個の意識 自我の弱さが現れるのでしょうか

ACに希薄なのが 現実を見据えて自分がどう生きて行くか という生命力
何か儚さや弱さを感じさせます

それ自体は悪いことではないのですが 見ていて「この人大丈夫かしら」と思わせます
何かに 誰かに支えてもらっていないと倒れてしまいそうな そんな危うさです
これが魅力でもあり 放っておけない 何とかしてあげたい と周りを動かします

コミュニケーションの不全から 社会に出てもなかなかうまくいかず
仕事を転々としたり ニートや引きこもりになったり
失敗が続くと 意欲はだんだんなくなります

元々は機能不全家族の修羅場の中を生き抜いてきたサバイバーです
したたかな生命力は持ち合わせているのです ちょっとやそっとでは負けません
ただ残念なことは サバイバルは極度の緊張感の中で 本能的に行われたことなので
生きて行く上での基本的な安心感がないのです

安心して自分を丸ごと受け止め 受け入れ(いいところも悪いところも全て)
その上で「生きる」ができればいいのです

誰にも依存しない でも必要な時には助けを求める
他者との距離を適正に保つ でも甘えたい時 寂しい時にはもたれかかる
自分は一人である 孤独を受け入れる 誰もがそうであるのと同じように

そして自分のやりたいことに関しては諦めない
明るく前向きでいる ネガティブにならない 明るく笑顔でいる この自己コントロールは必須でしょう
そして 自分は自分の人生の時間を生きる ができればいいと思います

もうひとつ
何かトラブルに出会った時に 絶望しないように 孤立しないように
あらかじめ想定して 対処法を考えておくといいですね
万が一こんなことになったらこうしよう
方法は多いほどいいのです 一つだけではなく いくつも考えておきます
これも安心感を持って生きるための方法です



人生設計 とか 目的意識を持って生きる とか

ACにはそれがどんなことなのか 分かりませんでした
家族のメンバーがそうだったからです
刹那的ともいえる人生の時間の過ごし方を見て それを学んできたのです

自分がどうなりたいのか たった一度の人生の時間の中で何がしたいのか
多分 家族のメンバーとそんな話などしたこともなかったでしょう
親の口から出るのは不満や愚痴ばかり 信用できるのはお金しかない
人生のささやかな幸せや 人との触れ合いを楽しむことなどなかったのです

自分はどう生きるか どうするか という「自」の感覚
限られた時間をどう過ごすか という「時間」の感覚
そんなものを学んできませんでした

親からもらえなかったものを手に入れるのは とても大変なことです
周りの他人から学ぶしか 方法はないようです
信頼できる相手を探すだけでもひと苦労ですし
そんな中から学びの師を見つけるのもなかなか大変

それでも周りの人を眺めて いいなと思う人をウオッチングです
眺めているといろんなことに気づきます
その人の話し方 表情 人との向き合い方
得るものはあります それを真似るのです
学ぶ とは 真似る から来ているといわれます
ここで親から学んだ悪しき嗜癖を捨てましょう

そして肝心の自分

自分には何ができるか 自分をどうしたいのか
まずは感じて そして考えてみましょう
なりたい自分 それを具体的にします
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」にあるように具体的に

どうでしょう?
なりたい自分が 少しは見えてきましたか?



ACという嗜癖
この厄介な嗜癖を 一番持て余しているのは 誰でもない自分

いつまでこの不全感の中に身を置けばいいのか
いつになったら不全感のない自分になれるのか
出口が見つからず 絶望的になることもあります

長い間の癖は そう簡単に治るものではありません
治っても過去の記憶は消せる訳でもなく いつでも蘇りますす
すべてを自分で引き受けて それでも生き直す覚悟は必要です

もちろんそのままで 生き直しの選択をしないという方法もあります
自分と親 あるいは自分の家族だけで共依存の関係を続ける人はたくさんいます
周りに迷惑をかけなければ もちろんそれでもOKです

そのままで生きるか 生き直すか 選択は自由です


必要最小限の癒しと 認知の歪みを治した上で
コミュニケーションのトレーニングをした上で
自分の嗜癖と指向性を自覚してコントロールできれば
創造的で個性的で先進的なものを創り出す能力を持っています
オリジナリティと芸術性を持っているのです
芸術家的 職人的な豊かな才能です

自分の適性を知って 自分のやりたいことに向かうことです
自分をサポートしてくれる人を大切にして
八方美人になる必要はありませんが 決して敵を作らないことです
自分の力を過信しないことです ACはこれが得意ですから
人に生かされていることを分かることです

