ニューヨークのITベンチャーの日常 -2ページ目

ニューヨークのITベンチャーの日常

英文記事を「題だけ」日本語で投稿するユーザー参加型ニュースサイト、ダイダケ(daidake.com)をやってます。日常の出来事や、アメリカと日本のビジネスの違い等について。

ニューヨークのITベンチャーの日常-safeco

厳密に言うと日曜日の夜に一試合あったのだが、月曜日が本当のOpening Day。 今日行われる12試合のうち、現に9試合は現地の午後1時から4時の間に開始する。

今日はたまたまイースター(キリスト教の復活祭)の翌日でも、エイプリルフールでもあるが、それとは関係無く、アメリカのメジャーリーグは必ず平日の昼にシーズンを開幕するのだ。

多くの大人は会社があり、殆どの子供は学校があるはずだ。 それでも、球場は満席なのだ。

この制度には、以下の二つのアメリカっぽい考え方が関係しているように思える。

出席を重要視しない:実力主義の傾向が強いアメリカでは、「出席すること」に価値を見ない。出席しなくても結果が良ければ許されるからである。 極端に言えば、結果を残せるのであれば、出席することが非効率的だとも言える。 仮病を使って球場に行っているところを上司や先生にバレたら怒られることは間違いないが、それでも平気で休むのだ。

ちょっと変わったことをするのに人の目を気にしない:日本だと仕事や学校にバレること以上に、他の人の目を気にするだろう。あえて平日の昼間に試合をスケジュールするメジャーと、その試合を観戦するファンには、人の目を気にせずにやりたいことをやる精神が見られる。

「たかが野球観戦」のために仕事や勉強を休んでも良いかは、アメリカでも人によって考えが違うだろう。 ただ、一つだけ言えることは、野球は日向でビールを片手に屋外スタジアムで観戦するのがベストであることだ! 
 

⬇ もし良かったら、クリックしてください。
ニューヨークのITベンチャーの日常-english-map

先日ダイダケに投稿された  quartz.comの記事 に掲載された、母国語として英語を話さない国の英語力マップだ。 ヨーロッパとマレーシア(?)を省けば、インド、アルゼンチン、韓国と並んで世界トップレベルなのだ。 しかも、スペイン、フランス、イタリア等とも同レベルなのには驚きである。

ビジネスで会う中国人や韓国人等と比較すると、どうしても日本人の方が劣っているように感じるが、全人口を比べると、決してそういうわけでもない。

これだけ評価されているのだから、日本人も自信を持って堂々と英語で話せるでしょう。


 
⬇ もし良かったら、クリックしてください。
株主優待が間違っている理由(ミクロ経済論編)

昨日の日記では株主優待品が決してタダではないという、コスト側の説明をした。
今日は、優待品の価値が過大評価される理由について説明する。

一言で言うと、経済学でよく聞くサンク・コスト(埋没費用)だ。「もったいない」の精神で必要無いものも必要であると思いこんでしまうのである。

例えば、飲食店で使える2000円相当の無料券をもらえたとしよう。
その券の価値はいくらあるのだろうか?

ニューヨークのITベンチャーの日常-free-food

最寄りの駅の周辺にある、よく行く店で、最も多く頼むメニューがちょうど2000円だったら、価値は2000円といえよう。 

また、券を売買する市場があれば、2000円に近い値段で売ることができるだろう。

しかし、そこまで都合が良いことも少ないだろう。

もう一駅離れていたり、特に興味のある店ではなかったり、有効期間中は他の予定が入っていたり、メニューが2000円ぴったしではなかったりすることもあるだろう。

そういう場合は、「せっかく券をもらったんだから、つかわないともったいない」と思うのは論理的ではない。なぜなら、優待品をもらうために費やした労力(株を買い、優待品を受け取る手続きをしたこと)はサンク・コストであり、変えられない過去のことであるからだ。 優待品は使っても使わなくても、サンク・コストは戻らない。

