アトリエ・ポレポレのブログ -113ページ目

3月12日

3月12日のポレポレの様子をお伝えします。

この日の前日は、3月11日の金曜日。
東日本大震災の年と、同じ曜日の並びになりました。

5年前の3月11日の金曜日、
震災の時には、私は子どもたちの支援を行っていました。

翌日3月12日土曜日のポレポレはやはり
中止にせざるを得ませんでしたが、
ポレポレがないことを
ストレスに感じていたメンバーもいたようです。



ポレポレの画板にも、あれから5年の時間が刻み込まれています。

復興は進みつつあるといっても、
まだ仮設住宅に住まわれている方もいます。

ポレポレの時間が何事もないかのように存在することに、
本当に感謝をしないといけないな・・・・・・
そんな思いを抱きながら、ポレポレに向かいました。



この日のポレポレは、普段に比べると少なめでした。

なんと、あの裕士くんが熱を出してお休みでした。

だからとそうだったのかは聞きませんでしたが、
この日のテーマは・・・・・・



「なおす、なおる」



音楽係の裕士くんがお休みだったからか、この日は
メレンゲなど、いつもかからない音楽が流れていました。

裕士くんの風邪はもう治ったかな?

メンバーの作品を見てみましょう。






色鉛筆を用いてても、塗り方にはかなり違いが見られますね。
誰が描いたかわかりますか?







それぞれ、のりくんと周平くんが描いたものでした。



大きめのストロークで描くのりくんの絵には、
いつもよりたくさんの海賊が登場です。







スピードは速いけど、小さめのストロークで描く周平くんは、
「車の絵を描きます」と言いながらやって来ました。
これは一部の作品で、この日は15枚ぐらい描いていました。







同じパレットを使っていますが、全く違う絵の具の量ですね。
誰が使ったパレットかわかりますか?





それぞれ、卓也くんと太一くんのパレットでした。





この日の卓也くんは、展覧会のことも関係したのか、
女性の絵は描かず、青の動物シリーズでした。

その前には何を描いていたかというと・・・・・・



卓也くんが薬を飲んで風邪が「治る」絵や・・・・・・



車のパンクが「直る」絵を描いていました。



太一くんの絵には「はちみつ」という文字が見えたので、
理由を尋ねたところ、養蜂場に行ったそうです。



蜂が蜜を吸う、菜の花の黄色のようです。





それぞれ季節にふさわしい色彩の絵になりましたね。





力くんはこの日もテレビ東京の
紺野あさ美アナウンサーをモチーフにしたそうです。



エレベーターの中の絵を描いたとのこと。
だからまわりが暗いんだそうです。





遼くんは「ひとりになりたいです」と言って、
一緒に来ていたご両親に離れてもらい、集中して描いていました。



ピカソではありませんが、「青の時代」到来ですね。



ご両親が様子を見に来ようとすると、
こちらも「ひとりで行きます」と言っているというゆうまくん。

描きたいモチーフを探していたのか、
この日は図鑑を見ていることが多かったです。





晴子ちゃんはこの日も笑顔が多かったです。



気持ちよく筆を進めていました。





ダンスの公演が近いからと張り切っていた美名子さん。



絵の具に砂が混ざっているので、
この日もペインティングナイフで色を塗るたびに、
ゴリゴリと音が鳴っていました。



美名子さんの見たパリの風景が、形になってきました。





芳賀くんは、この日寄ってきた喫茶店の方に、
自分の絵を紹介したとのこと。積極的でいいですね。

完成には至りませんでしたが、
星空がカラフルに輝いてきましたね。





裕也くんと萌ちゃんの飲み物にも、春が到来!
いちご味だからピンクの包装になっているようです。



裕也くんは、「今度はバンドが忙しい」とつぶやきながら、
ゆっくり塗り進めていました。



萌ちゃんの絵には久しぶりに人が登場していますね。



萌ちゃんと、萌ちゃんのお父さん、お母さん、お姉ちゃん、
その旦那さん、甥っ子さんを描いた絵とのことです。

直筆メッセージが付いています。

「家族6人がスマイルで、元気にいることが大切なんです。」
(※表現は少し変えてあります。)

萌ちゃんの気持ちがよく現れた作品ですね。

震災から5年というこの時期だからこそ、しみじみとさせられました。

絵に文字を書くなんて・・・・・・という方もいるかもしれませんが、
のびのび自分を出すこと、そんなことを大切にする場ですから、
ストレートに気持ちが出ていて、いい絵だと思います。



