ストと労働者。 | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

このところ雨模様の日が多くて
お天気が安定しないパリです。

今日3月31日は
3月初めの第一回目に続き
フランス各地で大規模ストライキが行われました。

フランスは
労働者が強く
労働者の権利が多く認められている国で
ストが頻発します。

今月に入り
RATP (パリ交通公団)
SNCF (フランス国鉄)
空港管制塔
学生
麻酔科医団体に医者団体

私が知っているだけでも
すごい数の団体のストライキがあり
今日は
職種を問わず
労働者全体のストライキ「greve sociale」
が行われました。


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日本で「春闘」と言いますが
私の解釈では
日本は交渉が穏やかに進み
全然闘っていないイメージがあります。

フランスでは文字通り「闘い」で
一触即発の小競り合いがあったり
発煙筒が投げられたりで
怖いので
ストの団体には絶対に近づきません


オランド政権が目指している
週35時間労働の現行の規定を
週38-40時間労働まで認めるという法律改正や
労働者の首切りを
現行の制度より、より簡単にする
などの法律改正に反対しての
大規模ストライキです。

今までのたくさんの
労働者の尽力により
私達のようにフランスで働く人が
病欠とは別枠で
有給休暇が1年に4週間取得出来たり
(この有給休暇の完全消化率は90%を超えるらしいです)
福利厚生が充実していたりするので
ストライキを行うことに
反対なわけではないのですが
暴力的なのは
避けたいです。

来年2017年には
大統領選挙が控えていて
オランド政権は
今年中に
法改正などの成果を出したいという思惑があるのだとか。

政治に関心が高いという
フランス人の国民性は
労働者の立場を確立してきた
歴史的背景から来ているのかもしれません。

これから6月末までは
ストが多いシーズンとなります。

フランス旅行に来られた際には
ホテルマンから
スト情報を聞いて下さい~