田の草取り | あぶぐまの里にっき

あぶぐまの里にっき

阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。


 いよいよ田の草取りを本格的に始めました。
 今のところ稲が負けてはいませんが、放置すると、間もなく逆転でしょう。

 草の状態は田んぼ6枚それぞれ違います。

梨ヶ作の3枚(カヤツリグサ科のシズイ多い)
 特に不耕起の2枚はシズイが多いです。シズイ。地元の人に聞くと「しずえ」。女性の名前のようです。葉を大きく広げるわけでもなく、ただまっすぐ立っているだけ。名前のとおり威圧感がないので、つい後回しに。ところが、ハイペースで本数が激増し、背丈も高くなって、稲の高さを超えるものも。根本から引き抜こうとしても、そこでポンっと切れて、根茎は残ってしまい、また出てきます。とりあえず、水面下に沈ませ、出てきたらまた取るを繰り返すしかないです。
 代掻きしたふくみらいの田んぼは、米ぬか除草の甲斐もなく、次のコナギの芽でぎっしりになりました。田押し車を転がし、株間以外はとりあえず一安心。

砂田の3枚(コナギが多い)
 とにかくコナギがどんどん伸びてきました。田押し車を転がし、完全に埋まらなかったコナギは生き返るので、翌日もう一度転がすといいような気がします。あとは株間は手で草取り。いちばん危機的状況なエリアは草取りしました。
 ちなみにこの3枚のうち1枚は何故か草が少ないです。田植え前から今まで、やや深水だったのが大きいかも知れません。

 そんなわけで、きれいに完全に草取りする余裕はないので、ひどいところからやってごまかしながらやっていきます。