アトリエ・ポレポレのブログ -68ページ目

晴れ晴れとした表情:2020年10月10日

10月10日のポレポレの様子をお伝えします。

 

最近は第2月曜日に変更になりましたが、

以前は10月10日が体育の日(今年からスポーツの日)でしたね。

 

1964年の東京オリンピックの開会式が

10月10日に開催されたのが由来のようですが、

開会式の日程が決まったのは「晴れ」の可能性が高い日だったからと、

どこかで聞いた覚えがあります。

 

ただ、今年の10月10日は、台風が接近している状況にありました。

思い返すと、昨年の同じ頃にも台風が接近し、

10月第2土曜日のポレポレは活動を見合わせていました。

 

 

今年は直撃はしないようでしたので、中止にはしませんでしたが、

台風のこともあってか、参加者は少なめでした。

その分、ソーシャルディスタンスが十分に確保されており、

それぞれがテーブルを広く使って描くことができたようです。

 

この日のテーマは……。

 

 

「あかるい、くらい」

 

メンバーの作品を見てみましょう。

 

 

 

気候のことが関係あるのかはわかりませんが、

裕士くんが空を描いていました。

 

 

太陽が沈み、月が出ている場面を描いたそうですが、

どこか不思議な作品が生まれていました。

 

 

次の作品では、まず星に金色を塗っていました。

 

 

こちらは動物のようですが、細かい部分から先に塗っているので、

表情を見ているとドキッとしますね。

 

 

絵の具を大切に使っている裕士くん。

目一杯の力でチューブから絞り出した絵の具を

直接紙の上に乗せていました。

 

 

その絵の具を黙々と塗り込んでいきます。


 

撮影の都合で、反射してしまっていて申し訳ありませんが、

輝く星空の下にいる黒猫の姿が浮かび上がっていますね。

濃い目の青や緑、金色など、裕士くんの好きな色彩が満載です。

 

 

描き終えた後は、早めに帰るからと、

すごい勢いで片付けを行っていました。

 

 

 

 

美名子さんは、前回行った下塗りの上に、パステルで絵を描いています。

最近は写真をモチーフにしながら制作することが多いです。

 

 

パステルで木を描き終えると、クリーム色の絵の具を塗り始めました。

 

 

ある程度絵の具を塗り終えると、

ペインティングナイフを使って色を広げていましたが、

描くときのゴリゴリという音が、少し離れた所にいても響いていました。

 

 

その後は、刷毛を使って、茶色を塗り込んでいました。

広く塗りたいときや圧塗りしたいときなど、

それぞれの目的によって、画材を使い分けています。

 

 

修正をしたくなったようで、雑巾で色を落としていますが、

そのことで、筆ではできないような効果が生み出されていました。

 

 

今度は別の刷毛で、濃い目の茶色を塗っていき……。

 

 

水面に映る空の様子を塗るために、

再びクリーム色を塗り始めました。

 

 

美名子さんの作品の色彩を見ていると、

マロンクリームやチョコレート、粉砂糖などを使って、

大きなお菓子をつくっているようにも思えてきました。

 

最後の仕上げは、次回に持ち越しとなりましたが、

お菓子のように、手間隙をかけて生み出される作品の完成を

楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

 

最近は毎回欠かさずに顔を出している大河原くん。

最後の片付けまで手伝っていただき、感謝しています。

 

 

台風が接近している状況に対して、不安な気持ちがあったようで、

それを作品の中で表現していました。

大河原くんの心情がよく伝わってくる作品ですね。

 

 

一方で、こんな作品も登場!

「明るいマスクの仕方」というタイトルが付けられていました。

 

大河原くんの自画像だったようですが、

以前に「マスクをしていて苦しい」という場面を描いていたので、

不安な状況の中でも、こんな作品が見られてうれしかったです。

 

それにしても、すごい福耳ですね……。

見ていると、ポレポレにも幸運が訪れそうな予感がしました。

 

 

 

 

こちらは「たまる、ためる」というテーマで描かれた作品の続きですが、

楽しかったこと、悲しかったことなど、

ご自身のいろいろな思い出が画面の中に集積されていました。

 

 

この表情が、気持ちよく作品を描かれていたことを

物語っているんじゃないかな……と思います。

こちらもこんな作品が見られてうれしかったです。

また来てくださいね。

 

 

 

 

台風が接近し、建物の中も静かな雰囲気でしたが、そんな中でも、

晴れ晴れとした表情が所々で見られた一日でした。

10月10日に「晴れ」が多いというのは、こういう理由もあったのかな……?