この日も絵を描き終えた後は、いつものようにお茶の時間。

萌ちゃんの言葉ではありませんが、
多くのスマイルが見られるように、
これからもポレポレの時間を大切にしていきたいですね。

2月27日

2月27日のポレポレの様子をお伝えする前に・・・・・・

ご案内をいただいたので、
伊藤忠青山アートスクエアで開催されていた、
都立特別支援学校の作品展を見てきました。

ポレポレのメンバーの作品も出ていましたが、
以前エイブルアートが運営していた
放課後支援の活動に来られていたお子さんの作品も出ていました。

作品を見ていて思ったのは、やはり、
のびのび制作する環境を大切にしてほしいなということ。

余談ですが、伊藤忠青山アートスクエアでは、
卓也くんや美名子さん、太一くんも近々出展を予定しています。


話を戻して、この日のポレポレは、
普段に比べると少し少なめでしたが・・・・・・



なんと、数年ぶりに来てくれた方もいました!
それを何事もないかのように受け入れているのも
ポレポレらしいな・・・・・・と思いました。


さて、この日のテーマは・・・・・・



「かげ」

メンバーの作品を見てみましょう。




裕士くんは絵を描く前に必ずと言ってよいくらい、
「ブラザー」のマークを描きます。
使う素材はこれも必ず、青の油性マジック。



その後テーマを聞いて描き始めたのは、
お得意の大きな象でした。



影がオーラのようになっています。



ひとつひとつの影がずれていて、個性がありますね。



裕士くんはいつも絵の具を大切に使ってくれ、
最後の最後まで絞り出してくれます。
いつもありがとうございます。





卓也くんはこの日も
プラスチック色鉛筆と水彩絵の具で描いていました。



得意な動物と、木とのコラボレーション。
木がバンザイしているようにも見えます。



テーマにちなんだ絵を描いた後は、女性の絵を描いていました。
この日は背景に青をよく使っていたのですが、
4月2日にちなんだ展覧会が関係しているのかな?



この日、栃木の足利から見学者の方がいらっしゃったため、
その方の似顔絵を描いていました。

サイモンさんは足利のほうでもアトリエをやっているので、
縁がありますね。

見学者の方は、医療的なケアの必要な方に対して
自由に創作できる機会を設けられないかと考えているとのことでした。

ポレポレで流れる時間を体感していただいて、
いろいろと考えられたこともあったようです。





前回のポレポレの日がハンドサッカーの大会だったため、
久々の登場となった裕也くんと芳賀くん。
今度はバンドの練習が忙しいようです。
「365日の紙飛行機」を練習すると言っていました。



芳賀くんは望遠鏡で見た星空を描いているそうです。



裕也くんからは、青・黄・赤の3色を
用意して欲しいと言われました。
この日は、液体粘土を混ぜずに、
アクリル絵の具を直接塗っていました。



この飲み物の光景も、久々に見ることができました。
見学の方が、裕也くんの様子を見ていて、
ポレポレの時間を楽しんでいることがよくわかったそうです。

上手な絵を描くか、ということより、
どういう時間を過ごすか、そこが大切な気がしています。





萌ちゃんは「色が薄かった」と言って、
前回の絵を少し塗り直していました。
この絵は家族にプレゼントするとのことです。



萌ちゃんの前では、
「うるさ~い!」と言いながらもまわりの様子を見て、
にこやかな笑顔で描いている姿が見られました。



油性マジックやアクリル絵の具を織り交ぜて、
色鮮やかな作品ができあがりました。





萌ちゃんの隣で描いているのは、
この日も後半のほうにやって来た大河原くん。



影が伸びていますね。



「かげふみ」と書いてあります。
詩的なタイトルが大河原くんの作品には多く付けられています。





絵を描き終えた後は、ベローチェでお茶をしてから、
スイミングに行くと言っていたのりくん。
フック船長と一緒に宇宙にいるのは
なんと「波平さん」とのこと。



こちらではフック船長が椅子に座ってくつろいでいますね。





ゆうまくんは前回の続きを描いていましたが・・・・・・



今回のテーマにもちなみ、
「動物に影をつけます」と言って、慎重につけていました。





美名子さんは、パリの橋を描いていました。



セーヌ川の流れでしょうか?
流れている音が聞こえてきますね。





この日、キャサリンさんが見学に来られたのですが、
気になりながらも話し掛けられない太一くんは、
しばらく無言で描いていました。



キャサリンさんが帰ってから、
予想通りキャサリンさんの話を始めた太一くん。



左のほうを見てください。
やはり「キャサリン」と書いていました。



後からは「桜!」と言って、塗り込んでいました。



確実に春が近付いていますね。



ちなみに、こちらはこの日使った太一くんのパレットです。

太一くんの「ごちゃまぜぱれっと」を目にするたびに、
個々の色が混ざり合いながら、互いの色を損ねてはいない点が、
ポレポレという場を象徴しているという気がします。


最近、太一くんは描く度に私の家族の話をするのですが、
昨年のこの時期、ポレポレ当日の朝、
私の甥っ子が生まれたのを思い出しました。
あれから1年経ったんですね。おめでとうございます!

