イネーブラー 助長する人 がいます
AC共依存を助長する人です

ACの元々の構図は アルコールに依存する(例えば夫)から
アルコールを取り上げることなく 普段は支配されながら
一瞬の支配(立場の逆転)に生きがいを見出す妻がいる状態です

助長する側は 親子の場合多くは親ですが 
助長と支配の裏には親から子への依存があります
依存と助長はギブアンドテイクの関係で続くことになります
助長しながら依存する 依存しながら助長するのです

助長する人は 他人もいます
恋人であったり結婚相手であったりします
惹かれ合う存在 類は友を呼ぶ です
より近い距離で原家族と同じように依存を続けます

助長する人は外側にもいます
AC共依存から抜け出そうとする人の足を引っ張る存在です
言葉では「あなたの自立を支援します」などと言いながら 実際は自分の支配下に置こうとします
そのやり方は巧妙なので 当事者たちは取り込まれてしまいます
自身も共依存なので 当事者の感情は分かっています依存する感覚を知っています

今まで依存していたACは 依存から離れようとしながら
まるで依存の相手を代えるように取り込まれます
それまでの回復に向けたトレーニングが台無しになってしまいます
気をつけなければ


$ACと共依存のピアカウンセリング
自分の感情を捉えるのが苦手なACに
他者の感情を捉えることが苦手なACに 絶好かも

ワタシのカウンセラーが勧めてくれた本です
その後カウンセラーのNPOに関わり 法人化のお手伝い
その後に受けた傾聴講座で とても役に立ちました

傾聴(けいちょう)というと今でこそ多くの人が知っていますが
当時はまだ一般的ではありませんでした

心を傾けて相手の話を聴く 聞く ではなく耳を傾ける のです
カウンセリングの基本でもあり コミュニケーションの基本でもあります
・・・・・・
いま求められているのは「話し上手」よりも「聞き上手」。
「聴く」技能を高めることができれば、人間関係のトラブルは解消される。
心を閉ざし孤立感を深める人たちの心の叫びを共感をもって受け入れ、サポートする方法を紹介。
・・・・・・
と紹介されている通り 聴く力を身につけるきっかけになります

会話の中で 注意して聞いていると 事柄ばかりの人がいます
あれがどうした それからどうなった が延々と続くのです
そういう人の話は大抵つまらないものです なぜでしょう

事柄の羅列ばかりで 感情や気分が言葉になっていないからです
ですから聞いている方は その人の話に共感も反感も持てません

傾聴の特徴は「相手の気分感情を聴く」こと
それに理解や共感を示すことです
そうすれば相手は「この人は自分を分かってくれている」と安心するのです

ACにとっては 会話によるコミュニケーションを学ぶ
絶好の教材になるかもしれません


$ACと共依存のピアカウンセリング
ACの無意識(潜在意識)の中にある 大きな欲求が
子どものままでいたい ではないかと思います

幼児期に満たされなかった愛情欲求が 成人してからでも存在します
あの頃の欲求が満たされないので 安心して大人になれないのです
満たされるまでは大人になりたくない のです

インナーチャイルドはあの頃のままで 成長が止まっているのがその証


本来なら誰もがごく普通に得られた 親からの愛
その願いは 機能不全の親が叶えてくれる訳ではないのです
親でなくても代理になってくれる人ならば 疑似体験でもいいのですが それもなかなか叶いません

自分で何とかするしかありません とても酷なことですが
辛い家族の中を生き延びてきたAC サバイバーの宿命です

こんなことではいけない 大人にならなきゃ と今の自分を否定してしまいますが これも逆効果 
いいのです子どものままで 自分を何一つ恥じることはありません
まずこの感情を自分の中で受け入れることが大切です

心理療法で言う「インナーチャイルドの癒し」です
エンプティ・チェアーとも呼ばれるものに似ているようです


椅子を2客用意します 一つは自分が もう一つは小さい頃の自分が座ります
インナーチャイルドを探します
探し出したインナーチャイルドは 怖くて震えているかもしれません 泣いているかもしれません
優しく片方の椅子に座らせます

小さい自分が あの頃に言いたくて言えなかっったことを聞きます
そして小さい自分が言って欲しくて言ってもらえなかったことを聞きます
それを大人になった今の自分が 代わりに言ってあげるのです

そして今度は今の自分が 小さい自分に声をかけます
優しい労りの言葉をかけます

これで子どものままでいたい欲求が終わります



$ACと共依存のピアカウンセリング
AC共依存を手放すコツ と書きましたが
実際には近道はないのです 
今まで慣れ親しんだ感覚や嗜癖を手放すのは大変なことです
手放そうとしても何かあればすぐにあの頃に戻ろうとしますから
それなりの覚悟がなければ 簡単にはできません

