スパークス。掴みどころの無いグループですね。
スパークスで私の手元にあるのは、PropagandaとNo.1 in Heavenの2枚だけ。
No.1 in Heavenは一時期ヘビロテの愛聴盤でした。
近年になって、ストリーミングでタダで(無償じゃないんだけど)彼らの未聴のアルバムを落穂拾いするようになりました。
スパークスというグループは実態が掴みにくいというか、固定的な音楽のスタイルを持ちません。常に変容し、変わり続け、同じスタイル、似たような音楽を作り続けません。時代時代によってまるで違う音楽を演っているんです。常にファンの期待を裏切りつづけることこそがファンの期待に応えることになるのであり、変化こそが価値、みたいな音楽ユニットだったと思います。スキな人は刺さるだろうが、多くは好みじゃなくなって離脱するか、あるいは良くわからんで終わりのバンドだと思います。
ある意味究極のPOPであり、しかし大衆への迎合とは無縁の存在だったかと思います。これをやれば売れるだろ?的香りが一切しないのです。突き放している。
今日はBOOKOFFでSparksのIn Outer Spaceが置いてあるのを目撃。わはは、めずらし。
1,800円か。高すぎはしませんが、いい値段しますね...。
価値が分かってる方が値付けしたと見ました。
状態は良さそうでしたが、買いません。(笑)
どうせタンテに乗りませんしね。
ですが、気になったので帰宅してからさっそくAmazon Musicでこれを落として聴きました。
うーん、イイ。これはイイなぁ。
この時代のスパークスはエレクトリック・ポップなのですね。この時期も実に変態チックで、そそられます。作風は変わってもキホン、つねにヘンタイですね。
彼らの音楽を聴いていると、フランク・ザッパ的に音楽に一切の制約はないなといつも感じます。でも、今の若い子たちがリバイバルでこれを聴くかというと、100%無いなそれは。5秒キャッチーの法則が無いんだもん。
続いてカルロス・クライバーです。
クライバーのベートーヴェンの7番。
めっちゃ名盤じゃないかよ。
こちらはお買いあげしてしまいました。(涙)
BOOKOFFで2,200円だったものが、次に行ったハードオフでは110円ですもん。迷わず買ってしまいましたよ。
でも残念ながら、国内盤なんですね~
ですが、帰宅してから盤面チェックしたら、奇跡のミント状態です。
そういうのってジャケットのエッジのチェックで大体判かってしまいます。聴かれてないディスクってジャケットの門がミントなので、それである程度は担保できるんですよね。このミント状態で輸入盤だったら、4000円以上が付いててもおかしくないですよ。
クライバーの録音... クライバーって寡作のヒトで有名ですね。録音によって、自身の瑕疵が永久不滅に記録され、父親と比較されることを拒んでいたか。
ベートーヴェン5番、ウェーバー魔弾の射手は持っていますが、7番は持っていなかった。お恥ずかしながら音楽配信での鑑賞しか。...ので問答無用で即買いです。掛けないかも知れませんけどねズボラだから(笑)。
私はクライバーのこと語れるほどしっかり聴き込んでる口ではないんですが、私のクライバーのイメージは、シンプル、ストレート、余計なことをせずド素人でも分っかりやす~い演奏。という感想です。オーディオで言うと、S/Nが良くて歪が少なく瑕疵がない感じ。でもそれだけ。私音楽はもっとフクザツなもんだと思ってるんで(天才なのかも知れないけど)クライバーはもう一声、です。もしかしたら、僅かに残った「録音」などでは彼のポテンシャルの欠片すら聞けていないのかもしれません。