2月13日

2月13日のポレポレの様子をお伝えします。



この日は今年初参加という方が何名もおり、にぎやかでした。

雪が降ったのはそれほど前ではないと思うのですが、
この日の気温はなんと20℃!

寒暖の差が大きすぎて体調を崩しやすいですが、
気をつけてくださいね!


さて、この日のテーマですが、
サイモンさんが前にやったかも・・・・・・と言いながら書いていました。



「新しい、古い」

メンバーの作品を見てみましょう。




泉くんは小田急線の時刻表を描いていました。
時速から駅間の所要時間を計算したようで、
時々質問をしてくれました。
ダイヤ改正は、この日のテーマにぴったりですね。





裕士くんは泉くんと住んでいる地域が近いのですが、
泉くんと同じように電車に着目したようです。



私は詳しくないのですが、東武野田線の新旧車両のようです。





靴下の絵を描いていた卓也くんですが・・・・・・。



こちらも電車を描いていました。
JR中央線の新旧車両のようです。





絵の説明をしてくれている麻子さん。



お風呂の絵ですね。
古いほうは固形石けんですが、
新しいほうはボディーソープを使っているそうです。



麻子さんも気付いたようですが、前に座っている周平くんも
麻子さんに刺激を受けて、お風呂の絵を描いていました。



周平くんは隣に座っていた卓也くんの絵も見ていたようで、
卓也くんが木を描き始めると、自分でも描いていました。





翌日がバレンタインデーだったので、
みんなにチョコレートを渡して満足そうな萌ちゃん。

以前、アメリカにもゆかりのある男性のアレンさんが
バレンタインデーにプレゼントをした際、
「女の子が配る日だから許さない!」と
怒っていたのを懐かしく思い出します。

3月のポレポレがホワイトデーの頃にちょうどありますね。
きっとお返しを楽しみにしていることでしょう。



珍しく青い花を描いているので、声を掛けたところ、
マンションのところで咲いているのを見たとのこと。



こんな絵も描いていました。春の花とのこと。
背景のオレンジが効いていますね。



萌ちゃんのバレンタイントークを聞きながら描いた晴子ちゃん。
参考になるところはあったかな?



萌ちゃんが描いた春の花の色彩に似ているのは、
気のせいでしょうか?





力くんはいつものように女性を描いているようですが、
よく見ると、いつもと違う気が・・・・・・。



女性にひげが生えていますね。どういうことでしょう?

トルコの国旗の理由は、
ケバブを食べているからだということでしたが・・・・・・。



この日描いたのは、もし力くんが女性になったらと
どうなのだろうということをイメージして描いたそうです。
「新しい」自分の姿ですね。





奥の方では、歴史の本を参考にしながら太さんが描いていました。

手前のほうにいるのは、今年初めての参加となった遼くん。

よく見ると、鉛筆削りも、かばんも、
下に着ているシャツも黄色でした。



黄色が好きなようで、
モチーフにも黄色がたくさん登場していました。





遼くんの前に座っている麻央ちゃんは、
遼くんから刺激を受けたのか、
黄色の絵の具を使っていたのですが、
いきなり大量の赤い絵の具が登場!



あっという間にすごいことになっていました。



腕と絵がつながっています。



最終的には、黄色とは全く
対照的な色彩の作品になっていました。

「古い」ものから「新しい」ものへの変化と考えれば、
テーマに合った作品になりましたね。
ポレポレで生まれる作品は、その過程がおもしろいです。





雑巾に水分を染み込ませて、色を落としている美名子さん。



途中、紙が破れてしまったようですが、
「ヘビが出てきた~!」と大喜びの美名子さん。
ハプニングも力に変えていて、たくましく見えました。



サイモンさんから、月の見え方の話などを
聞いて描いていた美名子さん。
コラージュも加えながら、このような作品になりました。





美名子さんと同じテーブルで描いていた太一くん。

最近は普段通っている作業所にいる
新しい支援員の方が気になるようで、
何度もペンで名前を書いていました。



水の中の絵を描いているのかと思ったら、
赤い色がたくさん出てきましたが・・・・・・。



千葉に花摘みに行ったということもあり、
その様子を描いたようです。
後で写真を見せてくれました。



こちらは菜の花のようですね。立春も終わり、
少しずつ春は近付いているのだな・・・・・・ということを、
メンバーの作品から感じます。