飲食店のサービス券の例を使うとしたら、期間内にお店まで行ってサービスを受けるためには、いくらまでだったら払っても良いかと考えるべきだ。 そこまで行くことを考えれば、2000円のものが1000円で食べられたら行きたいと思うかもしれないし、面倒なので無料でも食べにいかないと思う人もいるだろう。「ここまでだったら払っても良い」と思った値段が、優待券の実際の価値なのだ。

優待券の「値段」はサンク・コストなので、「行かない選択肢」 を考慮して初めて正しい価値を計算することができる。

 
⬇ もし良かったら、クリックしてください。
ニューヨークのITベンチャーの日常-xmas-exchange

日本では株主優待が流行っていると聞く。

株主優待とはアメリカでは存在しないが、とても興味深いシステムだ。なぜなら、企業のマネージメントが得をして、一般株主が損をするシステムであることが明白だからだ。

理由は2つある。金融論に基づく理由とミクロ経済論に基づく理由。 今日は、前者について話したいと思う。


株主優待が間違っている理由(金融論編)

株を買う理由はいろいろあるが、最も根本なのが、お金を儲けることだ。株を通してお金を儲ける方法は二つある。
1。会社が儲かり、その儲かった分の金額が株主に配当されれば、お金をもらえる。
2。会社が儲かり、その儲かった分の金額を自社投資することで会社の価値が上がれば、株を売ることでお金をもらえる。

ニューヨークのITベンチャーの日常-exchange-pic

この二つのどちらかの方法でお金が手に入ることを想定して、「だったらいくらで買うか」を計算する。これが金融の根本的な仕組みだ。 どちらも「会社が儲かる」ことを前提としている。

ようするに、収入がコストよりも高ければ良いのだ。そのギャップが大きければ大きいほど、儲けが多い。

しかし、株主優待は収入が増えずにコストが発生するので、会社は儲からない。株主が最も重要とするべきはずの「儲かること」に反する行動なのだ。

優待品は、タダでもらえるのであれば嬉しいが、実査には会社にコストが発生しているのだ。
もし、在庫管理のミスで製品が有り余っていて売りようがないのであれば、タダでもらえたら嬉しい。しかし、製品として使えるものを貰うことは、その分だけ株価を下げていることと同じことなのだ。

もし使い道のないお金が余っているのであれば、配当金として株主にお金を「返す」べきだ。


経営陣が株主優待を好む理由
一般の株主は損をするが、会社のマネージメントは違う。会社の経営陣は簡単に会社を移ることができないので、「儲け」意外のものを求める。

それは、安定した資金だ。 

株主に常に「株価を最優先しろ」と言われると、仕事をし辛い。 だから、会社の製品をプレゼントすることで、株価に関して鈍感にさせているのである。 


⬇ もし良かったら、クリックしてください。
ニューヨークのITベンチャーの日常-codecademy-logo

Codecademy
という、無料で簡単にプログラミングを体験できるサイトで日本語の初心者向けプログラミングコースを書いてます。

初心者向けのJavaScriptの入門コースです。

先日紹介してから、新しいレッスンを追加しました。

http://www.codecademy.com/courses/javascript-beginner-en-Mig8R


ログインもせずにできるので、もし良かったら、遊んでみてください!(ログインを聞かれたら右上の×をクリックすればバイパスできます。)

仕事とは別に暇な時にやっていることなので、価値があるか確認したいところです。 

改善点等があったら是非聞きたいです。

感想お待ちしてます!







⬇ もし良かったら、クリックしてください。



ニューヨークのITベンチャーの日常-password-hashes

先日、このArsTechnicaの記事 を読んだ。 一般のパスワードがいかに破りやすいかについての記事だ。

著者はプログラマーでもハッカーでもないが、コンピューターのシステムには詳しいいわゆる「Script Kiddie」。自分の能力では悪事を起こすことができないが、他のプログラマーの作ったハッキング用のソフトを使いこなすことはできる人のことを言う。そんなエキスパードでもない彼が、インターネットで簡単に手に入るソフトを使って、一般のパスワード17,000件のうち、一分以内に5000件近く破ることができたと言う。 

