三年間付き合った彼女に別れを告げられた。
俺の煮え切らない態度に腹を立てて去っていった彼女の後ろ姿を見たのが最後だ。
それ以来なにも手につかず、ボーっとする日々を送ってた。
もちろん仕事にも身が入らずにミスを連発し
今日も課長に呼ばれて小言を食らった。
で、課長の席の前でグチグチと説教をされていた。
その時である。
ふと横を向いた課長の横顔が前の彼女に似ていたのだ。
いや、彼女そのものだった。
俺はハッとして思わず
リサコ……
と名前を呼んでしまい課長の肩を掴んだ。
その驚きと怯えた課長の仕草がますます前の彼女に似てきて、興奮した俺は服を脱ぎ捨てて裸になると課長を押し倒した。
やっぱりお前がいないと駄目なんだ……
俺は優しく囁いて課長にそっと口づけをした。
さて、会社を即座に首になり、俺はトボトボと家路を歩いていた。
俺の前には犬を連れたおばさんが歩いている。
すると、鎖に繋がれて歩くその犬の後ろ姿が前の彼女のリサコにそっくりなのであった。
しっぽを振ってヨチヨチと歩く姿はまさにリサコだ。
愛してる!
俺は服を脱ぎ捨て裸になると、そう叫んで犬に抱きついた。
仰天した犬は怒り、俺の腕に激しく噛みついたのだが
その痛みはサディズムであったリサコとの思い出を一瞬にして蘇らせた。
もっと、もっと強く!
痛くして!女王さま!
俺はよろこびに身悶えながら犬を抱き抱えると、犬の鼻先に幾度も舌を這わせたのであった。
それから、警察と犬とおばさんから逃亡してきた俺は病院で手当をしてもらった。
幸いにも六針縫う程度の傷ですみました。
そして
このままではいかん!
と、病院からの帰宅途中に俺は思った。
もう一度、彼女を取り戻すのだ!
俺はその足で彼女の住むアパートへと向かった。
で、彼女のアパート付近で俺は見てしまった。
仲睦まじげに寄り添って歩く彼女と見知らぬ男を。
俺はショックで崩れ落ち、その場にへたり込んだ。
いったいどんな男なんだ?
と、俺は電柱の陰から男の顔を食い入るように眺めた。
別段、冴えない男であったが
その男の楽しそうな笑顔が前の彼女のリサコと瓜二つなのであった。
そうだ…
リサコもあんな風に笑ってた……
リサコ!と俺は叫んで走ると横にいたリサコを押し退けて、リサコの笑顔を思い出させたその男の手をとった。
それから俺はポケットから小箱を取り出して男に渡した。
実はこれは彼女の誕生日に渡すつもりでいた指輪だった。
俺と結婚してくれないか
そう言って、純白のウェディングドレスに憧れていた俺はタキシード姿がよく似合いそうな彼を見つめた。
彼とならきっとうまくいける。
俺はそう確信して彼との淡い新婚生活を思い描いた。
だが、そこにリサコが鬼の形相で割って入った。
俺はプロポーズを邪魔されたことに腹を立て、リサコに向かって罵った。
あっちへ行きなさい!
メス豚め!
それが俺の初めてのサディズムへの目覚めであったものの
すかさずリサコに蹴りを入れられた俺は
やっぱり奴隷でいいわ…
と気持ち良さげに体を震わせた。
その後、リサコと男とで交互に蹴飛ばされていった俺は気持ち良くて
女王さま!女王さま!
と、のたうち回った。
俺の叫びは月夜の晩によく響き
いつしか集まった野次馬達が俺を囲んで
ヘンタイ!ヘンタイ!
