結婚したい…
と俺は今日そう思いました。
結婚のことを考えると飯も喉を通らない。
しかし身近に俺の嫁になってくれそうな女性がいないので困った。
それで、テレビや雑誌で見かけたお見合いパーティーなるものに参加した。
まずは受付をして会場に入ろうとしました。
でも、途中で拾った犬二匹(雑種)は会場に入場できないということで
俺はその犬達を入口付近に繋ごうとしましたが
いかんせんまだ俺になついておらず
吠えるし、俺の腕を噛むし、で恥ずかしいやら苦しいやらで四苦八苦しました。
さて、ようやくなんとか犬達をなだめて入場した。
会場内には若いのやら俺の年ぐらいの男女がいっぱいいます。
とりあえず俺は気に入った女性を見つけて近づいていった。
初めに挨拶をして、俺は職業を聞かれた。
だけど自分は物乞いをして暮らしているので職に就いておらず
それでも何か職業らしきことはしているかな、と頭をひねって
そこで俺は近所の人達からキチガイと呼ばれているのに思い至り
「キチガイです」と答えた。
「まぁ面白い」と言って彼女は笑ったが、俺は確かにキチガイと言ったはずだったので
この女は俺の話を聞いていないな
と少しムッとして俺は口調を強めてもう一度
キチガイです
と言った。
次にお互いの趣味の話になり
まぁ俺の趣味らしい趣味といえば、墓場でお供え物を拾ったり、墓石に向かって愚痴をこぼしたりするくらいなので、俺はそれをそのまま語った。
で、語りながら昨日の墓場での出来事(お饅頭を四個も拾った)を思い出して、つい話の後で
「…ケケケケ」
と笑ってしまった。
それから俺は墓場の話をするたびに「…ケケケケ」と思い出し笑いをして目の前の彼女に気味悪がられた。
そのうち入口付近に繋いだ犬達が逃げようとして吠えまくって騒がしくなり
ついには鎖をちぎって入場して会場内をパニックにした。
しかも主人である俺にはいっこうに近付こうとはせずに、頭にきた俺はそこらにあったホウキを持って犬達を追いかけた。
だが、追い詰めたところで反撃にあい、俺は頭と手足を噛まれて戦意が喪失し
さっきの彼女に助けを求めた。
すると、彼女の顔を見た俺は彼女との会話を思い出して、さらには昨日の墓場での出来事を思い出して、やはり
「…ケケケケ…ケケケケ」
と笑いながら、しかも頭から流血し、足を引きずって彼女の元へ近付いた。
キャー
という悲鳴とともに彼女は逃げて
いつしか犬達もどこかへ逃げて行ってしまった。
一人残された俺は未だ「…ケケケケ」と笑いながら
んで足を引きずりながら会場から出ようとしたところで
どこからかやって来た警察官に職務質問をされて
犬二匹を盗んだ罪によって連行されたのであった。
ケケケケ…
軒下で暮らすバナナ色の野良猫。
名前はワイン。口癖は不安。夢は切実。
右目はビー玉で片耳はなく、牙は音に噛み付いたという。
ワインはしっぽでベッドを汚し、温もりよりもローマ字を愛した。
そのくせ、残り物には福はなく、十字架を捨て、かわりにノコギリを背負ってはいずり回った。
やがてワインは軒下を逃れ、呪いをくまなく探し、窓を開けて、日陰で愛を語るのであった。
名前はワイン。口癖は不安。夢は切実。
右目はビー玉で片耳はなく、牙は音に噛み付いたという。
ワインはしっぽでベッドを汚し、温もりよりもローマ字を愛した。
そのくせ、残り物には福はなく、十字架を捨て、かわりにノコギリを背負ってはいずり回った。
やがてワインは軒下を逃れ、呪いをくまなく探し、窓を開けて、日陰で愛を語るのであった。
チョコキューが食べたい……
家にいて俺はふとそんなことを思った。
チョコキューとはキュウリにチョコレートを塗った食べ物で、また茄子にチョコを塗ればチョコナスになり、ニンジンにチョコを塗ればチョコニンになる。
俺が食べたいのはチョコキューで、祖母がよく作ってくれたチョコキューを思い出して俺は思わず涎を垂らした。
その祖母が作ったチョコキューは絶品だった。
とりわけ母の作ったチョコサン(サンマを焼いてそれにチョコを塗った食べ物)やチョコイカ(イカにチョコを塗った食べ物)よりも、ぐんを抜いて美味しくて、よく祖母に「チョコキュー作ってくれよ」とせがんだものであった。