ネガティブ思考のままでは 時間だけが無駄に過ぎ去ります
ポジティブな部分に自分で光を当てて
明るく生きることが何よりです



ACの対人関係の状態 といってもそれは普通に充実したものではありませんが
自分と他人の関係 お互いの位置 方向を見てみると これからのヒントが見えて来ます

自分を中心に 3Dの世界をイメージしてみましょう
プラネタリウムの 天空の中心に自分を置きます
そして自分と関わる他人の位置関係を 一人ひとりイメージします

親しい友人は どこに位置しているでしょうか 自分の目の前に? 少し離れて? 自分を向いてくれているでしょうか?
一番の存在である親は? 自分と同じ位置に? 自分の前に立ち塞がって? 自分の視界を遮っているでしょうか?
そうだとしたら 親に自分の場を明け渡してもらわなければなりません 自分がそこを譲ってはいけないのです

自分の世界の中心に自分を置くことが大切です 自分の世界では自分が主人公です
全く同様に 他者の人生の主人公はその人本人です 他人の人生は自分のものではありません

このことがイメージでき 理解できれば 自他の境界をはっきりさせることもできるでしょう
私と貴方とは違うのだ 私は貴方を尊重し 貴方は私を尊重する
私は貴方を愛するけれど 独占したり私物化はしない が分かるでしょう

ACは他者との対等・平等の関係が作れません 
無意識のうちに 相手の下に入り込むところがあります
相手が普通に 対等に向き合おうとしても 自分の側からそうしようとします
自分に自信がなかったり コンプレックスがあったり 過剰に自分を卑下したり 
という自分の側での問題があるのだと思います

これをやめるには やはり健全な自己愛を育てることです
自分で自分を愛する代わりを 他人に求めないことです 他人の評価で生きることをやめるのです



自身の内側の世界が片付かないACです

癒されない過去の感情 
自分を愛せない不全感 
他者に依存してしまう嗜癖 
他者の評価で傷つく自尊心 
認知の不全 コミュニケーションの不全
などなど

ACは 外の世界で生きていく前に こんな自分の内側を片付けることが先決です
全部をクリアして とはいかないまでも ある程度の整理が必要です
これが片付かないままだと 外の世界で苦労することになります

◼︎ ACの自覚はないが 生き辛さを抱える人
他人とコミュニケーションが上手くとれない と悩んでいる人
これらの不全感に蓋をして それを抑え込んで 無理やり社会で生きている人はたくさんいます

◼︎ ACであることで自己嫌悪が過剰な人
不全感を自覚できて 自分のACぶりに 自分を責めてしまう人
自分はどこかおかしいんじゃないか 病気なんじゃないかと思い込む人
過剰なまでに対人恐怖になることもあります
コンプレックスや自己嫌悪が過剰になる場合も 対等な人間関係が築けなくなることもあります

◼︎ ACの自覚がなく「健全だ」と思い込んでいる人
自分の生育環境に何一つ疑問を持たずに 自分は健全だと思い込んで生きて来た人たちもたくさんいます
不全な自覚がないので他者とのコミュニケーションも不全なまま 自他の境界もない  
感情の交流もできない 他人に向けてキレるのです
周りに毒を振りまき 知らないうちに孤立します
(実はワタシ自身も かつてはこのグループに入っていました)

自分の状態を客観的に見て 分析することも大切です



~ねばならない  ~あるべき では人は変わらないことを書きました

これらの言葉の前には (本当はなりたくないけど したくはないけど)が付きます
この言い方をする時に 私たちは「~だけど ~ねばならない」と言っている訳です

嫌だけど と言葉の前にある限りは 変わりません
~したい ~なりたい ~変わりたいになった時に 人は変わります
気持ちや意欲が前向きになって 本当に自分の内側から出てくる時に 初めて変わります

AC共依存から離れる時に その出口は見えていても
「あと一歩」が出ないために 踏み出せないことはよくあります

そんなときは自分の本音に聞いてみるのです
本当にそうなりたいの? と 本当はなりたくないんじゃないの? と

本当になりたいのなら いつの間にか変わります なりたい自分になります
そうでもない時にはそのままです 変わることはありません

でもそれでいいのです
変われない自分を責めてはいけません 焦ってはいけません そんな人はもっと時間が必要なのです
長い間に受けた傷や 考え方の癖は そう簡単には直せません 変われなくても仕方がないのです
変わろうとしない自分 変われない自分を感じるだけでOKです それ以上の感情の上乗せは必要ありません

ACの場合は 一番近くに親がいて 子の時間と自由を奪い取っていますが
それも時間が過ぎて親が亡くなれば 必ず自律・自立します
ですからそんなに急ぐことはないのです 

ただ それには膨大な時間がかかるでしょう
なるべく早いうちに自律・自立が果たせれば その方がいいのです
自分の人生の時間を無駄にせず本当の自分を生きることができるのですから



ACはいつも 本当の自分と向き合うことが苦手なようです

~でなければならない ~であるべき ~のはず という自己規制が多いのでしょう
AC共依存を手放す時にも 前提にこの~でなければ があるために ハードルが上がってしまいます

早く依存をやめなければ 早くACをやめなければ と焦ってしまいます
焦る気持ちは分かるのですが 逆効果になります

まず感情を掴む
焦らずに まず自分の本当の感情と向き合う 行動にするのはもっとずっと後です
「何を感じてる?」「どんな感じ?」を自分に問いかけます
ここでつい自分の感情に嘘をついてみたくなりますが これはやめましょう
本当の本音を感じます

