一カ月に渡る非常事態宣言が解かれ
少しずつ街に活気が戻りつつある。

閉鎖されていた美術館の展覧会も解禁されてきた。

どうしても観たかった
「ヒグチユウコ展 サーカス」に行ってきた。




何度も何度も延期されたので、中止になってしまうのかと心配していた。

やっとこの日がきた。

みんな待ちわびていたのだろう、
平日なのに結構な人手で賑わっていた。


ヒグチユウコの絵は数年前から知っていた。
猫の絵をよく描く人、
細かい絵を描く人、
ホラーの要素を持っている人、
という程度の印象だった。
好きなタイプの画風だったが、それほど詳しい訳ではなかった。


会場に入ってまず驚いたのは圧倒的な作品の数だった。
100点や200点どころではなかった。
いったいどれほどの作品があるのか数えきれないほどの数だった。
更に唸ったのは、その作品の描き込み量の多さというか、緻密さだった。
ひとつの作品に労を惜しまず時間をかけて完成させる執念のようなものを感じた。
まるで一人の画家の一生をかけて描いた画業の回顧展、と言ってもいいような膨大な量と質に溢れた展覧会だった。


凄いな、凄過ぎる、
ヒグチユウコって何歳なんだろう
どんな顔をしてるんだろう


画家、イラストレーター、絵本作家…

猫、少女、ワニ、キノコ、ひとつ目のひとつめちゃん、
顔が猫で足がタコで手がヘビのギュスターヴくん、


デッサン力が圧倒的で、
しかも一枚一枚の絵の中に物語があるような絵が多かった。
意外に少女の絵が少ないんだな、
動物や異形のものなほうが好きなんだろうか?


観ていて思わずニヤリとしてしまった要素として、
僕の好きな画家や漫画家や映画が感じられる作品やあったのが面白かった。

宇野亜喜良、
楳図かずお、
伊藤潤二、
諸星大二郎、

伊藤若冲、
「オフィーリア」、
映画「サスペリア」、
映画「世にも怪奇な物語」の中のフェリーニの作品、

そっか、ヒグチユウコもこういう人たちが好きなんだ、と思うと嬉しくなった。



素晴らしい展覧会だった。
こんなに満ち足りた展覧会は久しぶりだった。
やっぱり来て良かった。

新型コロナウィルスの影響で
長い自粛生活から解禁された展覧会、
充実感いっぱいで幸せな気持ちになった。

会場を出てグッズショップで、中身の分からない
フィギュアマスコットを二箱買って帰った。



家に着いて開けてみると
ひとつめちゃんと、
ツチグリぼうやとテアシカオヒトデだった。








4月16日に全都道府県に非常事態宣言が出された。

新型コロナウィルスの感染者の拡散が止まらない。

せっかくの週末も、食材や必需品の買い出しをするだけで、あとは家に籠るというだけの味気ない日々だ。
そんな訳で家でテレビで録画した番組を見て過ごすことが多い。

今日は先日BSで録画した
「アメリカン グラフィティ」を観た。

懐かしい
ジョージ ルーカスが監督をし
フランシス フォード コッポラが製作した名作だ。

1960年代 アメリカの片田舎の若者の楽しみは週末に自分の自慢の車に乗って町のドライブインに行く事。
そこで食事をしたり、街中を車で流しナンパをする。

高校を卒業して、明日は遠くの大学に進学する二人の男と友人達との一晩の物語
恋とケンカとカーレースといろんな事件

バックには60年代のロックやポップスがずっと流れていく

この映画大好きなんだよなぁ

若者の夢や野心
憧れと現実の舞台裏

若さっていいなぁ…
歳をとってくると改めて若いって素晴らしいなぁ
と思う

そういえばこの映画に
若き日のハリソン フォードが出演しているとずいぶん前に聞いた

ん?
ハリソン フォードなんてどこに出てた?

もしかすると黄色い車を乗り回しているジョンがそうかな
と思って見たが別人だった

結局、ラスト近くでジョンとカーレースをしたボブという若者がハリソン フォードだった。


若い頃に観ても
今観ても
面白い傑作映画だと改めて思った。








ヒーローは死なない

子供の頃
そう思っていた


僕らはテレビや漫画の中のヒーローを見て育ってきた
ドラマのヒーロー、映画のヒーロー、プロ野球選手のヒーロー、プロレスのヒーロー、お笑いのヒーロー

そんな彼等は
どんな劣勢でもじっと耐えて
最後は苦境を跳ね返す大逆転劇を見せて
僕らを狂喜させてくれたり
悲しい気持ちを笑顔にしてくれた


子供の頃は、そんなヒーローはずっと死なないものだと信じて疑わなかった


だが本当はそうではなかった
どんなヒーローにも必ず死は訪れる
自分が大人になって歳を重ねてくると
子供の頃憧れていたヒーロー達は
少しずつこの世に別れを告げて去って行った


先日、そんな僕らの中のヒーローの一人だった志村けんさんが3月29日に
新型コロナウィルスによる肺炎の為他界した


志村さんは
「ドリフだよ、全員集合!」
で現れると毎週僕ら笑わせてくれた
僕らは学校に行くと
志村さんや加藤茶さんの物真似をして笑い合った

志村さんの笑いは大人からするとあまり好ましくない笑いだったようだ
例えていえば、学校で何か悪いことをして、先生に叱られている時に、反省するのではなく茶化してふざけるような笑いだったように思う
もちろん、本当に先生の前でそんな事は出来ないのだが、心の中でそんなギャグを言ってみたり、親に叱られた後で背中を向けてふざけた顔をしてみたり

要するに志村さんの笑いは、
大袈裟に言えば、体制に対する反抗精神のような笑いだったような気がする
ぺちゃんこに押しつぶされない為に、
僕らにはそんな反抗精神を持つ事が必要だったのだろう


志村さん、
僕らに勇気と笑いを教えてくれてありがとうございました




2020年1月に
中国の武漢で発生した新型コロナウィルスは
たった3か月間に世界中に感染を拡大して
4月4日現在

感染者は
世界で110万人
死者は6万人

日本の感染者は4,156人
死者は94人となった
最近の特徴として感染経路が分からない感染者が増えている事だ
こうなってくるとウィルスを封じ込めることは難しいように思える

更に、これ以上感染者が増えると医療崩壊が心配される


学校の休校も延期され
仕事が休みになって自宅待機の人も増えてきた
街中の人の流れもまばらになり
道路を走る車の数も減った

僕らは見えない敵に
これからどう闘っていけばいいのだろうか