我が家にSwitchBotにやってきて、驚きのスマートホーム体験になりました。
ライト、鍵、ファン、エアコンなどをAlexa音声でコントロールしています。
SwitchBotハブは、こんな感じで、天井に近い棚の壁面へ設置しました。
デッドアングルもかなり有るのですが、拙宅の壁面にはなぜかバレエ用のウォールミラーが埋め込んであるので(笑)そこに反射させることで、部屋の中のありとあらゆるIRデバイスに赤外線が届いてしまいます。
すっかり便利になりましたが、でも、オーデオマニヤ的にはオーディオの使い心地もSwitchBotで改善したいですよね。
もしCDプレイヤーやNASストリーマーをお持ちの方々であれば、色々と応用範囲が広がったと思います。例えば、「次の曲」なども使えたかも知れませんね。
しかし我が家にはコントロールできるIR機器・またはMatterオーディオはminiDSPだけなのです。
あ、AVアンプもあるかな?(ほとんど火を入れないけど)
この「スピーカー」という名前でリモート登録されているデバイスが、miniDSPのことです。
miniDSPで出来ることは、付属のリモコンで出来る範囲の操作と等価です。
これですね。
電源オフオン、ミュート、入力切替、音量調整、などです。
多くの場合、このリモコンで操作しちゃった方がもちろん早いのですよ。しかしリモコンが手元に無いとき。今手が離せないとき。音声制御の出番はそこですね。
今でも「スピーカーを消音して。」と指示すれば、miniDSPがミュート状態となり音は止まります。パッと思いつく改善点としては、やはりボリューム調整です。
現状で、「アレクサ、スピーカーの音量を上げて。」と指示すれば「はい。」と答えて、音量は上がります。しかしそれは、miniDSPの「+」ボタンを1回タップしたのと同じ。つまりたったの+0.5dBしか音圧が上がらないのです。
そりゃ、アレクサ、スピーカーの音量を上げて。もっと上げて。もっと上げて。もっと上げて。と言えば、2.0dB上がりますよ?でも... ほぼアホじゃないですか。ここ何とかしたいです。
で、そういうときの改善策としてSwitchBotには「シーン」という便利な機能が備わっています。それ使ってみましょう。
SwitchBotアプリの[ホーム]画面より、[+]ボタンを押します。
[シーンを追加]します。
ココをタップして、シーンに名前を付けましょう。
実はここのシーン名が肝どころでした。
最初は「スピーカープラス5」という名前を使いましたが、この名前はアレクサが巧く動きませんでした。
- スピーカー音量プラス5
- 音量をプラス5
- ボリュームプラス5
全滅です。
スピーカー、ボリューム、音量など、アレクサ制御に直接関与する「予約語」に近いコトバを使ってしまうと、アレクサは巧く認識できないみたいです。ズバリの台詞をしゃべっても。Alexaは多少の表記や言語の揺らぎにAI的に対応しようとせんがために、逆に特定固定キーワードに近接すると、「違う機能」と勘違いしてくれるようです。例えば名前に「音量をプラス5」を設定し、アレクサ音量をプラス5をつけて。と指示しても、Amazon EchoDotの音量が最大値になってしまいます。
つまり結論としてAlexaがインテリジェンシに欠けるので使えません。
「ゲイン」「レベルアップ」という単語も誤認識しやすいようです。
結局名前は、比較的巧く動いた「レベルプラス5」「レベルマイナス5」に落ち着きました。
名称の設定ができたら、[アクションを追加 +]を押します。
[デバイス]を選びます。
[スピーカー]を押します。
リモコンの画面になりますので[音量+]を押します。
この操作を繰り返して、同じアクションを5個登録します。
1回の行為で5回分同じことをしてくれる、ここがミソです。
ご覧のように、音量+を5個作りました。
これで、音量+ボタンを5回押したのと同じ動作をさせます。
つまり、1回のシーンで+2.5dB音量が上げられるということです。
±2.5dBはちょい変えに丁度よい音量差と感じました。
同じように、音量ーを5回押す「レベルマイナス5」を作りました。
ホーム上にはよく使うシーンとして「レベルマイナス5」と「レベルプラス5」が出現しています。
登録した段階でもう音声で反応があり、Alexaはこれらシーンを認識できているのです。
この状態で、アレクサに向かってしゃべって実験してみましょう。
「アレクサ、レベルプラス5をつけて。」
おお~、音量変わったぁ~。成功です。
でも、この台詞、ちょっとおマヌケじゃありません? プラス5を点けて、って、日本語として珍妙です。ここももう少し何とかしたいですよね。
そこで今度は操作はAlexa側に移り、Alexaで改善する仕組みを造ってみましょう。
Alexaには幾つかの複雑な操作を組み合わせて実行できる「定型アクション」という機能があります。これを使います。
[その他]の中にある[定型アクション]を押します。
上図のような感じで、新しい定型アクションを制作します。
- 「アレクサ、ボリュームアップ」と話しかけられたら、
- 「アレクサ、レベルプラス5をつけて」と話しかけられたのと同じ動きをして。
と設定するわけです。
どうでしょうか、ボリュームアップ、と話しかけるだけなら大分自然な感じがしませんか?しかも+2.5dB音量は上がります。
同じような感じで、アレクサ、ボリュームダウンも作ります。
また、±2.5dBじゃ振れ幅少ないな、もう少し大きく音量変えたいなというシーンもありますよね。そこで「うんと」というのも造っておきました。
うんとボリュームアップ = +5.0dBです。これはかなり音量が上がります。
アレクサが動作遅延でジャムらないように、10秒遅延を入れています。
なので、非常にゆっくりと音量が上下することになります。素早く操作するには向きませんね。
もちろん、SwitchBot側で20連の±10dBのシーンを制作しても良いわけです。つまり何でもできますね。
音量ボタンを連続押下したようには素早く音量が変わらないのが、ネックといえばネック。IR信号って結構時間を使って輻射されているのですよね。
以上、SwitchBot + Alexaを使って、オーディオの音量調整が便利になりました。
BGMを鳴らしながら作業中、ターキーで手がべとべと時など、大変重宝します。