第一日曜日の国立美術館。(Ⅰ) | つれづれパリ日記

つれづれパリ日記

パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

以前このブログでも何度か紹介しましたが
毎月、第一日曜日は
ルーブル美術館、オルセー美術館などの国立美術館の
入場料が無料になります

今月は思い立って
ずっと行きそびれていた
ポンピドゥーセンター(国立美術文化センター)へ
行って来ました


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今回観たかったのは
5月20日までの「Eileen GRAY展」


Eileen GRAYとは
アールデコ様式のインテリアデザイナーであり、また建築家でもあり
名前を聞いたことがあるだけで
詳しく知らなかったので
是非、足を運んでみたいと思っていたのでした


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先日購入した
Bodumのコーヒーメーカーは
「Eileen」という名前が付いていたのですが

→お買い物の時の模様はコチラ


ひょっとして
あの、Eileenのことかしら、と密かに思っていて
ネットで調べてみたら
やはり、Eileen GRAYのEileenでした


主にフランスで活躍したアイルランド人女性家具・インテリア・プロダクトデザイナー、アイリーン・グレイへの敬意だけでなく、グレイの第二の故郷であるパリのカフェやレストランに通う全ての「コーヒー通」のために作られたのが、このアイリーンシリーズ。
(bodum 商品説明HPより)

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ポンピドゥーセンターのエスカレーターを上っていくと
パリの街を見渡すことが出来るので
楽しいです~

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最上階のEileen GREY展へ入ろうとすると
無料で入場出来るのは常設の展示絵画だけで
特別展は
有料とのことで...
特別展まで無料で入れると勝手に思い込んでいた私は
図々しいかも~


一階まで戻り
「Eileen展」入場料13ユーロを払ってチケットを買い
やっと観ることが出来たのでした


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入口近くで
まず、Eileen GREY女史についてお勉強


1878年にアイルランドで生まれたEileen GREYは、アールデコ様式のインテリアデザイナーであると同時に、アールデコからモダニズム様式へと変化していく時代を生き、作風、作品の中にその変化を垣間見ることが出来る。

興味深かったのは
このEileenに大きな影響を与えたのが
日本の漆職人、菅原清三氏ということです。

菅原氏は1900年のパリ万博に漆器を出展するためフランス入りしたそうで
その後帰国せず、Eileen GREY女史などに影響を与えた、ということですが
Eileen GREY展で100年以上前の時代の日本人の存在を知ることとなり
驚きました~


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彼女の初期の作品には
和のテイストを感じる作品が多いです


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1920年代初めに
かの有名な世界三大建築家の一人と称される
Le Corbusierと出会い、親睦を深め
1937年のパリ国際展示会でコルビジェと一緒に展示会を開催したそうです


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コルビジェ作

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近代、現代アートを数多く展示する
ポンピドゥーセンターならではの展覧会で
とても興味深かったです~


                     to be continued~