密を防ぎながら……:2020年9月26日

9月26日のポレポレの様子をお伝えします。

 

 

この日は、3331の建物に入るとイベントでにぎわっていましたが、

ポレポレも始まった直後から、久々にかなりにぎわっていました。

 

座席を互い違いにするなど、

対面にならないように配置をしていましたが、

久々に再会して話が弾み、密になりそうな場面も見られたので、

たびたび声を掛けさせていただきました。

 

 

話をしたいという気持ちは非常によくわかるので、

大変心苦しかったのですが、地下の会場でもありますし、

運営側としてはやむを得ない対応だと、

ご理解いただけたらと思います。

普段から換気にも気を付けて活動を実施しています。

 

さて、この日のテーマは……。

 

 

「はしる」

 

時期的には、例年なら運動会の時期ということもあり、

今回のようなテーマになったのかもしれませんね。

メンバーの作品を見てみましょう。

 

 

 

デッキの近くの座席で、大きな太陽が見えるということは……。

 

 

そうです! 裕士くんが続けて顔を出していました。

 

 

 

どちらの作品にも、金色の大きな太陽が燦々と輝いていました。

 

外出を自粛していて残念だという思いを時々口にしていましたが、

その思いを描くことで発散していたようでした。

 

 

 

 

プラスチック色鉛筆で描いた後に、

透明水彩の絵の具を塗って描いているということは……。

 

 

展覧会を終えた直後の卓也くんが

久々に顔を出していました。

 

 

テーマにちなんで、猫が「はしる」場面を描いた後は……。

 

 

来年が丑年だからと、ウシの絵を描いていました。

普段の生活だと干支が何だったか、つい忘れてしまうのですが、

ポレポレのメンバーのみなさんから、

来年の干支を教わることが多いです。

 

 

 

 

動物といえば、ゆうまくんですが、

「はしる」で思い浮かんだのは、一番足が速い動物だったようです。

 

 

鉛筆で描かれた細かい模様に、

黄色い色が塗られていきました。

草が見えますね。

 

 

だんだんと色が塗り重なっていき……。

 

 

最終的には、アフリカのサバンナを「はしる」チーターが登場していました。

姿勢を見ているだけで、速さが伝わってきます。

 

 

 

 

麻子さんが描いていたのは……。

 

 

陸上競技場の様子を描いていましたが、

「はしって」いるのは、麻子さんではないそうです。(似てますよね?)

後ろのほうでは必死に競技に打ち込む姿が見られますが、

モデルにしたのは……。

 

 

 

 

こちらの方でした。

この日の裕也くんの作品には、大きな変化がありました。

固まったアクリル絵の具を貼り付けることにしたそうで、

真っ赤な画面に黄色のアクセントが生まれていました。

 

 

裕也くんの向かいでは、いつものように萌さんが描いていました。

 

 

紅葉を描いたそうです。

萌さんの作品にも秋の訪れを感じることができました。

 

 

 

 

こちらにも秋っぽい色彩のパレットが見られますが、

使っていたのは……。

 

 

重さんでした。描いていたのは……。

 

 

 

秋の果物がたくさん描かれていました

重さんには「幸水梨」など、

果物の詳しい名前を教えてもらうことが多いです。

 

 

 

 

この日も早めに来られていた大河原くん。

 

 

勢いのあるこちらの作品には、

「とおい空・星にとぶロケット・シャトル」という

タイトルが付けられていました。

 

 

一方で、こんな作品も登場していました。

「今後の秋について」というタイトルが付けられていて、

大河原くんの現在の状況に対する心情が

よく現れている気がしました。

 

 

 

 

美名子さんは前回の続きです。

 

 

コラージュでウマを表現してからは、

絵の具やパステルを塗り重ねていました。

 

 

最終的にはこのような作品になりました。

下地からこのような形になっていくというのが、本当に驚きです。

 

 

作品を描き終わってからは、また大きな紙を用意し、

「夕日を描く!」と言っていました。

 

 

下地を塗っていますが、

ここからどうやって夕日になるのでしょうか……。

 

 

 

 

こちらの作品は、ご本人が「はしって」いる場面とのことでしたが、

一旦描き終えた後に、まわりの方に意見を聞いていて、

「どんなところを走っているのかな?」という声があると……。

 

 

まわりの背景が加わったことで、にぎやかな楽しい作品になりました。

 

 

こちらの絵も楽しい作品になりましたね。

小物をつくるのが好きなようですし、

絵の中でも、もっといろいろなものを表現してもらえたらうれしいです。

 

 

 

 

描き終わった後は、協力して片付けを行って、

この日のポレポレは終了となりました。

次回もお待ちしていますね。

想いあふれて:2020年9月12日

9月12日のポレポレの様子をお伝えします。

 

 

まだ日中は暑い日もありますが、

夜になってからは涼しい日もあり、虫の鳴き声も変わってくるなど、

秋の訪れを感じるこの頃ですね。

 