と合唱しながら俺に石をぶつけるのであったが
それがすこぶる快感で俺は笑顔で涙を流すのだった。
おしまい
最近、アパートから会社の寮に引っ越しをしました。
寮は風呂なしでトイレは汲み取り式でしたが月の支払いが一万五千円と格安だったので引っ越しを決めたのでした。
それに寮は今まで住んでいた町とは別の町にありいい気分転換にもなると思った。
さて、寮生活を始めて四、五日たったある日、次の日は休みだったので夜遅くまで携帯をいじったりして起きてた。
それから12時を過ぎたころ、少し腹が減ってきたのでコンビニに行こうと思いました。
寮からコンビニまではそれほどの距離はなく、新しい町で散歩がてらに歩いていくことにした。
外に出ると星が綺麗な夜でした。
新鮮な町並みを少しワクワクしながら歩きました。
深夜の小学校の前を通り、閉店してシャッターの閉まったスーパーを越えて歩いていると道の真ん中に中年の女が立っているのが見えた。
こんな夜遅くになんか嫌だな、と思ったけれど、その道を通らないとコンビニに行けない。
だが中年の女はまだ突っ立ったままだ。
仕方なし歩いていくと、その女が近づいてきた。
「もしよかったら寄っていきませんか?」
虚ろな感じの目が不気味だったけど、なるほど道を曲がって奥のほうに屋台があった。
カウンターの中には男の姿が見える。
夫婦でやっているのかな、と思った。
屋台には赤い提灯がぶら下がっていて屋台の屋根にはペンキで『おばさんの店』と書かれていた。
まぁ、腹が減っていたしコンビニまで行く手間が省けると思い、屋台に向かった。
やがて、屋台に近づいて、ギョッとした。
カウンターの中にいたのはマネキンだった。
遠目で見たときは男に見えましたが、目の前にいるのは明らかに人ではなくてマネキンでした。
そして、カウンターの上には薄汚い丼が並べられていて、その丼の中には大きめの石っころが入れられていた。
不思議に思って辺りを見回したけど、さっきの女の姿はどこにもなかった。
しばらく、呆気に取られれて呆然としていた。
すると、どこからか女の狂ったような高笑いが聞こえてきた。
少し怖くなってきたので走って寮に帰りました。
それから、その日はすぐに布団を頭から被って寝ました。
後日、明るいときにその道を通りましたが、もちろんその屋台はありませんでした。
夜は……
その道は気味が悪いんで通らないようにしています。
終わり
寮は風呂なしでトイレは汲み取り式でしたが月の支払いが一万五千円と格安だったので引っ越しを決めたのでした。
それに寮は今まで住んでいた町とは別の町にありいい気分転換にもなると思った。
さて、寮生活を始めて四、五日たったある日、次の日は休みだったので夜遅くまで携帯をいじったりして起きてた。
それから12時を過ぎたころ、少し腹が減ってきたのでコンビニに行こうと思いました。
寮からコンビニまではそれほどの距離はなく、新しい町で散歩がてらに歩いていくことにした。
外に出ると星が綺麗な夜でした。
新鮮な町並みを少しワクワクしながら歩きました。
深夜の小学校の前を通り、閉店してシャッターの閉まったスーパーを越えて歩いていると道の真ん中に中年の女が立っているのが見えた。
こんな夜遅くになんか嫌だな、と思ったけれど、その道を通らないとコンビニに行けない。
だが中年の女はまだ突っ立ったままだ。
仕方なし歩いていくと、その女が近づいてきた。
「もしよかったら寄っていきませんか?」
虚ろな感じの目が不気味だったけど、なるほど道を曲がって奥のほうに屋台があった。
カウンターの中には男の姿が見える。
夫婦でやっているのかな、と思った。
屋台には赤い提灯がぶら下がっていて屋台の屋根にはペンキで『おばさんの店』と書かれていた。
まぁ、腹が減っていたしコンビニまで行く手間が省けると思い、屋台に向かった。
やがて、屋台に近づいて、ギョッとした。
カウンターの中にいたのはマネキンだった。
遠目で見たときは男に見えましたが、目の前にいるのは明らかに人ではなくてマネキンでした。
