放射能 がまんできれば 大丈夫 ?? | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

知人の古老と話したとき、原発事故を怖がって仕事できないと言ってきた人に対し、「少しなんだから、こんな時こそがまんしてやってもらえたらなあ」というようなことをおっしゃったことがあった。その家のかた、今回の震災後、放射能の話が出るたびに「昔は食べ物も道具もろくになかったが、今では食べ物も車もエアコンもあって何も苦労しないようになった。ちょっとのことでもがまんしない時代になった」とさかんに言うようになった。私の受け止め方が間違っているかもしれませんが、何度もこの話を聞くと、「放射能くらいのことで騒ぐな」と聞き取れます・・・。どうも履き違えている気がしてしまいます。

精神的や体力的にしんどいということではなくて、病気や出産などさまざまな悪影響のリスクが高まるので、暑さ寒さ、空腹をがまんするのと同じようには扱えない。しかも影響が目に見えてくるのは数十年後。「食べても腹痛くなんねえぞ。(別の人談)」発言もそうですが、日本の敗戦を経験してきたと思われる年配のかたでも放射能のことをあまり理解していない人が多いような気がします。