ただ 自分の感情や欲求と向き合うのですから
ちょっとしたコツはあります

まず自分に向かって「頑張らなきゃ」「これじゃダメ」と脅迫的否定的になってはいけません 
これでは逆効果で できない自分が嫌になってしまいます
こんな時にこそ「自分が好き」でなければなりません

できない自分を含めて 丸ごとの自分をすべて受け入れる のです
できなくても私は私が好き という気分です
できたから好き できないから嫌い という 親からもらった価値観はここで捨てます

コツのもう一つは
「自分はこの世に一人 孤独に存在している」ことを悲観せずに受け入れることでしょう
孤独であることを悲しむ必要はありません 淡々と受け止め 受け入れる
孤独を楽しむ という言い方がありますが これと似ています
この世にたった一人 だからこそ存在は貴重なのであり 価値は比較できないのです

人と自分を比べない これも大切
人と比べて 優れている 劣っている これも親からもらった価値観 捨てましょう


$ACと共依存のピアカウンセリング
親との訣別を果たしたあとは いよいよ自分の内側に向かいます

見ると 自分の内側には何も成長したものがないことにまず驚きます
精神状態はあの頃のままなのでした
子どもの頃の傷で インナーチャイルドは成長できていません

大人になるとはどういうことなのか
普通に生きていくとはどんなことなのか
機能不全の親からは 学ぶべきことはありません
といっても周りにはそう簡単に導師といえる他人もいません

ではどこから学ぶのか 何から学ぶのか
先人たちが残した本があるのです
でも残念ながらACは 他者から学び自分を変えていくことが苦手
自分の思い込みが強く 他人のアドバイスを受け入れ それに従うことに強い抵抗を感じるのです
プライドが傷つくとでも思っているようです
分からないこと 知らないことを人に聞くこともなくそのままにする癖がついているのでしょう

自分では解決できない 分からないから 人の言うことをきいてみる 人のやり方をやってみる覚悟が必要です
今までに無意識に身につけてきた そんな自分の癖との戦いです
一つひとつ丁寧に自分を振り返ります
何もないところからの作業は 生まれ変わる 生き直すことに似ています
今までのこだわりさえ捨ててしまえば 自分を変えることができます

変わりたくない自分がいることも自覚しましょう
今までは「こんな自分は嫌だ」と思っていましたが 本音の部分ではそうでもないのです
このままでいたい自分がいるのです
自分を変えることへの不安 恐怖は誰にでもあります それを抑え込むのも逆効果です

ひとつ きっかけができて 小さなことでも変えることができれば その後は怖くありません
変わっていく自分を楽しむことができるのです


$ACと共依存のピアカウンセリング
AC最大の難関です

親への思い 時に母親への愛着はとても強いようです
愛してもらえなかった悲しみ 愛を受け入れてもらえなかった悲しみ
恨み憎しみの感情が 大人になった今でも強くあります

ACはここで自分の本当の感情とか向き合うことが必要です
口では嫌いと言っていても 恨んでいても憎んでいても 本当の本音は?

それは裏を返せば とても愛している 大好き なのです
恨み憎しみが強ければ強いほど 愛して欲しいも強いのです
その分自分のことを愛して欲しい 好きでいて欲しいのです

この愛着を手放してみる
この愛着を諦めてみるのです

手放すふり でも 諦めたつもり でもいけません
本当に手放す 諦めるのです 笑顔で 淡々と

強い孤独 寂しさ 恐怖を感じるかもしれません
それでも母親との訣別をするのです 笑顔で 淡々と

もう依存することも依存されることもやめます と誓うのです

この世に産んでくれたことだけは感謝して
育て方はだいぶ間違ったよね と言えばいいのです

こうして母親から離れて 「持ちきれない荷物」を降ろすのです
ここから自分の内側を片付ける作業が ようやく始められるのです


$ACと共依存のピアカウンセリング
今回はワタシの体験を

カウンセリングが集結に向かう頃
変化が起きていました

今までは性善説で生きてきたことが自覚できたのです
それは何の根拠もない性善説でした
自分だけの思い込み 盲目的にそう信じていたのです
何かあったら自分を助けてくれるに違いない 愛してくれるに違いない
人は助け合うべきだ 人は善人であるはずだ
ただの願望でした

幼児期に満たされなかった欲求は 根深くその実現を求めていたのでしょう
他者への過剰な期待 支配やコントロールが どれほど自分を苦しめるかが分かってきました
これをやめてみようと思ったのです

