最近、アパートから会社の寮に引っ越しをしました。
寮は風呂なしでトイレは汲み取り式でしたが月の支払いが一万五千円と格安だったので引っ越しを決めたのでした。
それに寮は今まで住んでいた町とは別の町にありいい気分転換にもなると思った。
さて、寮生活を始めて四、五日たったある日、次の日は休みだったので夜遅くまで携帯をいじったりして起きてた。
それから12時を過ぎたころ、少し腹が減ってきたのでコンビニに行こうと思いました。
寮からコンビニまではそれほどの距離はなく、新しい町で散歩がてらに歩いていくことにした。
外に出ると星が綺麗な夜でした。
新鮮な町並みを少しワクワクしながら歩きました。
深夜の小学校の前を通り、閉店してシャッターの閉まったスーパーを越えて歩いていると道の真ん中に中年の女が立っているのが見えた。
こんな夜遅くになんか嫌だな、と思ったけれど、その道を通らないとコンビニに行けない。
だが中年の女はまだ突っ立ったままだ。
仕方なし歩いていくと、その女が近づいてきた。
「もしよかったら寄っていきませんか?」
虚ろな感じの目が不気味だったけど、なるほど道を曲がって奥のほうに屋台があった。
カウンターの中には男の姿が見える。
夫婦でやっているのかな、と思った。
屋台には赤い提灯がぶら下がっていて屋台の屋根にはペンキで『おばさんの店』と書かれていた。
まぁ、腹が減っていたしコンビニまで行く手間が省けると思い、屋台に向かった。
やがて、屋台に近づいて、ギョッとした。
カウンターの中にいたのはマネキンだった。
遠目で見たときは男に見えましたが、目の前にいるのは明らかに人ではなくてマネキンでした。
そして、カウンターの上には薄汚い丼が並べられていて、その丼の中には大きめの石っころが入れられていた。
不思議に思って辺りを見回したけど、さっきの女の姿はどこにもなかった。
しばらく、呆気に取られれて呆然としていた。
すると、どこからか女の狂ったような高笑いが聞こえてきた。
少し怖くなってきたので走って寮に帰りました。
それから、その日はすぐに布団を頭から被って寝ました。
後日、明るいときにその道を通りましたが、もちろんその屋台はありませんでした。
夜は……
その道は気味が悪いんで通らないようにしています。
終わり