窮地に立たされた時の行動で本性は見える~バナナ事件がわたしに教えてくれたこと | スタッフ教育・社員研修接客マナー講師元CA教官☆七條千恵美のブログ

こんばんは。





【一番に思い出され選ばれる人になる!】

外見力・察知力・会話力

たった3つのポイントで

お客さまから信頼される人になるための

ステップアップトレーナー

七條千恵美(しちじょうちえみ)
です。






前回、

元同僚CAのエピソードを使って

「信頼」について書いたのが好評だったので


今回も調子にのってCAエピソードを使った

「信頼」についてです。





新人の頃の話。





何かと

ジュニアデューティーと呼ばれる雑用を

任されることの多い新人CA。





仕事ではまだまだ貢献できない新人。

先輩方も新人の頃はなさっていた雑用。

やって当たり前。

そう!

やって当たり前!!






とは言うものの。






新人がやった雑用諸々を

「当然顔」で受け取る先輩と

「ありがとね」といって

受け取ってくださる先輩とでは

当然、印象が違う。






いつもいつも

「ありがと~」

と言ってくださる某先輩は

我々新人の中で信頼を集めていった・・・

ここまでは美しい話。






ところが事件は起こった。






あるフライトの到着前に

GLYと呼ばれるキッチン上に

バナナが残置してあったのだ。






「これは誰かが食べるために置いてあるのか?」






ちゃんと誰かが到着前に

食してくれればいいのだが

そうでない場合は

検疫の都合で処理をせねばならない。






わたしは信頼していたその先輩に聞いた。

「このバナナ、誰か食べるんでしょうか?

処分していいですかねえ?」








すると先輩は言った。






「いいんじゃない?

そのまま到着する方がまずいから

もう処分しちゃって。」

とわたしに言った。






信頼している先輩に背中を押され

安全上も余裕をもった着陸準備に臨むため

わたしは

そのバナナを即行で処理した。






すると・・・






鼻歌まじりのチーフ

ご機嫌な様子でカーテンを開け

GLYに入ってきてこう言った。







「さ、バナナ食べよっと」











・・・・!









バナナってあのバナナか?

わたしが数秒前に処分したアレのことか?

名前書いといてよ~涙






「あれ?七條ちゃん、バナナ知らない?」

とチーフ。






「・・・チーフ、すみません

誰も召し上がらないと思い、

処分してしまいました」






その一部始終を見ていた

わたしが心から信頼している先輩が

「チーフ、すみません!

私も処分するようにって七條さんに言いました」







なーんて言ってくれるだろうと

思ったわたしがバカだった。







その先輩はこう言った。







「ウッソー捨てちゃったのぉ??」







(パクパクパクパク・・・・)

 








その先輩へのわたしの信頼は

たった3秒で総崩れ。







いくらいつも笑顔を見せてくれていても

いくら耳に心地よい言葉をくれても

結局は行動です。






言ってることとやってることが違う。

これを目の当たりにすると

信頼は一瞬にして崩れます。






尊敬の念が強いほどその失望は大きい。





自戒を込めて!!