そして、カウンターの上には薄汚い丼が並べられていて、その丼の中には大きめの石っころが入れられていた。
不思議に思って辺りを見回したけど、さっきの女の姿はどこにもなかった。
しばらく、呆気に取られれて呆然としていた。
すると、どこからか女の狂ったような高笑いが聞こえてきた。
少し怖くなってきたので走って寮に帰りました。
それから、その日はすぐに布団を頭から被って寝ました。
後日、明るいときにその道を通りましたが、もちろんその屋台はありませんでした。
夜は……
その道は気味が悪いんで通らないようにしています。
終わり
俺には趣味がない。
唯一、楽しみといえばウォシュレットでお尻を洗うことぐらいだ。
気持ちいいがいいので、暇さえあればトイレの便座に座っている。
しかし、たとえば誰かに「趣味はなんですか?」と聞かれても『肛門を水で刺激することです。』とは答えにくい。
怪訝な目で見られることは確定だ。
というわけで、俺はとりわけ人に好かれるような、いたって普通っぽい趣味を探すことにした。
それから、よくよく考えて自分は怖い話が好きなことに思い至り、そんな俺は怪談本を読んでは夜中にトイレに行けなくなったりしていた。
それで、心霊スポットに行ってみたいな、と思ったこともあったりして、そうだ、趣味は心霊スポット巡りにしようと決めたのだった。
そこで、さっそく今夜あたり出発しようとしたのであったが、暗くなってからでは、それこそお化けが出たら怖いので、明るい日中に出発した。
まず向かった心霊スポットはいつも利用する近所のコンビニだ。
家から歩いて五分のその場所に近付くと禍々しい看板が見え、さらには店内からおどろおどろしい音楽が流れてきて、俺の恐怖心を煽った。
俺は汗ばむ手でドアを開け、恐る恐る中に入った。
中に入ると、微かに「いらっしゃいませ……」と霊の声が聞こえたように思えた。
だが、気のせいだったと自分に言い聞かせて、辺りを見回せば弁当やら生活雑貨やら雑誌やらが綺麗に陳列されていてオカルトマニアの俺の心をくすぐるのであった。
俺はそれらを手に取って恐怖で顔を歪めたり、「ギャッ!」と叫んでは店内を逃げ惑ったりした。
そして、中でも俺の心(オカルトマニアの)を魅了したのが、雑誌のコーナーで立ち読みしている女子高生であった。
自分は女物のパンツやブラジャーなどを盗んだことは多々あるが彼女が着ているようなセーラー服はまだなかった。
あのセーラー服を着てみたい……
と、俺は切に思った。
そんなわけで俺はレジに行き、店員に「あの女子高生の着ているセーラー服を譲って欲しい。」とそう告げた。
けれども、店員は困惑した様子で、しかも俺との会話が噛み合わず一向に話がすすまない。
いい加減しびれを切らした俺は彼女と直談判することにした。
彼女の元に向かった俺は身振り手振りを交えて思いを告げた。
すると、瞬く間に彼女の形相が変わってしまった。
それはまるで、この世の終わりでも告げられたような形相で、それから彼女は悲鳴を上げ「変態」だの「キチガイ」だのと叫び、終いには「警察」という単語まで飛び出したものだから俺は慌ててその場から離れ、急いでコンビニから逃げ出したのだった。
やはり、心霊スポットとは恐ろしい所で、俺の膝はいまだにガクガクと震え、安易に近付いたことを後悔しつつも次なる場所に向かって足を進める俺であった。
次に向かった心霊スポットはファミレスだ。(ちょうどお昼どきだったので)
中に入るとサラリーマン風の男や主婦たちがいて店内は賑やかだったが、それらは地縛霊といって浮かばれない霊たちだ。
俺はとりつかれないように、昔祖母からもらったお守りを握りしめ、心の中で「南無阿弥陀仏」を唱えながら、店員に案内されるテーブルに座った。
その時である。
背中に稲妻のような電流が走り、髪の毛が逆立った。
それはまさしく俺の霊感アンテナが反応を示したのだ。
見れば向かいのテーブルになんと女子高生の集団がいた。
俺は女子トイレや銭湯の女風呂などを盗撮したことはあったが、女子高生はまだなかった。
このチャンスを逃すものか!
