watching you
生まれてからいままで腕時計を左腕にはめていた
なんとなく先日 生まれて初めて腕時計を右腕にはめてみた
勝手がまるでちがった
いつだって左手を見てしまう
どんな瞬間も
あの瞬間も
その瞬間も
瞬間を確かめるために
確かめるためにあるものがない
右手にはある
左手をを見て時計がないことに気づいた後
右手をみればすむ話だけれど
それはそれで拍子が抜ける
長年連れ添った伴侶を失うってこんな感じにちがいない
幸せを確認しあったり
ケンカしたり
共感しあったり
たとえ失っても周りを見渡せば
代わりになるだろう人間がごろごろしているのに
自分のタイミングがあわないことで
自分のリズムがちがうことで
すべてが狂うに違いない
その日限りで右腕に時計をするのはやめた
勘違う
隣の席に男女が座る
男が何杯も泡盛を飲み続けるなか
シラフの女が言った
「飲む、打つ、買うって私の身の回りはいないんだけど」
男はめんどくさそうに言った
「飲むけど打つ、買うはしないよ」
女は残念そうに言った
「買わないの?」
男はめんどくさそうに言った
「困ってないからね」
女は残念そうに言った
「そう、欲求がないんだね」
男はめんどくさそうに言った
「あるよ、だから困ってないだけ」
女は残念そうに言った
「我慢できるんだ、てか草食系なんだね」
昨夜あれから彼らはどうなったんだろう
革マル角丸
明日は成人式
毎年 サントリーの伊集院静のエッセーを読むのを
楽しみにしていた
沖縄では新聞をとっていないので
ここには例年の楽しみはない
国際通りは暴動対策の警察とメディアだらけ
ここには新成人たちの例年の楽しみはある
よかったね
僕の分まで楽しんでください