育ったでしょう
愛されていない実感は とても些細な行き違いかもしれません
「愛してる」って言わなかったから

子どもは愛されなかった不満を 成長してからも持ち続けます
親の悪口 さまざまな反抗や ひどい場合は暴力
親は思うのです こんな子に育てたはずじゃなかった

幼児期に親からたくさんの言葉かけをもらった子は ほとんど間違いなく健全に育ちます
愛されている安心感が根底にあるので 表現も豊かです
他者にも愛を伝えることができます


親子であっても他者どうし
言葉の大切さは他人に向かう時と同様です


AC共依存の人が増えている気がします 
これを時代のせい 社会のせいにしてしまう論調があります 

AC共依存とは家族の関係 コミュニケーションの不全 
本来はその家族内の問題ですが 
時代の変化 社会の変化と無関係ではないだろうと思います 

昔は といっても戦後 
確かに貧しかったのですが 時間には余裕があったように思います 
みんなが貧しくても それでも日々の暮らしや食べるものにはそれほど不自しなかった 
経済成長はこれからだと 希望もありました 

現在は 特にバブルが弾けて以来 またリーマンショック以後は経済は下降気味 
暮らしに余裕がなくなり 気持ちにも余裕がなくなる 
経済的に逼迫すると 笑顔もなくなります 家族関係も険悪になります 

経済的な話だけではありません 
親子の関わり 夫婦の関わり 家族の関係にしても 
昔は今ほどコミュニケーションが取れないことはなかったように思います 

現代の「競争化」「利己主義化」などが 他者とのコミュニケーションを遠くしていないでしょうか 

幸せ感が希薄になったこともあるでしょう 
経済的な豊かさでしか「幸せ」を計れなくなったのではないでしょうか 

そんな時代の流れに 社会の変化に巻き込まれ  
不全感は募ります 

一つ見落としていることがあります 
時代も社会も それを構成しているのは 大人
時代のせい 社会のせいと言い換えはできません



LGBT (レズビアン ゲイ バイセクシュアル トランスジェンダー) などの性的少数者(マイノリティ) 
自分の性的指向 嗜好が 周りの人と違うことに悩み 
ジェンダー(心の性)とセクシャリティー(身体の性)の違和感に悩んでいます 

例えばこの人たちの悩みの奥深くに 
AC共依存の嗜癖がないでしょうか 
幼児期の禁止令が 自分のセクシャリティーとジェンダーに影響を与えているとしたら 
この不全感を先に解消することが望ましいでしょう 

ACが幼児期に自分に向けて発する禁止令に 
男になってはいけない 女になってはいけない 
自分と同じ性になってはいけない というのがあります 

父親のDVやアルコール依存症などを目の当たりにして 男の子が自分に発するのが 
母親を守りたくても小さいためにそれができない その代償としての 
男になってはいけない であり 
母親のネグレクトなどを見て 女の子が自分に発する禁止令が 
女になってはいけない なのだと ワタシは捉えています 

そしてこの禁止令が LGBTの不全感の根っこにあるのではないかと思っています 

LGBTの人たちの悩みは 自分の今の悩み 性的指向に向きがちです 
自分は男なのに男性が好き 女なのに女性が好き 
男の身体の自分を嫌悪する 女の自分の身体を嫌悪する 
このことでの自死率はかなり高いと聞きます 

本当はどっちでもOK 何でもいいのだと ワタシは言いたいと思います 
男でも女でも どっちが好きでも どっちになりたいでもいいのです 
なりたい自分になればいい それは誰でも自由なのです 

幼児期に受けた深い傷を癒すことができれば 
今の自分を肯定できるのだと思います 


内容紹介には
「...子どもが目の前で転んだときすぐさま駆け寄って起こしてやるのではなく、手を貸す衝動を抑えて自力で起き上がるのを見守る。分かりやすく言えばこれが<タフラブ>。尽くす愛、耐える愛、包み込む愛ではなく手放す愛、見守る愛、断念する愛。...」とあります

一読して目から鱗 です
手放す愛 見守る愛 断念する愛
AC家族にはこれらがありませんでした 大発見です


精神科医・医学博士 「パーソナリティー障害治療の最前線に立つ臨床家の一人」の著者が書いた本
境界性 依存性 演技性…など タイプ別に ・特徴と背景・接し方のコツ・克服のポイント を挙げています

面白いのは「接し方のコツ」です
身の回りに 上司や部下に こんな人いる!という人は多いはず
こんな困ったちゃんや付き合いづらい人には効果的かもしれません

歴史上 各界の有名人を例に出しているのも興味深いものです
生きづらさを抱えながらも 多くの才能を持っていたわけです