リーマン破綻の影響 | ゼネコン君

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某大手建設業社員のブログ

最近 ブログの話題が 建設業から すこしはなれた感じだったのですが、実は うちの会社にとって決して他人事ではない話題だったからです


9月15日の リーマンブラザーズの破綻のニュースが報じられてから 22日に 野村ホールディングスが まず リーマンの日本を含むアジア太平洋部門の買収で基本合意しました
そして23日に更に欧州と中東地域の株式、投資銀行事業を買収することが報じられました
これらが 良い方向の判断材料になったのか 今日の日本市場は 米国市場の下げの割りには堅調な展開となったようです

とここまでは いい話題なのですが、 うちの会社にとっては リーマンの破綻は 確実に影響しています

というのは 某県有地を含む 某地区の再開発計画 があるのですが、ここの主体事業主が 先日 破綻した ゼファー もう一つが 大和地所 です
そしてゼファーの 受け皿会社が ダヴィンチ・ホールディングス となりそうなのです

そして このダヴィンチ の大株主が 先日 ここでも紹介しましたが リーマンなのです

しかも 大和地所の方も 最終的には ダヴィンチが事業を引き受けることになっているらしく、つまりはうちの工事の継続は ダヴィンチ次第 更には リーマン次第 ということになります

リーマンブラザーズの事業を野村HDが買収したからといって 野村HDがリーマンと同じ様にダヴィンチを 支援するかどうかは分かりません
もし、リーマンの破綻の一因となっていたら 支援打ち切りもあり得るのです

そこで うちの会社は ダヴィンチとの契約変更を断念したようです

この工事の中止は うちの会社全体としては 他の支店での受注などが順調みたいなので 会社全体としての影響は それほど大きくは無いようです

が・・・・ このゼファーと大和地所の2物件の工事の中止は 支店にとっては結構 大変な問題です
工事の請負金額で約100億円 今から今期の受注高をこれだけ補填する必要があります
しかも受注高だけではなく その現場で確保されたであろう利益も同じです

未だ改正建築基準法の影響で 新規着工物件が多くはない中で いまから 今期中に消化できる工事が入手出来るわけもなく 既存工事の 利益確保+更なる利益の上乗せが至上命題になっています

リーマンショック こんなところにもあるのです

あー ゼネコン君としてが つらい日々が続きます