教室の扉を開けるとクラスメイト達が各々勉強をしていた。グループを作り問題を出し合っている生徒や、一人で集中して自分の世界に入り込む人とそれぞれの姿が目に映った。工藤仁太はどうやら後者なようで、一人で黙々とノートに書き込んでいるのが遠くからでも分かった。仁太は人一倍努力をする奴であり、秀才の類であると俺は思う。努力を惜しみなく続けられるなんて羨ましい限りだ。
自分の席に鞄を置き、隣の席にいる仁谷に今朝の挨拶をする。
「よお、おはよう」
仁太は横目でこちらを確認しながら、
「おお、おはよう」
そして、視線を戻し自分の作業に没頭する。
「朝から真面目なもんだな。自信の方はどうだい?」
先程とは違って、視線は自分の机に向けたまま、
「まあ、いつも通りって感じかな」
「いつも通りとはさすがだな。ああ、早くテストなんて終わらないかねー」
溜息を吐きながら自分の席に座り、仁太の方に体を向ける。
「今日入れて三日だろ。三日なんてすぐ過ぎるさ。それに今日は数学のテストしかないわけだし、むしろ明日から俺は本番だと思うけどな」
ノートをペラペラと捲り、教科書とノートを見比べながら仁太は話している。答え合わせでもしているのだろうか。
「昨日あの後勉強したか?」
「……ちょっとだけした」
「今の間は何だろうな」
「本当にしたって。机に向かって本を広げて真面目にやってたさ」
机に向かってやってたのは本当さ。本は本でも絵ばかりの本だけどな。
自分の席に鞄を置き、隣の席にいる仁谷に今朝の挨拶をする。
「よお、おはよう」
仁太は横目でこちらを確認しながら、
「おお、おはよう」
そして、視線を戻し自分の作業に没頭する。
「朝から真面目なもんだな。自信の方はどうだい?」
先程とは違って、視線は自分の机に向けたまま、
「まあ、いつも通りって感じかな」
「いつも通りとはさすがだな。ああ、早くテストなんて終わらないかねー」
溜息を吐きながら自分の席に座り、仁太の方に体を向ける。
「今日入れて三日だろ。三日なんてすぐ過ぎるさ。それに今日は数学のテストしかないわけだし、むしろ明日から俺は本番だと思うけどな」
ノートをペラペラと捲り、教科書とノートを見比べながら仁太は話している。答え合わせでもしているのだろうか。
「昨日あの後勉強したか?」
「……ちょっとだけした」
「今の間は何だろうな」
「本当にしたって。机に向かって本を広げて真面目にやってたさ」
机に向かってやってたのは本当さ。本は本でも絵ばかりの本だけどな。