記事によると、良く使われる3つの手口は、

1。 Brute Force。 6桁のパスワードの場合、AAAAAA、AAAAAB、AAAAACのように、AからZまで、すべての組み合わせをテストする手段。 

2。以前に他の人が使ったパスワードと照らし合わせる。

3。良くあるパターン(「最後に2桁の数字を足す」、「最後にingを足す」等)を当てはめる。

これを知れば、やぶれにくいパスワードを作るヒントになる。 プロが本気を出したら何をしても敵わないのかもしれないが、一般の「遊び」に破られにくくするには、以下の条件が考えられる。

1。9桁以上の長いパスワートを作れ!
Brute Forceは時間さえあれば100%の確立でどんなパスワードもいずれは破ることができる。 しかし、パスワードが長ければ長いほど、必要とされる時間が飛躍的に伸びる。下の図でも分かるように、6桁だと一瞬だが、9桁だと一年近く必要なのだ。

ニューヨークのITベンチャーの日常-password-chart

2。英単語を使うな!どうしても単語を使うなら、日本語の単語をローマ字で使え!
英語の単語を混ぜたパスワードは他にも使っている人のいる可能性が高く、予測されてしまうリスクがある。だったら、「redcar」よりは「akaikuruma」の方がずっと安全だろう。

3。ローマ字の小文字だけではなく、大文字、数字、シンボル等を混ぜろ。位置は最初と最後を避けろ!
ローマ字の小文字だけだと26通りしかないが、大文字を足すだけでその2倍になる。Brute Forceの場合は、少しだけでも組み合わせを増やすだけでも必要とする時間が飛躍的に伸びるのが分かっている。

この上記3点を守れば、ある程度破れにくいパスワードが作れるだろう。

たとえば、「寅さん」と覚えておけば、otok0wa2raiYoというパスワードを使える。 長いし、英語は使ってないし、大文字も数字も予測しにくい位置に混ぜている。



⬇ もし良かったら、クリックしてください。


過去数日、アメリカのプログラマーの間で話題になっているのが、この件

プログラミングのカンファレンスの会場で、2人のプログラマーがセクハラと捉えられる内容のジョークを言い合っているのを、前の席の人が嫌に思い、無断で写真を撮って以下のツイートを発信した事件。

ニューヨークのITベンチャーの日常-pycon-pic

問題は、ツイートをしたAdria Richardsさんは、問題を起こしている人達に直接警告せずに、1万人以上もいるフォロワーに彼らの写真を公開したこと。 また、ForkingやDonglesは専門用語でもあるので、どこまでセクハラと言えるかが定かではない。

この事件の結果、プログラマーは会社に男女差別的なイメージを与えたことを理由にクビになった。

プログラミングの情報サイトは、この事件に関連する記事やコメントで爆発した。 ほとんどの人がプログラマーたちの見方をした。

翌日、クビになったプログラマーがユーザーの多いHacker Newsにコメントを残した。自分だったら、「オレは悪くない! 相手が勝手に変な意味で捉えただけだ! オレは職を失くしたんだぞ!」と感情的なコメントを残すかもしれない。 

しかし、彼はいたって大人のコメント を残したのだ。

Hi, I'm the guy who made a comment about big dongles. First of all I'd like to say I'm sorry. I really did not mean to offend anyone and I really do regret the comment and how it made Adria feel. She had every right to report me to staff, and I defend her position. However, there is another side to this story. While I did make a big dongle joke about a fictional piece hardware that identified as male, no sexual jokes were made about forking. My friends and I had decided forking someone's repo is a new form of flattery (the highest form being implementation) and we were excited about one of the presenters projects; a friend said "I would fork that guys repo" The sexual context was applied by Adria, and not us.

My second comment is this, Adria has an audience and is a successful person of the media. Just check out her web page linked in her twitter account, her hard work and social activism speaks for itself. With that great power and reach comes responsibility. As a result of the picture she took I was let go from my job today. Which sucks because I have 3 kids and I really liked that job.

She gave me no warning, she smiled while she snapped the pic and sealed my fate. Let this serve as a message to everyone, our actions and words, big or small, can have a serious impact.

I will be at pycon 2014, I will joke and socialize with everyone but I will also be mindful of my audience, accidental or otherwise.

