フランスの年金改革。 | つれづれパリ日記

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パリでの日常-マルシェ、お食事、ファッション、バレエ、スポーツ、読書など、日々のささやかな幸せを丁寧に綴っていきたいです。

皆さん、お久し振りです23
しばらく、ブログをお休みしていましたが
PC電源も手元に戻り、ネット環境も整い
また、少しづつ綴っていこうと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします
音譜

フランスは、ご存知の通り
世界一の観光大国で
年間8000万人近い観光客が訪れるとのことですが...
9月、10月とフランス及びパリ旅行をされた人達にとって
フランスは、と~っても不便な国だと思われたことと思います
汗

今日のニュースによりますと...

[フランス:年金改革法が成立 定年延長、労組抗議行動に転機]

 【パリ共同】フランス国民議会(下院)は27日、現在60歳の定年を62歳へ延長することを骨子とする政府の年金制度改革法案を最終的な採決にかけ賛成336、反対233で可決、同法は成立した。

 サルコジ政権が最優先政策に掲げてきた年金制度の抜本的改革が実現に近づき、政権にとっては大きな成果。9月の法案提出以来、ストライキなど2カ月にわたり続いた労組の抗議行動は、法成立で転機を迎えた。

 労組側は、対話要求を一貫して拒んできた政府への不満が根強く、28日に9月以来7度目の全国抗議行動を構えている。学校などがハロウィーンの休暇に入り動員力が制限される中でのストやデモは、抗議行動の今後を占うとみられる。

 労組側は11月6日にもストとデモを実施する構え。最近の世論調査では、63%が新たな抗議行動を支持する一方で、59%はガソリン不足を招いた製油所封鎖などを「容認できない」としている。

 野党社会党は、違憲審査を行う憲法会議へ訴えて抵抗する構え。

この、定年及び年金受給年齢を
現行の60歳から62歳に引き上げることに抗議してのストライキ、
いわゆるゼネストは
9月に入ってから数え切れないくらい実施されていて
このストが始まると
フランスの玄関口、シャルル・ド・ゴール空港行きへの電車は
ほぼ全部ストップしますdush

となると...
空港へ向かう旅行者達は
バスかタクシーで空港へ向かうこととなりますが...
なんてったって、ゼネストですので
働く者、すなわち、労働者すべての人達にストに参加する権利が与えられているので
バスやタクシーの運転手さんもストに参加するので...
バスは間引き運転で、いつ来るかわからないし
タクシーも、朝や夕方だと、全くつかまりません
ううっ...

フランスは
労働者のストライキが幅広く行われ
そのたびに、労働条件が改善されてきましたが
今回の、年金制度改革に限っては
ユーロ危機によるIMFの指導もあり
ユーロ圏内の国々に、足並みを合わせなくてはならないので
この法案の可決させるのはやむを得なかったことだと思います!!

いつもなら
激しいスト活動の末
政府資金が投入されて、打開策がうまれるのですが
今回は、政府が強行姿勢を崩しませんでしたフレンチ

フランスは
労働者の権利が幅広く認められているので
犯罪など、法に触れることをしない限り
解雇されることはありませんえッ??

定年が延びるということは
この不景気な世の中で
ますます、就職が狭き門になることで
フランスの若者の就職口は
ますます少なくなり
フランスには今現在
大学を卒業しただけでは就職出来なくて
diplomaを習得したり、大学院に進む学生が多く
30歳前後の学生も
たくさんいます汗

さまざまな問題が山積みのサルコジ政権ですナミダ

ストはまだ続くとのことで
観光客の人達にとっては
移動が大変な旅行になってしまうかもしれません~なき
素敵なところもたくさんある、魅力溢れる街なのですが~葉

どうぞ、時間の余裕を持って
フランス旅行を満喫して下さい
!!