食通の街、リヨン
今回の一泊旅行の目的は
フランスが誇る、世界的に有名な三ツ星レストラン「Paul Bocuse」
へ行くことだったのです
リヨン郊外には
「ポール・ボキューズ」「ピラミッド」「アラン・シャペル」「トロワグロ」など
有名三ツ星レストランがあり
地方の星付きレストランの大ファンである私は
(きっと誰もが好きだと思いますが~)
そのためにパリから往復140ユーロくらいかけて
(片道2時間ちょっとで、TGVは、新幹線より安いかも)
遊びに来たのでした~
美食家で、かつてリヨンに住んでいた友人に
「たまには、星付きレストランへ行こうよ~」
と誘われたのがきっかけで
リヨンまで来ちゃったのです
「ポール・ボキューズ」か「ピラミッド」で迷った私達ですが、
私の母が、昔からポール・ボキューズのジャムをよく買っていたので
母に本場のレストランの写真を見せてあげたくて
「ポール・ボキューズ」に決定
「Paul Bocuse」
Address: 69660 Collonges au Mont d'Or
Phone: 33+
(0)4 72 42 90 90
(0)4 72 42 90 90
Facsimile: 33+
(0)4 72 27 85 87
(0)4 72 27 85 87
タクシーの窓から
カラフルな洋館が浮き上がってきて
ユニークで素敵な外観に
一気に興奮しました~
たまたま
写真でもテレビでも
見たことがなかったので
こんなに可愛い館のレストランだったって知らなかったのです~
リクエストした割には無知だった自分...
母からよく名前を聞いた「ポール・ボキューズ」が
こんなレストランだったなんて~
中に入る前に
気分は絶好調になったのでした
気品ある紳士に
テーブルまで案内されて...
アペリティフはミモザにしました
メニューを見るだけでも楽しく
ミモザだけで酔いがまわってきました~
昼間、市内観光で動き回ったので
少々疲れ気味でしたが
せっかく来たのだからと
「Menu Grande Tradition」
を注文することに
「ポール・ボキューズ」のメニューの一番後ろにある
フルコースです
友人が美食家で、よく食べる人でよかったです
ちなみに、星付きレストランは
皆で同じメニューを注文するのがよしとされているそうです~
ソルトアンドペッパーの上に
ポール・ボキューズさんが
食器にもすべて
Paul Bocuse
と入っています
広いレストラン内のブティックコーナーで
これらの食器を購入出来るそうですよ
素晴らしい内装と
ゆったりした雰囲気の中
ミモザ片手に
ぼ~っと夢心地になってきて
最初に
お豆のスープ
お豆の味が美味しくて、味もしっかりで
ほっぺた落ちそうでした
そして
'escalope de fois gras de canard poelee au verjus, pomme grafrette'
フォアグラのポワレ
そしてそして
メニューにも写真が掲載されていた
'soupe aux truffes noires V.G.E.'
(1975年にエリゼ宮のために作られた一品)
黒トリュフ入りスープ
どうやって頂くのがいいのか
友人と相談したのですが...
フランス人は全く気にしません~
上のパイ生地をパカッと外して食べたり
パイ生地を全部、中に落として食べたり
好きな食べ方をすればいいそうです
私のミモザと、友人のシャンパンが空いた頃
友人お薦めの白ワインが出て来ました
そして、噂には聞いていました、
ご本人が、ひとつひとつのテーブルをまわって
ご挨拶に来られるということを
フランスのレストランは、シェフがよくホールまで出てきます
ここリヨン郊外にて40年以上三ツ星を獲得し続けている
ポール・ボキューズさんです
御歳80歳を超えていらっしゃいますが、
リヨンのこのレストランにいる時には
昼も夜も必ず、この、シェフの正装で
全部のテーブルをゆっくりまわって
「Bonsoir, monsieur et damme, bonne apetite」
=「みなさん、こんばんは、美味しく召し上がれ」
と話しかけていらっしゃるそうです
素敵な人生ですね
「ポール・ボキューズ」に来てよかったです
週末だったせいもありますが
レストランは満席で
家族やカップルで
お誕生日会をしているテーブルがいくつかあり、
ポール・ボキューズさんのお店に必ずあるという
人が手で回すオルゴールで
お誕生日をお祝いしていました
ワイングラスにもポール・ボキューズさんが
この「CONDRIEU」という白ワインを
初めて飲んだのですが
ミネラル香も強く、マスカットのような果実の味がしつつ
飲んだことのない味だったので
調べて見ると...
Condrieu コンドリュー
フランス北部ローヌ地方で著名な白ワインがコンドリュー産のワインです。
使用される葡萄品種はヴィオニエのみで、非常に栽培の手間がかかる収穫量の少ない品種でもあります。ワイン醸造の採算が取れない点で近年まで積極的に生産する農家も少なかったのですが、従来のシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン種に無い個性的なワインの酒質は多くのワインファンを魅了し続け、生産量は少ないながらも現在までコンドリューの地で名だたる生産者がすばらしい銘柄を市場に出しております。
ヴィオニエ種から出来るワインの特徴は新年度産では甘くフレッシュな果物、洋梨、青リンゴ、桃やスイカの香り、口の中で広がるようなボディの厚さ、切れる様な酸味はありませんがそれを補うドライな味わいと余韻の長さです。多少の熟成期間(壜熟成)を経れば香りのニュアンスは完熟したトロピカルフルーツ、やドライフルーツ、若干土臭いような印象もあります。
コンドリューワインの生産者では一部遅摘み葡萄によるヴァンダンジュ・タルディーブも若干生産します。これこそ希少ワインと呼ぶべきワインですが、ワインの指向する味わいはドライでグラスから立ち昇るプケは優美でリッチな香りを目指します。
コンドリューは食前酒や食後酒に用いられるのも一興のたいへん風味豊なワインなのです。是非大振りのワイングラスをご使用ください。
とありました
お食事もワインも、
フランスの文化は本当に奥が深いです
'filets de sole au nouilles Fernand Point'
この、舌平目が出てくる頃になると
大食漢の私にも限界が...
そろそろギブアップなのですが、
まだメインが来ていません~
お料理は
バター、生クリームがたっぷりの
こってりフレンチです
近頃はヌーベル・クイジーヌといって
あっさりフレンチがもてはやされていますが
変わっていく文化と、変わらなくていい文化があっていいと思うのです
たまには、こってりフレンチも食べたい
こんなに素晴らしい内装で
豪華な雰囲気でしかも家庭的なレストラン
「ポール・ボキューズ」では
伝統的なフランス料理を頂きたいです~
でも、でも...
お腹のキャパには限界が~
to be continued