Again, I apologize.

仕事を失くして、大変な思いをしている時に、これだけしっかりした対応をできる人は少ないだろう。 
キャリアに大きいダメージを負ったが、もう過ぎたことは怒ってもしょうがない。 怒りを抑え、正直に謝ることで、次の会社が雇いやすい環境を作ったのだ。

とても貴重な勉強をさせてもらったように思う。


⬇ もし良かったら、クリックしてください。


ニューヨークのITベンチャーの日常-code-chalkboard


ダイダケ とは関係ないですが、Codecademy という、無料でプログラミングを勉強できるサイトで、日本語の入門コースを書きました。


ニューヨークのITベンチャーの日常-codecademy-logo
http://www.codecademy.com/courses/javascript-beginner-en-Mig8R

5分ほどでできる、とても簡単なコースですが、「プログラミングとは?」という質問のある方にプログラミングを体験いただけるようになってます。
ログインも必要ないので、もしよかったら、遊んでみてください。(ログインを聞かれたら、右上の×をクリックすればログインせずに進むことができます。)

質問や改善点があったら、教えてください!



⬇ もし良かったら、クリックしてください。
こんな感じです。

ニューヨークのITベンチャーの日常-mydesk

・メインのラップトップにはMacBook Pro(15インチ)。 
Windows/ExplorerでのテストにはLenovoのThinkPadを使ってる。 やはり、MacBookの方がものは良いが、値段が2倍もするのが悔しい。プログラマーじゃなかったら、間違い無くWindows使っているだろう。 ; )

・となりにあるのが10年前から使っているDellのモニター。解像度が低く(1280x1024)、色の識別機能が悪くて薄いグレーが見えにくい。 しかし、今の時代珍しい縦長の画面はコーディングには都合が良い時もある。

・ラップトップの左右にある二冊の本は、コーディングのレファレンスでもあるが、主な役割は肘置き。 肘を直接机に置くと堅いので痛くなる。。。

・左上を見ると 壁にホワイトボード(約100cmx60cm)があるのが分かる。チームでディスカッションする時だけではなく、自分1人で考える時も、ボードの前に立って1人で声を出しながらマーカーを動かす。

iPadが見えるが、これは日常ではほとんど使わない。コーヒーショップでミーティングをする時には重宝するが、重くて持ちにくいのでそれ以外にはあまり使いようがない。

・iPadの隣にあるのがKindle。息抜きには本を読むことが多い。Paperwhiteの前のモデルなので、残念ながら日本の本はアップロードできない。 

・オフィス環境の話になったので、ついてにプログラミング環境を説明すると、コードはRuby on Rails、データベースはPostgreSQL、ホスティングはHerokuです。 エディターにはSublime Textを使ってる。

以上!



⬇ もし良かったら、クリックしてください。
以前にも話したウォートンビジネススクールのダイアモンド教授のGetting More におもしろいエピソードがあったので、ここで紹介したいと思う。

ニューヨークのITベンチャーの日常-binder

学生がオーガナイズした学芸イベントのために500人分のバインダーが必要だったという。オフィス用品店では値段が高すぎるので、製造元に電話して値切ろうとすると、こう言われた。

「I just can't sell these binders to you」

私は、あなたには、売ることができない。

ニューヨークのITベンチャーの日常-yes-no-maybe

普通だったら、これをNoと受け止める。しかし、学生はこの返答にヒントが三つも含まれていることに気付いた。

1。 私は、あなたには売る事ができない。
「私」とは、返事をした営業の人のことだろう。そうであれば、違う部門や地位の人だったら売ってもらえるのではないか。

2。私は、あなたには、売る事ができない。
「あなた」とは学生のことであれば、学校を通せば売ってもらえるのではないか。

3。私はあなたには、売る事は、できない。
「売る」ことができなければ、くれることはどうだろう? 

学生は、ダメもとで最後の3番を試してみると、以外にもそれがうまくいったのだ。イベントのスポンサーになってもらうことで、無料で提供してもらうことに成功したのだ。


⬇ もし良かったら、クリックしてください。