水苗代 | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。


 今日は、水苗代のさくをつくりの続き。1本はやっていましたが、今日は残り2本。完成していた1本も、だいぶ苗床が沈下していて、耕わない範囲の高めのところと同じくらいの高さしかありません。それでも水を抜けばどうにか大丈夫そう。というわけで、このままいくことに。この田んぼにもオタマやいろんな虫がうろちょろしているので、苗代は水を抜きつつも田の全面が乾かないように配慮して・・・。
 それにしても、自分がこの人と決めた以外にも二人お師匠様がいて、通りすがりにいろいろと教えていただきます。みな、かつての水苗代の経験者なのですが、教えてくれる内容が人によって真逆のことも。こういうときは、いちばんの長老に従うしかなさそうです。

 さくを切ってから、数日たって、土がしまってから種まきするとよい。
苗代は、くぼみなどに水がたまると、腐ってしまってよくない。なので平らにしながらも、気持ち、真中を高めにするとよい。・・・なかなかうまくいきませんね。
 まいたらへらみたいな道具でモミを練りこむか、山の赤土で覆土したほうがいいかもしれない。その後水位を苗床の少し上にする。下でもいいのかも知れない。

 まく時期は八十八夜すぎてから。昔はまいた後に油紙を敷いたこともあったらしいです。いずれにしても、昔と品種も気候も変わってしまっているから、同じやり方でもうまくいくかどうかはわかりませんね。