次に欲求を掴む
感情に気づいたら そこから立ち現れる欲求に気づきます
~したい ~なりたいが分かります

そして思考する 
この部分はACは得意かもしれません
感情と欲求を掴んで ここで初めて思考の出番です
考える作業がここから始まります
欲求を叶えるためにはどうしたらいいか どんな道順で進むか

とはいえ長い間の癖で 幼児性が残っています
子どもっぽい思考を捨てます 大人の思考に変える作業も大切
思い込みも捨てます 被害者意識も捨てます

余分な感情を差し挟まない 上乗せしない事が肝心です



機能不全家族に生まれたことは運が悪かったのだ
と 諦めようとしても そう簡単に諦められるものではありません
ACの内側には 親への恨み悲しみがたくさん残っていますから
できるものならあの頃に戻って 全てをやり直したいと思っています

でも「過去と他人は変えられない」自分の過去と 親である他人は変えられないのです
やり直しのできないものに未練を残しても 自分が苦しくなるだけでしょう
本当に悔しいことですが 終わったことを終わったこととして手放すしかありません

これからは自分の今と未来を向いて行きて行く覚悟をします
全てを自分で引き受けて 生きて行く覚悟です

だからといって強い悲壮感はいりません
緊張のあまり体が強張って 視界が狭くなると危険です
リラックスと集中 周りを広く見渡す視界の広さがあればいいのです

今までは自分のことが嫌いでした
たくさんの劣等感や自己否定感を持っていました
それを全て捨てます 不要であり邪魔なものです

今までの認知~物事の受け止め方 感じ方~を 180度変えるのです
自己否定を自己肯定へ 自己嫌悪から自己受容へ
健全な自己愛を持って それを大きく育てます
いいところも悪いところも ぜんぶ含めて自分を好きになる
好きなところも嫌いなところもぜんぶ含めて自分を好きになる

自分への愛さえも条件付きでした
~できたらOK ~できない自分はNG と
これをすべて捨てるのです
無条件で自分を愛することから始めます



ACの悲しさ

周りの世界には楽しさや喜び 幸せが溢れているのに
その中から悲しみ 苦しみをわざわざ選び出して拾い集めます
まるで不幸せの中にいる事で 傷を癒すかのようにしています

ACの心象風景は 視界のすべてが灰色です 冷たい風が吹いています 光は射しません
周りには命の息吹も感じません 何もかもが冷たく 沈んでいます

生まれて来てくれてありがとう 育ってくれてありがとう など親の祝福がなかった悲しみ
幼児期のトラウマや愛情欲求の不満は こんなにまで後の人生に影響を与えるのです

基本的な幸せ感 生きる喜びがないので その中で起こる楽しい出来事も 花火のようです
その瞬間は明るく煌めきますが すぐに元の暗闇に戻るのです


こんな人生と別れるために 今の不幸せ感を捨てます
幸せになってはいけない という禁止令を手放します
この禁止令は根深く無意識に残っていますから 何度も何度も 自分の無意識に働きかけるのです
自分は幸せになるために生まれて来たのだ 
自分はこの世で幸せになっていいのだ なれるのだという自覚から始めます

変わりたくない自分がいることに気づいたでしょうか?
このまま 不幸なままで 悲劇の主人公でいたい自分 誰かに甘えたい自分
それを認めて 受け入れて そんな自分も含めて 幸せになるのです
自分の中にある「変わりたくない」との闘いです



回復への途上で気をつけることがいくつかあります
長い間の癖になっているものをやめる必要があります

見捨てられ不安をやめること

自我の感覚がないために 自立 自律ができていません
十分な愛情を受けて成長していませんから 不安と不満があります
歓迎されて育つ 安心して大人になるという過程が抜け落ちています
大人になるということに無意識に抵抗しているのは そんな不満 不安からです

親の言う通りにしないと見捨てられる という不安は なかなか解消できるものではありませんが
親の支配から離れて自分の人生を生きると 自分で決めるしかありません
親に限らず誰からの支配もコントロールも受けないと 自分が決めるのです
無意識に他者の下に入り込むことをやめるのです
他者と対等の関係を持つと自覚すること

すがりつきをやめること

ACは同じ理由から 見捨てられたくないために 他者にすがりつきます
迷子になった小さい子どもが 親の足にしがみつくのと同じです
自分を守って 庇って 受け入れてくれる他者がいないと 不安と恐怖でいっぱいになります

自分の足で立って歩いて行ける という自信を持つことが必要です
人は誰でも一人であるという当たり前のことを 普通に受け入れることです
寂しさ 不安 今まで嫌っていたものを受け入れるのです
孤独を受け入れることがきれば 人の有難さ 優しさを感じることができます

自分で決める という意思を持つ
身も心も大人として自律・自立して生きるための階段です