するとあら不思議 他者との距離感が適度に取れるのです
他者への余分な感情も欲求も小さくなったのです
人間嫌いというのではなく 冷静に客観視できるのです

~あるべき ~ありたい などの思いは 自分の側に向けてはあってもいいでしょう
他者に対してはそれを当てはめることはないのです
人はそれほど自分にとって都合のいいことはしてくれないのです
それは当然のことだと 普通に分かったのでした

今までの思い込みを捨ててみると
意外にいいこともあるようです


$ACと共依存のピアカウンセリング
信じる について再び
自分を信じる  と 他人を信じる 
ACは分けて考えることが苦手なので 自分と他人を一緒くたにしてしまいますが 
分けて考えます

自分を愛することと同じように 自分を信じることは必要です
無条件に自分を信じる部分があります 自分の存在そのもの 自分そのものです

自分に課した課題や目標にたとえ届かなくても 自分を信じる 
自分で自分を裏切らないこと 
自分で決めたことを行動に移す 成功失敗は問いません 
成功したからOK 失敗したからNG ではなく
行動したことに対して その事実を信じる
こうやって自分に自信をつける 文字通り自分を信じる を重ねるのです

では他者を信じる はどうでしょうか こちらは問題
ACの「他人を信じる」は ほとんどすがりつき のめり込み と言っていい状態になりがちです
信じる だから~して欲しい ~したい と欲求がついてくるのです 意思と欲求は別です
これも分けて考えます
他者との距離が取れない上に その相手を信じることをしようとしたとたん 距離がなくなります
その相手の中に入り込んでしまうようです 自分から相手に巻き込まれて自分をなくすのです

もっと離れて相手を信じる ことをしなくてはいけません
信じてもいいから求めない 相手にはその人の人生があるのであり 自分のためにいるのではないのですから
信じるだけ 求めない 愛するだけ 求めないと同じように
むしろ安易に他者を信じない方がいいのかとも思います

まずは自分を信じることから です


$ACと共依存のピアカウンセリング
信じる 

健全な人の 信じる という意思は
(思考や感情ではなく 自分の意志で信じるという心の動きが表れる と仮定しています)
自分や他者の言動を一つひとつ確かめながら積み上げていくと想像します
余分な感情を差し挟まず 淡々と自分を そして相手を見ることをします
信じる は 愛する と同様
相手に求めることのない自分の意志であり感情と言えるかもしれません

ACの信じる はちょっと違うかもしれません
相手への期待 願望 盲信に近い 思い込みです
~のはずだ ~に違いない ~に決まっている など
実際の相手の言動はどうでもよく 自分のために 自分の都合で他者を見るようです

信じるという意味を どうやらACは はき違えているようです
育ちの中にこの体験がないのです
自分が相手を信じる 相手に自分を信じてもらう という体験
自分の親との関係で 「愛する」がなかったと同様に「信じる」体験がありませんでした

自分以外の人間に そもそも興味がないようです というより 自分のことが信じられていないようです
自分を信じることができないので 当然ながら他者を信じることもできません 

信じる という意思の働きは ACにとってはかなり高度なものかもしれません
健全な家族で普通に行われている「信じる」は 愛と安心があって初めて成立するのでしょう
ACが育った環境にはそれがなかったのです 

自分を愛する 自分を信じる から始めなくてはいけません


$ACと共依存のピアカウンセリング
ACは基本的に頭がいい人が多いようです
知識が豊富 思考が優れている 「考える」能力が高いのです
学校でも成績は良く(教科によって大きな差があるのが特徴ですが) そのためにクラス委員などを任されるのです
残念ながら協調性に欠けるので長続きはしませんが 

一方 感情は弱いようです
「感じる」ことを抑え込んで生きてきたのです
感情の表現が下手なので 普通のテンションで感情を言葉にして他者に伝えることができません
感情的になって怒り悲しみはできるのですが コントロールができないのです

そして 意思 これもとても弱いようです 
自分の内側から立ち現れるもの 意思が極端に弱いのです
意思の力 などと言われます 力を持っている自我 といえばいいでしょうか
自己を確立し 自我を確立し それを育てる という作業ができなかったようです
親の支配下で育って来た最大の弊害でしょう

意思の弱さ
ここに焦点を当てると ACからの解放も見えてくるのかもしれません
例えば自分を信じるという意思の力

ACは自分を信じることができません
もちろん親から教えられていません
親はお金の力だけを信じていたりします
自分のことはもちろん 周りの他人も信じません

ACにとって信じる とは 欲したもの 期待したものが得られる という程度のことでしかありません
それができなければ裏切られた と相手を恨むのです
無条件で他者を信じる は 無償の愛と同じほど遠いものです


$ACと共依存のピアカウンセリング