そんなこの日のテーマは……。




「ためる、たまる」

メンバーの作品を見てみましょう。




美名子さんが、大きな紙に下地を塗っています。
塗り進めるにつれて、墨のにおいが漂ってきました。



塗り終えてからは、白のパステルで描き始めました。

最近は写真をモチーフにして描くことがあるのですが、

今回は木のある風景を描くことにしたそうです。



パステルを終えると、筆で絵の具を塗っていきましたが、
大胆に絵の具を使うので、盛り上がりがすごいです。

絵の具が「たまって」いますが、

いつになったら乾くのでしょうか……。



その前までは全体が暗めの色彩でしたが、
レモンクリームのような色を上に塗り重ねていくことで、
画面の雰囲気が変わってきました。

 

「たのし〜い!」と言いながら、

木の部分に貼るコラージュの素材を準備したところで、
この日は終了となりました。

次回を楽しみにしたいと思います。

 



 

前回のポレポレの後に24時間テレビが放映されたということもあり、

「見ましたか?」とみなさんに尋ねていた大河原くん。

 

 

赤とんぼがたくさん「たまっている」という、

いかにも秋の訪れを感じさせる作品もありましたが……。




まだ暑い日もあるからか、こちらの作品には、
「あつさの中の人工の雨」というタイトルが付けられていました。

水が「たまっている」んですね。




この日の最後に、筆を三刀流にして描かれたこちらの作品。
タイトルは……。



これは……。

鬱屈とした思いが「たまっている」ということでしょうか……。

思わず、言葉を失ってしまいました……。

 

サイモンさんが「心で描く」という言葉を使うことがありますが、
大河原くんの作品はまさにそうだな……と考えさせられました。

 





こちらのテーブルのふたりは、最近早めに帰られていましたが、
後の予定がなかったということで、ゆっくり描くことができたようです。



裕也くんの作品では、
画面の左側のほうに色がだんだん塗られていきました。
今年中には完成できるでしょうか……?



萌さんのこちらの作品は、
最初はアジサイをイメージしていたようですが、
最終的には、「秋の流れ」というタイトルが付けられていました。

夕焼けがポイントとのことです。

 

 




動物の図鑑が好きで、よく眺めながら描いているゆうまくん。




下絵を終えた後には、カラフルな色彩が現れました。



熱帯にいるカバが、暑くて泳いでいる場面だと教えてもらいました。
写真を参考にしながらも、
そこから自分の作品に仕立て上げていくのがすごいですね。



今日は早めに仕上がったので、2枚目にも挑戦していました。



こちらは、アジアゾウがきれいなプールで泳いでいる場面とのこと。

共通点としては、どちらも「汗がたまる」ということなんだそうです。

そんな発想があるとは……。

同じテーマでも、考えるのは人それぞれなんだな……と改めて思いました。

 





「もうすぐ完成ですよ!」と声を掛けられたので見に行ったところ、
カラフルな画面が登場していました。



こちたは、以前のテーマ「のびる、ちぢむ」で描かれた作品の続きですが、
たくさんのキャラクターが「たまっている」とも言えますね。

 

 




おや? 何やら見覚えのある色の塗り方ですが……。

 

そうです! 

裕士くんが活動再開後、初めてポレポレに顔を出しました!


電車に乗って出掛けるのが好きなのに、
自分なりに自粛をして、

最小限の移動で我慢していることを伝えられました。

 

テーマを強く意識しながら描く裕士くん。
ポレポレで久しぶりに描いた作品は……。




ご自宅のお風呂にお湯が「たまる」場面とのことでした。



次の作品では、どこかで見覚えのあるような形が……。



なるほど! お金が「たまる」絵ですね!

今のポレポレに必要なテーマでもあります。


それにしても、

一番好きな500円玉のほうがたくさん「たまっている」のが、
裕士くんらしいですね。



描いているときに、裕士くんから、

「ポレポレがあってありがとう」とふと言われました。

 

つぶやくような小さな声でしたが、心に沁みる一言でした。

 

久々にポレポレに来られたからというのもあるのかな……?

これからもよろしくお願いします!

 

 

 

 

この日、ポレポレの隣の部屋では、「ほっこりぐらむ」という

子どもたちの笑顔を集めた写真展が開催されていました。

 

ポレポレでも多くの笑顔が見られましたが、

作品の中に描かれていたのは、

必ずしもうれしい気持ちということだけではありませんでした。

 

この日だけでは描ききれなかったということですが、

ご自身の数々の思い出が「たまっている」ということを

表現されていた方もいました。

 

それぞれの人の想いあふれていた、この日のポレポレ。

考えさせられることの多かった一日でした。