自分が大人になったら、
きっと、、、、
誰かと結婚して、
子供を育てているんだろうな
そんな想像を、物心ついたころから、
ずっと、なんとなく、描いてきました。
だけど、いざ結婚して子供が授かれる状態になってみて・・・
「普通に」子供を授かることができない、という現実。
その「普通」の状態を求めて、
約4年の不妊治療をしている私。
ごくごく平凡な家庭なので、
体外受精が精いっぱいですが、
もし、いくらでもお金のある状態だったら・・・・
有名人がやっているように、
「代理母」という選択肢もあったのだろうか、と
ふと、考えるときもあります。
自分の卵子と夫の精子を使って、
代理母のおなかで育てて生んでもらう方法もあれば、
代理母の卵子と夫の精子を使って、
代理母のおなかで育てて生んでもらう方法も。
今回、
結婚後10年たち、
不妊治療をしても授かれない
妻44歳、夫43歳の夫婦が
貧困から抜け出したいと願う29歳の未婚・妊娠歴ありの派遣社員に代理母出産を依頼したことで繰り広げられる騒動を描いた小説を読みました。
夫には「聖書?」と言われるほど、
とっても分厚い小説。
桐野夏生さんの、
「燕は戻ってこない」です。
NHKのクローズアップ現代で紹介されていて、ちょっとだけ聞いたその内容が気になって、気になって。。。。ネットでポチッと
届いてすぐに読み始め、続きが気になって。。。なんと、あまり小説を読まない私でも、1日で読み終えました!
(以下、ちょっとだけネタバレあるので読まれる予定のある方は注意です!)
今回、44歳の妻の卵子は「老化のため出産は難しい」と言われたので、
代理母の卵子と夫の精子を人工授精させて、代理母のおなかで育てて産んでもらう「サロゲートマザー」と言われる代理母の種類になるそうで。
代理母から生まれてくる子供に
自分の遺伝子が引き継がれる夫と、
引き継がれない妻の気持ちのすれ違い、
バレエダンサーとして英才教育を受けたひとりっこの夫と
出来の悪い兄弟も抱えていろんな人がいると思っている妻、
お金のために代理母という選択をしたけれど、
その選択をしたがために、いろんな感情に襲われ、
振り回されながらも、確実に自分の納得する道を選ぶ若き代理母。
それぞれの心模様が、
よく描かれていました。
そして、そもそも、なぜどうしても子供が欲しいと思うのか?
代理母のリキに説明するときに、コーディネーターは、
「お金もあって、家柄もよくて、お二人とも教養があって、仲が良くて、いうことなしのご夫婦だといわれている人たちが、どうしても子供ができないと分かった時、何かしら不全感をお持ちになるんじゃいかと思うんですよ。すべてに恵まれているだけに、自分だちにないのは子供だけだ、何とかしたい、と躍起になられているんだと思います」と説明します。
不妊治療をしたことのない人にとっては、
そこまでつらい思いや高いお金を払ってまでどうして子供がほしいの??というのは素朴な疑問なのかもしれません。
自分でも、「子供が欲しい」という気持ちはなぜなのかうまく説明できないですが、
自分の子供に会ってみたい、そして、育ててみたい。
ただ、そんな気持ちだけな気がするんです。
そして、そのチャレンジは、「今しかできない」。
だからこそ、つらい治療や、高い費用も、我慢できる気がします。
自分の遺伝子が入っていない子供を育てられるか?!
という問題に、何度も直面する夫婦ですが、
代理母が赤ちゃんを産んだ瞬間から、
そのエネルギーに引き寄せられるように、
誰もが赤ちゃんと前向きに向き合うようになります。
そんな、パワーのある赤ちゃんを、
この手で育ててみたい。
それが、私の今の夢です
この小説、いつか映画化されるのでは?
そうなると、私的にキャストは
代理母 永野芽郁ちゃん
夫 長谷川博己さん
妻 井川遥さん
バレエ教室を主宰する夫の母親
草刈民代さん
かなあ
我ながら、ナイスキャスティング!!!