10月某日、ヒンドゥーの神々の物語@古代オリエント博物館に行きました。


古代インダス文明期から現代イラストレーションまで、ヒンドゥーの神々とその世界観をたどる展覧会。

 

 

とても楽しかったー!!気がついたら一瞬で4時間が消えていた。

今年の初め頃に福岡アジア美術館で開催されてから、公式SNSを指くわえて眺めておりました本展。

岡山市立オリエント美術館への巡回を経て、ついに東京にもやってきました!わーい拍手

 

ちなみにチケット料金は一般1000円のところ、ペア券だと1600円になるので、神話好きなうちの人も誘って行きました。

 

※館内はフラッシュ無しで撮影可

 

ヒンドゥー教を紹介した大きな展覧会ってあまり機会がなかったし、500点もの展示物はどれもこれも面白すぎて、何から書いたらいいかわからないくらいですが、少しずつでも記録したいと思います。

 

 

 

牛しっぽ神々を宿す聖なる牛牛あたま

 

今日はとりあえずひとつだけ。おもしろ牛ちゃん牛

作者不詳《84の神々を宿す牝牛(牛保護運動)》20世紀前半


日本では「一粒のお米に七人の神様がいる」などと言われますが、ヒンドゥー教では牛に84もの神々が宿っているそうです牛

 

ヒンドゥー三大神のひとり、シヴァ神の乗り物としても神聖視されている牛※1

その各部位には、シヴァやヴィシュヌブラフマーガネーシャなど、無数の神々が描かれている。ツノの先から尻尾の先まで神様がいっぱい!


※1:ヒンドゥー教で聖牛とされるのは、背中にコブのあるいわゆる「インドコブウシ」である(世界史の窓帝国書院)。

 


おめめは太陽と月になってる🌞🌝

コブの部分には創造神ブラフマーが。コブウシのコブってブラフマーだったんだ!😲

 


お乳の海に誰かいる!アムリタに関係する?詳細が知りたい🤔

足の山はヒマラヤ山脈?

 

 

作者不詳《神々を宿す牝牛》

 

お乳がかかっているのはシヴァの象徴、シヴァリンガ

生殖器をかたどった像で、信者は花やミルクを供えたりする。

 

 

H.R.ラジャ《聖なる牝牛カーマデーヌ》

 

インド神話に登場する聖なる牛は、カーマデーヌスラビーとも呼ばれ、ツノの生えた女性の顔と鳥の翼を持った姿で描かれたりもする。

溢れ出る乳のように願いを叶えてくれるんだって!世界平和とひゃくおくまんえんお願いします!

 


などなど、とても楽しんだ展覧会。また続きを書ければおうし座

お久しぶりの古代オリエント博物館。タッチパネル解説でもずっと遊んでしまった。

 

 

 

 

牛しっぽヒンドゥーの神々グッズ牛あたま

 

お土産も買ってしまった!

 

ヒンドゥーの神様相関図クリアファイル(330円)と、図録(1500円)。

素敵な上に、お手頃価格なのもありがたいです。

 

この相関図は公式ツイートでも見ていて、とてもいいなと思っていたので、クリアファイルがあるなんて即決でしたニコニコ。うちの人も買ってた笑

 

図録はオンライン購入もできるようです。

 

 

 

 

 

クローバー追伸:今日は絵本画家の山脇百合子さんの訃報がありました。
「ぐりとぐら」シリーズに「そらいろのたね」、「わんわん村のおはなし」「森おばけ」…お気に入りの物語がいっぱいありました。かわいい動物たち、やさしい絵柄が好きでした。子供の頃そばにいてくれた沢山の本の世界は今でも心の砦になっていて、改めて感謝の思いです。

 

 

 

 

ヒンドゥーの神々の物語

会場:古代オリエント博物館

会期:2022.9.23.金~11.27.日

料金:一般1000円

WEB


ヒンドゥーの神々といえば、どのような姿を思い浮かべるでしょうか。
たとえば、破壊と創造の神シヴァ、変幻自在な神ヴィシュヌ、美しい女神ラクシュミーなど。神話とともに伝えられてきたその姿と超絶パワーは、古代から人々の熱烈な信仰を集めてきました。
本展は、長年にわたりインド大衆宗教図像を蒐集してきた黒田豊コレションを核に、福岡アジア美術館、平山郁夫シルクロード美術館、古代オリエント博物館および個人コレクションを加え、ヒンドゥーの神々のイメージの変遷を古代から現代までたどる展覧会です。
古くは先史インダス文明期の土器にはじまり、17世紀以降の優美なインド更紗やガラス絵、大衆文化を彩った民俗画、ヴァルマー・プリントと呼ばれる印刷物、現代イラストレーションなど約500点。立体・絵画・布製品・印刷物・写真など、時代とともに表現される素材・技法・メデイアも異なります。さまざまな媒体にあらわされたヒンドゥーの神々とその豊穣なる世界観を紹介します。


【展覧会構成】

序章: インド世界の誕生―土・石・金属の造形
第1章: 煌びやかなイメージ―更紗・細密画・ガラス
第2章: 民衆に愛される神々―民俗画・刺繍・祭り
第3章: 印刷術とグローバル時代の到来―書物・オレオグラフ・陶磁器
◇日本・ヨーロッパから輸出された品々
第4章: ヒンドゥーの神々の諸相
◇ヴィシュヌ神と叙事詩 ◇シヴァ神とその眷属 ◇女神とアプサラス
第5章: 21世紀へ―物語は語り継がれる


もいメモ:amritsagar (pool of immortality), , Kamadhenu乳海攪拌, vastushala, lingam