私は、詭弁が好きだ。

 

といっても急すぎて意味不明でしょうから、今回は詭弁について語らせてください。

私の思う詭弁の魅力や、様々な詭弁の例をご紹介したいと思います。

なんかライフハック系記事のようなイントロですね。

なお、これ以降出てくる詭弁の分類名などは、Wikipedia「詭弁」の項を参考にしています。

 

詭弁の核は、話の「焦点をずらす」ことです。

たとえば「◯◯は犯罪者だから、発言全てが信用出来ない」。

これは、発言の内容から人格攻撃へと焦点をずらしている詭弁です。

しかしこの「焦点をずらす」というのは、うまく使えば遊びや見世物になります。

 

子供の頃、こんなクイズを聞いたことはあるでしょうか。

「バスにお客さんが3人乗っています。最初のバス停で2人降りました。

次のバス停で …… さて、いくつのバス停に停まったでしょう?」

数えてないよー!とオチがつく、いじわるクイズです。

意味ありげに人数を言っておいて、実際の焦点はバス停の数。

「焦点をずらす」ことで成立する遊びです。

 

また、マジックも同じです。

右手を見せている間に、左手でポケットにコインを入れる。

引いたカードが重要と思わせて、実は残りのカードに仕掛けを潜ませる。

いわば「焦点をずらし続ける」ことで超常現象を見せる芸です。

 

このように、詭弁の仕組みそのものは悪いものではないのです。

悪用すればただのクソですが、良いように使えば面白いオモチャです。

試しに「風が吹けば桶屋が儲かる」を使って、色々な詭弁を見てみましょう。

 

 

論点のすり替え:桶屋より儲かってるやつもいるだろ!

典型的なクソリプです。これもちゃんと詭弁なんですね。

ただ、こういうリプを送る奴に「それ詭弁ですよ」って言うと、次の詭弁が飛んできます。

 

合成の誤謬:桶屋のステマかよ

上の詭弁とセットみたいなものです。これも名前のついた詭弁です。

「あいつは桶屋の利益になることを言ったし、桶屋の不利益になることに文句を言った。

だからあいつは桶屋の関係者だ」

という流れです。

 

充填された語:たかが風が吹いたというだけのことで、イナゴが群がるみたいに、何の権力もないクズみたいな引きこもりどもは、やれ桶屋が儲かっただの、どこが儲かっただのと大騒ぎするよな 善良な一般人からしたら、恥ずかしいから一緒にされたくないと思われてるぞ

匿名掲示板でよく見るやつです。あと政治家とかも。

色々付け足すことで怒りや劣等感など特定の感情を抱かせ、論点をずらす詭弁です。

 

伝統に訴える論証:今までもそうだったんだから、風が吹いたら桶屋は儲かるべきだ

俗にいう老害とか、嫌われる上司なんかがよく言うやつです。

長い時間をかけて熟成される詭弁なので、言った本人は詭弁だと気づいていません。

 

新しさに訴える論証:風で桶屋が儲かるとか古いよ。もっと新しいビジネスを見据えないと。

こちらは意識高い系が使うやつ。上の真逆です。

新しいものがいいとは限らないということですね。

 

隙間の神:風で儲かるとか神

ウェイ系、もしくは語彙力喪失腐女子おばさんのやつです。

よくわからないことはとりあえず神の偉大なる力のおかげだ、という理屈です。

いやもう理屈ですらありません。言ったもの勝ちみたいなところがあります。

 

 

長くなりましたが、いかがでしたか。

詭弁とは知らずに、普段言ったり聞いたりしていたものも多かったかと思います。

詭弁を駆使すればどんな結論でも導けるので、言葉遊びとして色々考えると面白いでしょう。

ちなみに私は「風が吹けば桶屋が儲かる」に対して、詭弁を組み合わせて「お前は国賊だ」と結論付ける展開まで思いつきました。