と、すかさず携帯電話を取り出すとその女子高生たちを写真におさめた。
前方向から後ろ方向から、さらにはどんどん近付いて写真撮りし、いつしか興奮してきた俺は「イヤッホー!」という奇声まで発しながらシャッターボタンを押しまくった。
それからちょうど彼女たちの足元やスカートの中を写真撮りしようとして床に這いつくばったときに、俺は数人の男たちに取り押さえられてしまった。
激しく抵抗する俺を男たちは羽交い締めにして、俺は泣きながら「心霊写真なんだ!心霊写真なんだ!」と叫んで店内を騒然とさせた。
そして、その叫び声は通報されてやって来た警察官に連行されていくまで鳴り響いたのでした。
唯一、楽しみといえばウォシュレットでお尻を洗うことぐらいだ。
気持ちいいがいいので、暇さえあればトイレの便座に座っている。
しかし、たとえば誰かに「趣味はなんですか?」と聞かれても『肛門を水で刺激することです。』とは答えにくい。
怪訝な目で見られることは確定だ。
というわけで、俺はとりわけ人に好かれるような、いたって普通っぽい趣味を探すことにした。
それから、よくよく考えて自分は怖い話が好きなことに思い至り、そんな俺は怪談本を読んでは夜中にトイレに行けなくなったりしていた。
それで、心霊スポットに行ってみたいな、と思ったこともあったりして、そうだ、趣味は心霊スポット巡りにしようと決めたのだった。
そこで、さっそく今夜あたり出発しようとしたのであったが、暗くなってからでは、それこそお化けが出たら怖いので、明るい日中に出発した。
まず向かった心霊スポットはいつも利用する近所のコンビニだ。
家から歩いて五分のその場所に近付くと禍々しい看板が見え、さらには店内からおどろおどろしい音楽が流れてきて、俺の恐怖心を煽った。
俺は汗ばむ手でドアを開け、恐る恐る中に入った。
中に入ると、微かに「いらっしゃいませ……」と霊の声が聞こえたように思えた。
だが、気のせいだったと自分に言い聞かせて、辺りを見回せば弁当やら生活雑貨やら雑誌やらが綺麗に陳列されていてオカルトマニアの俺の心をくすぐるのであった。
俺はそれらを手に取って恐怖で顔を歪めたり、「ギャッ!」と叫んでは店内を逃げ惑ったりした。
そして、中でも俺の心(オカルトマニアの)を魅了したのが、雑誌のコーナーで立ち読みしている女子高生であった。
自分は女物のパンツやブラジャーなどを盗んだことは多々あるが彼女が着ているようなセーラー服はまだなかった。
あのセーラー服を着てみたい……
と、俺は切に思った。
そんなわけで俺はレジに行き、店員に「あの女子高生の着ているセーラー服を譲って欲しい。」とそう告げた。
けれども、店員は困惑した様子で、しかも俺との会話が噛み合わず一向に話がすすまない。
いい加減しびれを切らした俺は彼女と直談判することにした。
彼女の元に向かった俺は身振り手振りを交えて思いを告げた。
すると、瞬く間に彼女の形相が変わってしまった。
それはまるで、この世の終わりでも告げられたような形相で、それから彼女は悲鳴を上げ「変態」だの「キチガイ」だのと叫び、終いには「警察」という単語まで飛び出したものだから俺は慌ててその場から離れ、急いでコンビニから逃げ出したのだった。
やはり、心霊スポットとは恐ろしい所で、俺の膝はいまだにガクガクと震え、安易に近付いたことを後悔しつつも次なる場所に向かって足を進める俺であった。
次に向かった心霊スポットはファミレスだ。(ちょうどお昼どきだったので)
中に入るとサラリーマン風の男や主婦たちがいて店内は賑やかだったが、それらは地縛霊といって浮かばれない霊たちだ。
俺はとりつかれないように、昔祖母からもらったお守りを握りしめ、心の中で「南無阿弥陀仏」を唱えながら、店員に案内されるテーブルに座った。
その時である。
背中に稲妻のような電流が走り、髪の毛が逆立った。
それはまさしく俺の霊感アンテナが反応を示したのだ。
見れば向かいのテーブルになんと女子高生の集団がいた。
俺は女子トイレや銭湯の女風呂などを盗撮したことはあったが、女子高生はまだなかった。
このチャンスを逃すものか!
と、すかさず携帯電話を取り出すとその女子高生たちを写真におさめた。
前方向から後ろ方向から、さらにはどんどん近付いて写真撮りし、いつしか興奮してきた俺は「イヤッホー!」という奇声まで発しながらシャッターボタンを押しまくった。
それからちょうど彼女たちの足元やスカートの中を写真撮りしようとして床に這いつくばったときに、俺は数人の男たちに取り押さえられてしまった。
激しく抵抗する俺を男たちは羽交い締めにして、俺は泣きながら「心霊写真なんだ!心霊写真なんだ!」と叫んで店内を騒然とさせた。
そして、その叫び声は通報されてやって来た警察官に連行されていくまで鳴り響いたのでした。