さて、今回は箱の設計です。
サブバッフルだけで4種類も起こすとなると、それだけで部品点数は大変なものになります。しかし、箱の構造としてはOmni Wide SubやXbassに比べれば単純なので、組立そのものは楽だと思われます。
資材としては都合100kgを超えてしまいました。しかし端材が多く、穴だらけなので、システムとしてはそれなりに軽くなる予定です。
箱の組立は特に難しいところは無いのですが、スラントバッフルの面取り加工をするところ。また、サブバッフルを取り付けた状態でメインバッフルの斜めカッタウェイ加工をするところは、精度も要求され、それなりに神経を使う作業となりそうです。
また、サブバッフルのフラッシュマウント加工は合計26個にも及ぶため、最も時間と労力の掛かる部分になるでしょう。
ここで手抜きすると外観がメタメタになりますしね。
以下は、参考にもならない備忘録としての記録ですが、本機の板取図面です。
3x6x21mmt のMDFを4枚。
3x6x30mmt のMDFを2枚使います。
また、今回はルーター治具として15mmt のMDFを何枚か使います。
板加工が仕上がって来るまでにざっと2ヶ月を要しました。一次加工が施された部材は制作工程で、必要に応じて二次加工をしながら組み付けて行きます。
そして下図は、サブバッフルの固定穴の寸法を記した図面です。メインバッフルとサブバッフルを嵌合し位置合わせをした上で、精度の高い穴あけを行います。
総合内容積は42-43 Litter程度になり、SB AcousticsとPRを用いた状態で、36Hz(-3dB)付近までは再生可能になります。
次回は、実際の組立工程に入っていきます。