新しい看護婦さん
僕の決断の遅さから長いこと内科に入院してしまったが
遂に手術を決断し外科病棟に移ることになった。
内科生活最後の夜に夜勤の看護婦さんが、
「あんなに手術嫌がっていたのに」
「初めてなのに手術しちゃうんだ」
と僕を叱責するかのような変な励ましを受けて、翌日新し
い担当看護婦Hさんと新人看護婦さんが迎えに来てくれ
てKさんの見送りを受けて外科病棟に移った。
インフォームドコンセントがうるさく言われている時代なの
で担当の医師は、山崎豊子の 「白い巨塔」 や手塚治虫
の 「ブラックジャック」 を読んだからといって医療に詳し
くなるはずも無い僕にも分かるように丁寧な説明をしてくれ
てそして手術に同意したのだった。
新しい担当看護婦のHさんはまだ24~25才位の若さで
マスクもせず顔がはっきりと分かるが、しっかりとした感じ
の美人さんだ。
ふと思ったが、スキー場でスキーやボードの上手い人や
海辺のサーフィンの上手い人をカッコいいとか美人とか思
ったりすることと同じ感覚だったようにも思う。
翌日が手術ということもあり、Hさんから流れなどの説明を
丁寧に受けて身体を拭いてもらってからわきの下の毛を剃
ってもらうことになった。 左側だけ剃れば大丈夫なのだが、
「カッコ悪いので両方剃って下さい」 とお願いしておいた。
つづく