光と影
窓から冬の朝日が差し込む頃、僕は目を覚まし時計を
見てとっくに電車が走っている時間とわかると、まずは
トイレに行ってから着替えを始めようとした。
店員さんを起こしては悪いから足音を忍ばせてトイレに
行こうと部屋を出たのだが、驚いたことにそこはもぬけの
殻になっていて僕以外誰も居ない異様な光景が広がっ
ていたのだった。
昨夜の騒ぎがあった鉄の扉は外からカギが掛けられて
僕一人を残して皆帰ってしまったのだ。。。
着替えを済ませた僕は流しでコップの水一杯を飲み干して
誰も居ないのに、
「帰りますよ~」
「鍵開けっ放しになりますよ~」
と律儀に声を掛けて店を後にしたのだった。
何日か経った朝、いつものように新聞の地元の欄を見て
いると、
【H町のマッサージ店で○○】 の見出しの記事を読んで
体の震えが止まらなくなってしまったのだった・・・。
おわり