>一つ仕事をやり終えた感覚で話す妹に恨めし気に視線をぶつける。
その視線に真正面から目を見据えられる。
「そもそも西野先輩がそんなこと許すはずがないじゃん。文化祭で一位になることは生徒会と同じ権限を持つんだよ? ルールを作れる立場になれるってことだからね」
そう。文化祭で一位になれば生徒会と同じ権限、発言権が与えられる。学校内での待遇が良くなる上に、学校の規則に着手することができる。
「だけどな冷え症のためにっていう名目で通るかもしれないじゃないか」
悪あがきだと思いつつも抵抗を試みる。
「その中に不純な動機が含まれるからダメなんだって。西野先輩にそれを話したらどうなるかお兄ちゃんが一番わかるんじゃないかな」
こんな時に限って麗奈のことばかりだな。その性格を知っているならお前の持ってきた大量のお菓子は何なんだ。
てこでも動かないひなの意見に同意するかのように、
「まあ透の案は夢想に近いってことだな。さっきは何で協力するとか自分で言ったのか不思議に思えてくるほどだ」
そう話す仁太は大名を裏切った家臣に似ていると言わざるを得ない。
「ふん。いつか実現してやる」
他愛もない話に花を咲かせ、俺の不純だと言われた野望が遠のくとひなが切り出す。
「話が一段落したところでそろそろ部室に入らない? 暖かい部屋に入りたいし、早くお菓子食べたいんだよね」
漠然と煮え切らずもやがかかった状態だったが、早く暖かい部室に入るという提案には賛成だ。
「そうだな。さっと入るか」
ひなが部室のドアノブを回し、開けるとそのドアがどれだけの年月その役目を担っていたかが分かるような音が響く。
『天文部』
上に掲げられたプレートにそう書かれている部室へと俺らは入っていった。
その視線に真正面から目を見据えられる。
「そもそも西野先輩がそんなこと許すはずがないじゃん。文化祭で一位になることは生徒会と同じ権限を持つんだよ? ルールを作れる立場になれるってことだからね」
そう。文化祭で一位になれば生徒会と同じ権限、発言権が与えられる。学校内での待遇が良くなる上に、学校の規則に着手することができる。
「だけどな冷え症のためにっていう名目で通るかもしれないじゃないか」
悪あがきだと思いつつも抵抗を試みる。
「その中に不純な動機が含まれるからダメなんだって。西野先輩にそれを話したらどうなるかお兄ちゃんが一番わかるんじゃないかな」
こんな時に限って麗奈のことばかりだな。その性格を知っているならお前の持ってきた大量のお菓子は何なんだ。
てこでも動かないひなの意見に同意するかのように、
「まあ透の案は夢想に近いってことだな。さっきは何で協力するとか自分で言ったのか不思議に思えてくるほどだ」
そう話す仁太は大名を裏切った家臣に似ていると言わざるを得ない。
「ふん。いつか実現してやる」
他愛もない話に花を咲かせ、俺の不純だと言われた野望が遠のくとひなが切り出す。
「話が一段落したところでそろそろ部室に入らない? 暖かい部屋に入りたいし、早くお菓子食べたいんだよね」
漠然と煮え切らずもやがかかった状態だったが、早く暖かい部室に入るという提案には賛成だ。
「そうだな。さっと入るか」
ひなが部室のドアノブを回し、開けるとそのドアがどれだけの年月その役目を担っていたかが分かるような音が響く。
『天文部』
上に掲げられたプレートにそう書かれている部室へと俺らは入っていった。