今週の喧嘩稼業感想
正直今回の話を読むまでは「俺の金剛は工藤に効く」とドヤ顔していた梶原さんの見せてくれた答えが『効くまで何度でも打ち続ける』というまさかの精神論で、「梶原さんはやっぱり梶原さんだった」と思っていたから、今回は蓄積したダメージで痛み以外でのアプローチで工藤を追い詰めたり、金剛狙いという戦法自体が次の技に繋げるための作戦だったりと忍者超策士で間違いなく今が登場以来梶原さん株最高潮の状態だと思うんだ。
というか十兵衛に対して言った「俺の金剛は効く」発言自体が、十兵衛経由で自分の発言が万が一工藤に伝わったとしてもその情報を逆手に取って暗行に繋げるためのブラフやミスディレクションという計算も隠されていたりするのでしょうか。だったら本当にスゲーなこの忍者。
そして対戦相手である工藤は工藤で今回も成長フラグが止まらない状況というか、ここまで巻数を重ねた状態で、初めて主人公のライバルキャラの覚醒回とか予想外にも程がある嬉しいサプライズでした。
工藤はタフネスキャラで石橋と被っているという評価をよく聞くけれど、工藤は一つの技術を極めた石橋と違い、戦っている最中に成長するキャラという正に十兵衛と同じ特色を持った成長過程のキャラという個性を得て、今回の戦いで完全に差別化された感じです。
そして工藤は十兵衛の戦い方を真似るという方法で成長し、十兵衛の方も工藤との戦いのために無極を覚えて工藤の怪力に対抗しようとしてたり、この二人のライバル関係もお互いを高め合う良い感じの関係になっています。まぁ行き着く先は友情ではなく殺し合いなのがこの作品ですが。
それと『戦っている最中に他人の技をパクって強くなる』は喧嘩商売の頃からの十兵衛の得意技なので、それに近いことを今回工藤が行うという展開も燃えます。
そして今回の試合だと技術的に真似が楽そうな『喧嘩技』である卜辻を使って梶原さんを倒す展開とか来たら超燃えそうだけど、梶原さんのことだから真似をされた時の対策もすでにありそうなのでそう簡単にはいかなそうです。
しかし梶原さんがオイシイのは、もうここで負けても死闘を通じて主人公のライバルを覚醒させた作品内で重要な敵の師匠的ポジションになれるので主人公の師匠である文さんのライバルとしても非常にオイシイのでこれでもう満足して逝けるでしょう。いや好きなキャラなので死んで欲しくはないけど。
実際の所、十兵衛のライバル=今後の富田流の前に立ち塞がるライバルというのは七代目である十の立場的に確定なので、何だかんだで梶原さんの「富田流を倒す」という遺志が何の因果か工藤が継いでくれることになりそうなのが非常にドラマチックで燃えます。正に試合前に梶原さんが言っていた「運命の存在を信じられる」というか。
とか梶原さんが負ける流れだと思っていたら、工藤の覚醒も織り込み済みでまだまだ梶原さんのターンが続き、ついに暗行発動という引きで次回に続くという生殺し展開。そして安定の「次週は休載です」。
と、つらつらテンションのままに感想を書きつつ終了です。ていうか喧嘩稼業超面白れー。
それでは。
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明日の映画
テレビ東京 昼1:35~3:35
「WHO AM I?
」
出演:ジャッキー・チェン
フジテレビ 夜9:00~11:18
フジテレビ 深夜2:15~4:00
「ユーズド・カー 」