祖母はそのチョコキューを我が家の秘伝の味として俺の母に伝えた。
母は母でそれを自分なりにアレンジしてチョコ大(大根の煮付けにチョコを加えた食べ物)やチョコ丼(ごはんにチョコをかけた食べ物)などを作った。
それらの料理は市販の食べ物や店で出される料理などを超越していて、俺は我が家での食事が何よりの楽しみであった。
だが、それに反旗をひるがえしたのが俺の父である。
父は大の辛党で祖母や母の作ったそれらを食べ物とは認めずに「こんな物は食えるか!」などと怒鳴りながら母の作ったチョコカレー(カレーのかわりにごはんにチョコをかけた食べ物)に醤油をかけた。
その醤油のかけ方は尋常ではなくて皿いっぱいになみなみとかけられ、なんと更に父は練りワサビのチューブを一本使いきってそれを料理に混ぜた。
そこで出来あがったのがチョコわさカレー醤油味であった。
しかも父は更なる飛躍を目指し母や祖母の作った料理を次々とアレンジしていった。
そして、父はチョコスリッパたこ焼き風味(スリッパにチョコをかけてたこ焼きを載せた食べ物)なる物やチョコ下駄ロンドンイチゴジャム入り(下駄でイチゴジャムを挟みチョコをかけた食べ物)などを作った。
しかし、そんな中にもやはり失敗作というものがあって、記憶に新しいのがチョコタクシー味噌煮込み運転手付きである。
これはタクシーにチョコをかけようとした時点で運転手に怒られてしまい、もう少しで裁判沙汰になるところまでいってしまったのであった。
まぁこれも今では我が家の笑い話であるが。
つい、思い出話が長くなってしまったが、そんなわけで腹が減った俺はインスタントのラーメンを作って食べました。
やっぱ俺はラーメンの醤油味が一番シンプルで美味しくて好きです。
ちなみに甘いものは大嫌いなのです。
おしまい
家にいて俺はふとそんなことを思った。
チョコキューとはキュウリにチョコレートを塗った食べ物で、また茄子にチョコを塗ればチョコナスになり、ニンジンにチョコを塗ればチョコニンになる。
俺が食べたいのはチョコキューで、祖母がよく作ってくれたチョコキューを思い出して俺は思わず涎を垂らした。
その祖母が作ったチョコキューは絶品だった。
とりわけ母の作ったチョコサン(サンマを焼いてそれにチョコを塗った食べ物)やチョコイカ(イカにチョコを塗った食べ物)よりも、ぐんを抜いて美味しくて、よく祖母に「チョコキュー作ってくれよ」とせがんだものであった。
祖母はそのチョコキューを我が家の秘伝の味として俺の母に伝えた。
母は母でそれを自分なりにアレンジしてチョコ大(大根の煮付けにチョコを加えた食べ物)やチョコ丼(ごはんにチョコをかけた食べ物)などを作った。
それらの料理は市販の食べ物や店で出される料理などを超越していて、俺は我が家での食事が何よりの楽しみであった。
だが、それに反旗をひるがえしたのが俺の父である。
父は大の辛党で祖母や母の作ったそれらを食べ物とは認めずに「こんな物は食えるか!」などと怒鳴りながら母の作ったチョコカレー(カレーのかわりにごはんにチョコをかけた食べ物)に醤油をかけた。
その醤油のかけ方は尋常ではなくて皿いっぱいになみなみとかけられ、なんと更に父は練りワサビのチューブを一本使いきってそれを料理に混ぜた。
そこで出来あがったのがチョコわさカレー醤油味であった。
しかも父は更なる飛躍を目指し母や祖母の作った料理を次々とアレンジしていった。
そして、父はチョコスリッパたこ焼き風味(スリッパにチョコをかけてたこ焼きを載せた食べ物)なる物やチョコ下駄ロンドンイチゴジャム入り(下駄でイチゴジャムを挟みチョコをかけた食べ物)などを作った。
しかし、そんな中にもやはり失敗作というものがあって、記憶に新しいのがチョコタクシー味噌煮込み運転手付きである。
これはタクシーにチョコをかけようとした時点で運転手に怒られてしまい、もう少しで裁判沙汰になるところまでいってしまったのであった。
まぁこれも今では我が家の笑い話であるが。
つい、思い出話が長くなってしまったが、そんなわけで腹が減った俺はインスタントのラーメンを作って食べました。
やっぱ俺はラーメンの醤油味が一番シンプルで美味しくて好きです。
ちなみに甘いものは大嫌いなのです。
おしまい